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マイナーだけど魅力満点のニッチなサブスクリプ・・・
2019.12.27
TRASPコラム
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更新日:2023.04.02
公開日:2020.08.31
Webデザイナーやコーダー、ディレクターなど、Web制作に携わる職種は様々です。
ホームページ制作を依頼する会社を探している際に、「Webの資格を持っている会社がいいの?」と気になったことはありませんか?Webページを作るには数十万円もの費用がかかるため、ちゃんとした資格を持った制作会社に依頼したいと考えるのは当然です。
しかし実際のところ、ホームページ制作業を営むのに資格の取得は必要ありません。事業を営むうえでの資格は不要ですが、ホームページ制作に携わる専門職には、持っていると有効とされる資格はあります。
この記事では、ホームページ制作と資格との関係をまとめました。
以下に詳しく解説していきます。
Web業界へ転職や就職をお考えの方、ホームページ制作の依頼を考えているご担当者様は必見です!
目次
まずはホームページ制作と資格、そしてホームページ制作にかかわる人と資格の関係について説明します。
ホームページ制作をするには資格が必要と思っている方もいるようですが、実は資格がなくても制作の仕事を請け負うことは可能です。
簡単なホームページを作ったことがあるといっただけの個人や、他の業種が本業である企業など、多くの会社がホームページ制作に参入しています。学校やスクールで学習する人もいますが、最近は書籍やインターネットを使って独学でも学べるので、最低限の知識さえあれば未経験や初心者でも作成することができます。
そのためホームページ制作のセンスやスキル、費用など基準がバラバラで、制作会社選びが難しいと感じる方も多いと思います。
ホームページは、Webデザイナーやコーダー、ディレクターなどいろいろな専門職の人がかかわって制作を進めていきます。
もちろん個人や2〜3人の小規模でホームページ制作をしているようなところでは、1人ですべてを進行して仕上げることもあります。
しかし人には得意分野があるため、「Webデザインは得意だけれども複雑なコーディングは苦手」、あるいは「コーディングは得意だけれどもマーケティングの知識はあまりない」など、1人で作業すると制作物にもどうしても偏りがでてしまうものです。
それぞれの専門職が独立して、得意分野だけを集中して担当している会社のほうが望ましいといえます。
専門職にはそれぞれ、持っていると比較的に有利とされる資格が数多くあります。
企業としてホームページ制作自体に資格は不要ですが、そこで働く個人が資格を持っているかどうかは、技術力や実力の証明になるため奨励している会社が多いでしょう。
次章からはホームページ制作にかかわる職種の種類と、奨励される資格を紹介していきます。
スキルアップやキャリアアップを目指している社会人の方にも役立つ情報です。
ホームページ制作におけるWebデザイナーの仕事は、制作を依頼されたサイトのwebデザインを整えることです。お客さまの要望を聞きながら、トップページのレイアウトを考え、全体的なボリュームを考慮しながらホームページを設計していきます。
ホームページの配色、使用するロゴやイラスト、アイコンやボタンの位置などを決め、IllustratorやAdobe(アドビ)Photoshopなどのグラフィックソフトを使って必要な素材を制作していきます。ホームページのwebデザインは、サイトを訪れたユーザーの印象を大きく左右し、離脱率などにも大きく影響するためとても大切な仕事です。
まずはホームページのwebデザインをする、webデザイナーの資格を紹介します。
Illustratorは、webデザイナーがホームページのデザイン設計をするときに使用するグラフィック ソフトのひとつです。「Illustratorクリエイター能力検定試験」では、Illustratorの実務運用能力を測定します。
これはサーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会が実施している試験で、編集と作品制作を行うスタンダードと、ウェブデザインに関する知識問題の出題とウェブデザインパーツの製作実践などを行うエキスパートの2レベルに分かれていて、どちらも得点率が65〜70%以上で合格とされます。合格率は70%前後と難易度は高くない試験です。
それほど難易度が高い試験ではありません。未経験から独学で勉強をしても十分に合格できるチャンスはありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
「ウェブデザイン技能検定」は、厚生労働省の規定に基づき特定非営利活動法人が主催する「Webサイト制作に関する基礎知識を問う」Web業界唯一の国家資格です。
知識・技能・実技試験が実施され、Webデザインそのものの知識というより、写真やレイアウトなどをデザインし、ページ上にどのように表示されるのかといったホームページ制作能力全般を問うための試験です。
1級から3級までに分かれていて、3級は受験資格は特に必要なく誰でも受験できますが2級では最低2年、1級では7年以上の実務経験が必要とされています。Webデザインは、見た目がよければそれで良いわけではなく、サイトの構造などを理解したうえでデザインすることが重要なため、持っていると信頼性が高いと判断できる資格のひとつです。3級は合格率60〜70%と高めですが、2級で30〜40%、1級では10〜20%と級が上がるごとに難易度が高くなる試験です。
業界唯一の国家資格であるため、注目度が高いことも魅力の一つです。
「Adobe認定エキスパート(ACE)」とは、「Photoshop」や「Illustrator」などを提供しているAdobe社公認の資格です。Adobeの製品はクリエイティブ業界で特に普及しており、今やクリエーターには必須ソフトといっても過言ではありません。
受験資格としては、プロの現場で3年以上の実務経験があるユーザーが主な対象となっています。
試験の学科はアドビのアプリケーションごとに独立しており、科目ごとに資格が認定されます。全国の試験会場にあるパソコンを使ってオンラインで回答するCBT形式で行われ、合否の結果は試験直後のPC画面に表示されます。
また、合格者には世界で共通の「合格認定証」が郵送で発行されます。
コーダーは、Webデザイナーが作ったデザインを、実際にインターネット上で閲覧できる状態にするために、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使用してコーディングすることが仕事です。コーダーの手によって、単なるイメージ画像だったデザインが、実際にホームページとして機能するようになります。
コーダーの技術力によって、ページの推移がうまくいくか、パソコンでもスマホでも問題なくサイトが表示されるのかなどが決まります。また集客にかかわるSEO対策も、コーダーの知識に深くかかわってくるためどの程度のスキルとノウハウを備えているかは重要です。
続けてホームページの内部構造を構築していく、コーダーの資格を紹介します。
「WEBクリエイター能力認定試」は、ホームページ制作に必要なスキルレベルと判定する試験で、難易度はスタンダードとエキスパートの2つのレベルに分かれています。
スタンダードではホームページ制作で使用するHTMLやCSSなどの言語によるコーディングやWebサイトの構成と設計などに関する実技、エクスパートではさらにWebデザインや運営と管理についての知識問題も追加されます。得点率65%程度で合格するとされていて、難易度は低め。合格率は平均80%程度と高めの試験です。
「HTML5プロフェッショナル認定試験」は、HTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のマークアップに関する技術力と知識を認定する試験です。これらはホームページ制作で使用されるマークアップ言語で、現在ほとんどのサイトで使用されているため、コーダーがどれだけ使いこなせるかはとても重要になります。
難易度はレベルは1と2に分かれており、レベル1ではWebコンテンツ制作の基礎、レベル2ではシステム連携や最新のマルチメディア技術に対応したアプリや動的コンテンツの開発設計能力がどれだけ備わっているかを測ります。技術が日々進化することから、有効期限が5年に設定されていることも特徴です。
Webディレクターは、ホームページ制作をするにあたり、Webデザイナーやコーダー、その他記事を作成するライターなど、さまざまな専門性を持つクリエイターをとりまとめて指示するのが仕事です。
まとめ役として重要なディレクターは、ホームページ制作に不可欠です。
お客さまの希望と内容を聞きながら、計画的にホームページの制作を進め、チームでもっとも良い結果を引き出すことを目指すリーダーの役割を果たします。
そのためホームページ制作のあらゆる分野に関する総合知識とともに、コミュニケーション能力も必須です。そして最終的に成果を出すホームページにするために、マーケティングに関する知識なども求められます。
「Webディレクション試験」はWeb業界におけるディレクション業務を、個人の経験や資質に依存することなく一定の品質を保つことを目的とした資格試験です。Web制作の工程管理、要件を導き出すための現状分析、サイトの構造設計や集客施策立案など、ホームページの制作から運営までを見据えた幅広い専門知識が問われます。
正解率70%以上で合格となり、合格率は約60%と難易度はあまり高くありません。進化が著しい業界でよりよいスキルを担保するために、資格有効期限が2年と短く設定されていることも特徴です。
「ITパスポート試験」は、ネットワークやセキュリティに関するIT知識を証明するための国家資格です。IT知識だけではなく、経営戦略やシステム戦略、プロジェクトやサービスなどのマネジメントも含めた幅広い知識があることを認定します。
Webディレクターは目の前の制作実務だけではなく、経営戦略まで意識した視野の広さとホームページ運営能力が求められるため、資格を持っていると知識の広さを証明できます。得点率60%以上で合格となり、合格率は約50%と難易度はそれほど高くありません。
プログラミング初心者のプログラマーやエンジニアにもおすすめの試験です。
ホームページ制作にかかわる仕事と、持っていると有効とされる資格を紹介してきましたが、こういった資格を持っているホームページ制作会社に依頼するほうがいいのか気になる方も多いのではないでしょうか?
資格を持ったクリエイターやディレクターがいると、技術力の証明になることは確かです。しかし、資格を持った人が少ないからそのホームページの制作会社の技術力が低いかというと、決してそうではありません。
ホームページ制作は、数多くのホームページを制作する経験の中で試行錯誤し、技術力が上がっていくものであるため、資格があっても経験が少ない業者よりも、資格がなくても多くのホームページ制作を手がけている業者のほうが信頼できます。
ホームページ制作会社を選ぶときには、資格の有無にとらわれる必要はありません。
これからホームページ制作を依頼する会社を選ぶときには、費用を比較するのはもちろん「制作実績」を見て選ぶのがおすすめです。特に自社と同じ業界での制作実績はあるのか、希望するデザインと似たホームページの制作実績はあるのかをしっかりチェックするようにしてください。
希望するホームページと似たものがあるようなら、参考にそのサイトを訪問して実際に使ってみるようにしましょう。お問い合わせや商品購入までの導線はどうかなど、いちユーザーとして使い心地をチェックすることで、そのホームページ制作会社の仕事ぶりをある程度推測できます。
資格の有無を気にするよりも、自社に寄り添い希望をかなえてくれるホームページ制作会社を見つけ、お仕事を依頼するようにしてください。