運用ノウハウ
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2020.10.05
TRASPコラム
運用ノウハウ
更新日:2023.04.23
公開日:2023.03.16
会社名やサービス名に合わせてドメインを変更したいけど、「なにをやれば良いのかわからない…」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。独自ドメインやWebサーバーなどの専門用語も多く、はじめて設定を変更する場合は難しく感じてしまいますよね。
またドメイン変更では注意点が多く、やり方を間違えると「いままで積み上げてきたサイト評価」を失ってしまう可能性があります。
そこで本記事では、ドメイン変更でやることから実施すべきタイミングをピックアップし、具体的な作業手順を5ステップにまとめました。
Web制作のプロであるTRASPが、ドメイン変更によるデメリットや作業時の注意点についてもまとめましたので、作業時のマニュアルとしてご活用ください。
目次
ドメイン変更とは、いま使用しているWebサイトのドメインを、新しいドメインに変更することです。そもそもドメインとは、インターネット上における住所のような役割をもち、URL後半のアドレスが該当します。
引用:ドメインとは?
ドメイン変更の目的はさまざまですが、主に会社名が変更した場合や、Webサイトの方向性を変えたい場合に実施するケースが多いといえるでしょう。
またドメイン変更と似た言葉で「ドメイン移管」と呼ばれる作業が存在するため、ここでは両者の違いについて解説していきます。
ドメイン移管とは、「ドメインを管理している管理会社」を変更する作業のことです。
例えばホームページとオウンドメディアを運営しているが、異なるドメインの管理会社を利用している場合、使用料を別々に支払うなどの手間が生じます。このような場合は片方の管理会社に統一することで、支払いや管理の手間を省くことができるでしょう。
ただ移管できるドメイン・移管できないドメインが存在するため、対象外の場合は本記事で紹介するドメイン変更を行う必要があります。
ドメイン変更を行うべきタイミングは、主に以下の3つが挙げられます。
自社で扱っているサービス名や会社名そのものが変更となる場合、ドメイン変更を行うケースが多いです。
なぜならドメイン名によって「どの会社のURLか」を判断するユーザーもいるため、会社名とドメイン名が異なることで、ユーザーに違和感を与える恐れがあるからです。
そのためドメインを設定する際は、できるだけ端的にサービス名や会社名が伝わる名前を設定することがおすすめ。
当サイトであれば「https://trasp-inc.com/」のように、TRASP株式会社であることがわかりやすい「企業名」を設定しています。
無料で作成できるホームページサービスの場合、「ドメインを指定できないケース」や「ドメイン名にツールの名称が含まれる」ことが多くなります。
そのため自由にドメイン名を設定できる「独自ドメイン」の導入を考えている場合は、新しいドメインに変更しなければいけません。
後述にて解説していますが、ドメイン変更によるデメリットも存在するため、長期的にホームページを活用していきたいと考えている場合は始めから独自ドメインを利用することがおすすめです。
WebサイトではGoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンによる評価によって、ユーザーの検索結果に表示される順位が変化します。
現在のドメインが何らかの理由で検索エンジンからの評価が上がらない場合、ドメイン変更によってリセットすることが可能。
もちろんドメインを変更したからといって、かならず評価が高まるというわけではありません。検索順位を上げるためにはSEO対策が必要不可欠ですが、間違った知識をもとにドメインを変更してしまうと、かえってSEOに悪影響を与える恐れもあるため、かならずSEOに詳しい専門家からアドバイスをもらうようにしましょう。
TRASPでは数多くのWebサイトでSEO対策を支援してきた経験から、お客さまに合わせた設計・対策を行っています。ドメイン変更に加えて根本的な運営方法についてもアドバイスしていますので、まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら
ドメイン名はWebサイトの印象を左右するため早急に変更したいと考えるかもしれませんが、デメリット面について理解しておきましょう。
とくにSEO評価が失われてしまうと、検索順位が大きく下がってしまう・アクセス数が減少してしまうなどの危険性があるため、事前に対策する必要があります。
Webサイトでは、ドメインエイジとドメインパワーと呼ばれる概念が存在します。
検索エンジンでは長く運営しているWebサイトを評価する傾向があり、主にドメインエイジやドメインパワーによって評価されるといわれています。
しかしドメインを変更することで、ドメインエイジやドメインパワーがリセットされてしまい、結果的に検索エンジンからの評価を下げてしまう点がデメリット。
ただし新しいURLへ転送するリダイレクト設定によって、ドメインパワーやドメインエイジを引き継ぐことができるため、ドメイン変更時はかならず設定するようにしましょう。
ドメインを変更する場合、Webサイトで獲得してきた被リンクが無効になってしまう点には注意をしましょう。
被リンクとは
被リンクはSEO対策のなかでも重要な要素となり、被リンク対策に力をいれている企業も多いといえるでしょう。しかしドメイン変更によってURLが変わることで、設置された被リンクが機能しなくなり、基本的にはSEOへの効果が失われてしまいます。
ドメインパワー・ドメインエイジ同様に、リダイレクト設定によってある程度のSEO評価を引き継ぐことは可能ですが、変更前の状態をすべて維持できるわけではありません。
したがってドメイン変更後は、検索順位が下がってしまうなどのリスク面についても考えておきましょう。
ドメイン変更によって新しいURLに切り変わると、もとのURLをブックマーク・リーディングリストに追加していたユーザーがアクセスできなくなるといった問題も生じます。
とくにブログやコラム記事など、定期更新によって読者を獲得していたWebサイトの場合、急な変更によってアクセス数が減少してしまう可能性もあるでしょう。
そのため主要ページのリダイレクト設定を行うだけではなく、ドメイン変更によるURLの切り替えについて、事前に告知を行うなどの対応が重要となります。
当たり前ではありますが、ドメイン変更を行った後は、いままで使用してきたURLすべてを新しいURLに変更する手間が発生します。
例えば商談資料や名刺など、企業であればさまざまな場面でURLを記載することがあるでしょう。求人を掲載している場合は、登録サービスに変更の手続きを行う必要があります。
このようにURL変更に伴う作業が多数発生するため、できるだけ変更作業を行う余裕がある状態を作ってから、ドメイン変更を実施するようにしましょう。
ここではドメイン変更でやるべきことを以下の5ステップから解説していきます。
まずはドメインの管理会社にて、新しいドメインを取得しましょう。
ドメイン取得の流れはこちら。
またドメイン名を決める際は、基本的に以下のルールが当てはまります。
単純に会社名をドメイン名に当てはめてしまうと、すでに使用されているケースもあるため注意が必要です。
ドメイン取得後は、インターネット上でURLを表示させるために、サーバーとの紐付けを行っていきます。
サーバーとは
Webサイトを表示するにはドメインとサーバーの活用が必須となり、紐付けには以下の作業が必要になります。
近年はサーバー会社がドメインを取り扱っているケースも多いため、簡単に設定をすすめたい場合は、サーバーとドメインをまとめて取得できる会社を選びましょう。
づづいて、Webサイト内のドメインを新ドメインに書き換えていきます。
こちらの作業ではWebサイトのもとになるHTMLファイルを編集する必要があるため、コーディングに関する知識を持った人が対応するようにしましょう。
またURLの書き換え箇所が多い場合は、HTMLファイルをGoogleドキュメントにコピーし、Googleドキュメント内の「検索&置換」にてまとめて変更する方法がおすすめです。
ドメイン名を間違って入力してしまうとWebサイトが正しく表示されないため、誤字脱字がないように注意をしましょう。
Webサイト上にデータベースが存在する場合は、データベース内のドメイン書き換えを行う必要があります。
具体的には「SQL」と呼ばれるファイルを編集する流れとなり、HTMLファイル同様にGoogleドキュメントにて「検索&置換」の手順ですすめましょう。
SQLファイルを書き換えた後は、データベースにインポートして完了となります。
最後に「URLの自動転送」を行うリダイレクト設定を行っていきます。
リダイレクトには複数の種類が存在しますが、ドメイン変更時は永続的な転送を行う「301リダイレクト」を設定しましょう。
リダイレクト設定の手順
「.htaccessファイル」とは、Webサーバー上で編集できるテキストファイルのことです。
管理会社の管理画面から編集できるため、上記の手順に沿って編集していきましょう。
つづいてSEOに考慮したドメイン変更方法について、以下のポイントから解説していきます。
まずは新ドメインを取得し、Googleが無料で提供している「Google Search Console」というツールにて、新ドメインを登録していきます。
「Google Search Console」では、自社サイトのページを検索エンジンに登録する「インデックス」が行え、検索順位への影響をできるだけ抑えたうえでドメイン変更をできる点が特徴。
ただし注意点として、はじめは「新ドメインへのインデックスを拒否する」ようにしましょう。
なぜなら新ドメインのコンテンツを公開してしまうと、旧コンテンツとの内容被りから「コピーコンテンツ」と認識され、SEO評価を落とす可能性があるからです。
インデックスを拒否した状態で新ドメインを登録した後は、旧ドメインから新ドメインへのリダイレクト設定を行います。
こちらも永続的な自動転送を行う「301リダイレクト」を設定していきましょう。
詳しい手順については、前述の「ドメイン変更でやることリスト・手順5ステップ」の「5.リダイレクト設定」にて解説しています。
リダイレクト設定を行った後は、「Google Search Console」にて拒否していたインデックス登録をすすめていきます。
具体的な作業内容はこちら。
インデックスを拒否したままの状態では、ユーザーが検索しても自社サイトが表示されないため注意をしましょう。
またコピーコンテンツを防ぐためにも、旧ドメインのコンテンツは非公開設定する必要があります。どちらも重要な設定となりますので、忘れずに行いましょう。
最後にドメイン変更の注意点をまとめましたので、変更前にはかならず確認してから作業をすすめるようにしましょう。
ドメイン変更では「301リダイレクト」の設定が重要となりますが、かならず各ページ毎に設定しましょう。
よくあるミスとして、旧ドメインのすべてのページを「新ドメインのトップページ」へリダイレクト設定してしまうことが挙げられます。
トップページでは旧ドメインのSEO評価を正しく引き継げないため、悪影響を与えてしまう要因に。また検索ユーザーが知りたい内容は各ページ内の情報となるため、トップページへの遷移は離脱を増やす原因になってしまいます。
したがってリダイレクト設定では、旧ドメインの各コンテンツページへ設定できているかをしっかりと確認しましょう。
新ドメインが正常に動いているかを確認するためには、「Google Search Console」にて新ドメインのコンテンツがインデックスされているかを確認しましょう。
インデックスの確認方法
「Google Search Console」で登録が確認できなければ、インデックス拒否しているか正しく設定ができていない状態となります。そのため再度ドメイン変更の手順を確認し、正常に設定できているかを確認するようにしましょう。
ドメインへ直接影響を与える要素ではないものの、SEO評価を高めるにはWebサイトのSSL化が必須です。
SSL化とは
近年は個人情報保護の観点から、どのWebサイトでもSSL化設定が重要視されています。SEOでも重要な対策の一つとされていますので、ドメイン変更時は合わせて設定するようにしましょう。
本記事では、ドメイン変更でやることから実施すべきタイミングをピックアップし、具体的な作業手順を5ステップから解説していきました。
ドメイン変更では基本的なWeb知識に加え、SEOを考慮した豊富な知識・経験が欠かせません。また状況に応じて、Webサイトの設計を適切な状態に変更する必要があるため、自社内で対応できない場合は積極的に外注することをおすすめします。
TRASPでは数多くのWeb制作を行ってきた経験から、Webサイトに関するさまざまな改善・設定を支援しています。
現状のWebサイト診断も合わせて行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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