制作ガイド
【初心者向け】ホームページ制作に必要なもの
2019.11.22
TRASPコラム
制作ガイド
更新日:2023.04.02
公開日:2020.10.27
「ポータルサイトって、よく聞くけど何のこと?」と疑問に思っている方も多いと思います。
ポータルサイトは、さまざまな情報がまとめられたサイト、またはその入口のこと。
主に集客目的のために作られます。
今回はポータルサイトについて、実際の例をご紹介しながら種類や概要をわかりやすく解説します。
Web制作のプロであるTRASPが、これからポータルサイトに登録しようと考えている方、ポータルサイトを作成しようと考えている企業担当者、また社内向けに作成を検討している方に、それぞれの運用メリットや作成方法もお教えします。
目次
インターネットで情報を見たり、探したりするのに非常に便利な「ポータルサイト」。
ポータルサイトとは『入口』『玄関口』を意味しており、欲しい情報や資料がまとめられているサイトのことです。
主に集客などの目的で作成されており、運営・登録している企業・そして利用者であるユーザーそれぞれにメリットがあります。
検索エンジンやニュースサイト、ショッピングサイトなど、各種さまざまなコンテンツのリンクが集められているため、情報を収集したい時や検索をしたい時などに非常に便利です。
代表的なポータルサイトには、GoogleやYahoo!JAPAN、楽天市場、SUUMOなどがあります。
ポータル(portal)とは元々、港 (port) から派生した言葉であり、門や入口を表しています。このことから、ウェブにアクセスする為に、多様なコンテンツを持つ巨大なサイトをポータルサイトと言うようになりました。
以前は、リンク集やウェブディレクトリなどをポータルサイトを呼んでいましたが、Googleのアルゴリズムによって検索エンジンの仕組みが変化し、現在では「いかにユーザーに有益な情報を提供できるか」というサイトのコンテンツの質が問われるようになりました。
これにより、リンク集などのリンクだけが集まったサイトは「質が低い」と評価されるようになったため、あまり見かけなくなりました。
現在は、ある特定分野に特化し、専門的な内容を掲載しているWebサイトや、ニュースやおもしろい内容を扱っているオウンドメディア、企業や地域ごとに分けられたサイトなどもポータルサイトとして扱われています。
Googleのアルゴリズムの評価基準について詳しく解説した記事がありますので、こちらも参考にしてください。
ポータルサイトはサイトの集客力を利用し、広告収入や有料コンテンツで収益を得ることができるのが特徴です。
サイトを見るユーザーが増えれば増えるほど収益も増える仕組みになっているため、ポータルサイトはより多くのユーザーに見てもらうことが目的。
つまり、ユーザーがインターネットに求めている情報を発信するためのツールになります。
それに対してホームページは、ユーザーに見てもらうだけでは何の利益にもつながらないため、集客だけでなく成約につなげなくてはなりません。
ポータルサイトは、ホームページへの入口としての役割も担っているのです。
ポータルサイトにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると以下の7つになります。
それぞれについて詳しく解説していきます。
総合ポータルサイトとは、検索エンジンやリンク集、ニュース、天気予報、ゲームといった、さまざまな内容やサービスを提供しているサイトのことで、豊富な情報にアクセスしやすいサイトと言えます。
検索性に秀でていたり、種別ごとの情報整理が優れていたりするほか、知りたい情報のほかにもおすすめの情報などを提供してくれることから、多くのユーザーが利用しています。
アクセス数が多いことから総合ポータルサイトには広告効果もあり、各ページに掲載されているリスティング広告やリターゲティング広告など多様な収入源により運営されています。
個人で作成や運営するというよりも、一般的にはある程度大きな企業や組織などが運営しています。
地域ポータルサイトは、地域に関する情報を提供するサイトのことです。
その地域の観光名所、求人情報や病院の情報など、住人の生活に役立つ情報が提供されている公式サイトや、民間企業が運営を行っている観光サイトなどもあります。
その地域に近い存在であるからこそできる、商店や個人経営のお店などを紹介したり、広告にしたりすることもあります。現在では、ふるさと納税の情報提供も多くなっています。
しかし、地方やローカルになるほどアップロードする情報が尽きてくることもあり、運営が難しいと感じるケースもあるようです。
専門別ポータルサイトは、病院や不動産、弁護士など特定の専門分野に関するコンテンツを提供しています。
狭く深く情報が提供されていることから、決まった分野を調べたり情報を知りたい際にとても役に立ちます。
医師が監修した記事など有資格者の貴重な意見やアドバイスを得ることもでき、信頼性の高いサイトが多くなっています。専門性、信頼性といった観点からSEOにも強く、目的をもったユーザーが複数の関連した情報を閲覧してまわるという場合も多く、アクセス数が多く集まるのも特徴。
したがって成功しやすいポータルサイトと言えるでしょう。
個人でも作成・運営できるため、自分の特技や趣味を活かしたサイトを作りたい方におすすめです。
ブログポータルサイトは、ユーザーのブログをまとめているサイト。
会員登録をすると自身でブログを作成できます。
ブログだけではなくゲームやコミュニティといった、利用者が楽しめる内容を提供しているサイトも多くあります。
ショッピングポータルサイトは、モール型のECサイトとも呼ばれており、買い物に関係する情報を総合的に取り扱ったポータルサイトのこと。
1つの場所にさまざまな店舗が集まった、インターネット上におけるショッピングモールのようなものとなります。月額の出店料(テナント料)を支払うことで、モール内に出店することが可能です。
モノだけでなく、電子書籍や旅行予約、保険、サービスなど幅広く提供。利用者に商品を購入してもらうために、ランキングや口コミなどの評価内容が多いことも特徴となっています。
企業が運営するオウンドメディアも、ポータルサイトの一つ。
オウンドメディアとは、コンテンツマーケティングの一種で、企業が集客のために役立つブログを発信しているサイトのこと。自社サイトのお問い合わせや売り上げを伸ばすことが目的ですが、オウンドメディア自体で成功し、広告収入を得ているサイトの例もあります。
コンテンツマーケティングはSEOのなかでも成功しやすい取り組みとなります。
成功しているオウンドメディアの例をさらに知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
SEOに強い記事の書き方を解説している記事もあります。
企業ポータルサイトは、企業の情報を社内向けに設定しているポータルサイトのことで、社員同士の情報共有や連携を円滑にする役割を果たします。
社員IDとパスワードでログインするなど、企業の社員しか利用できないようになっています。
これらのシステムによってはメールやチャットだけでなく、勤怠の管理や社内的な届け出などの機能も。また、書類やマニュアルなどをまとめて管理・更新することで、個々に持ってしまうことが少なくなるといったメリットもあります。
社内報を載せることで印刷のコストを削減したり、ペーパーレス経営の手段として使用されることも多くなっています。
ポータルサイトを作成するメリットは大きくわけて4つあります。
今回は4つのメリットに加え、社内ポータルサイトのメリットについても詳しく解説していきます。
ポータルサイトは、ユーザーが何かしらの目的を持って最初にアクセスするサイトです。
そのため、ほかのサイトと比較すると、アクセス数や利用者数をある一定数獲得できることが見込めるのが最大のメリットでしょう。
医療分野や旅行、ショッピングなどの情報を調べる際に「決まったポータルサイトを使っている」というユーザーが多いので、うまくいけばファンを定着させることも可能。認知度の向上にも効果的です。
ポータルサイトでは、利用者が口コミを投稿できるものも多いです。
店舗やサービスを決める際に口コミを参考にするというユーザーも多く、実際に利用した第三者からの情報は信頼性が高いと言えるでしょう。
もし悪い口コミがついてしまったら、企業側から誠意ある回答をすることでイメージアップを図ることも可能。口コミをもとに商品やサービスを改善できるメリットもあります。
ユーザーも一緒にコンテンツを作り上げていく、という点がポータルサイトの特徴です。
専門性の高い医療ポータルサイトなどは、ユーザーが欲しい情報が一括されているため、SEO効果が高いといえます。
また、ショッピングサイトなどの多方面にわたる情報が提供されているポータルサイトの場合は、買い物や生活に役立つ幅広い情報が集約されます。
ユーザーは興味のある情報にアクセスしやすくなり、いつ見ても新しい情報がある利便性を感じられるため、ユーザーファーストのサイトを作ることができます。
ポータルサイトに広告枠を設けることで、広告収入による利益が得られます。
広告主が広告を掲載したいと思うようなサイトでなければならないため、アクセス数やPV数をある程度の規模まで成長させなくてはなりませんが、新たな収入源を獲得できるのは大きなメリットです。
長期的に見たメリットとして捉えておきましょう。
社内ポータルサイトには、自社が保有する情報がまとめられてます。
そのため、欲しい資料を検索したり、社員のスケジュールを確認したり、オンライン申請が可能といったメリットがあります。
こういったことが、まとめて行えるようになります。
特にコロナ禍でテレワーク推進が叫ばれている今、社内ポータルサイトはリモート勤務・在宅勤務におすすめと言えるでしょう。
社内ポータルサイトにおすすめなのが、Microsoft社が提供している「SharePoint Online」。
イントラネットとコラボレーション ツール | SharePoint
さまざまなファイル共有から、複雑なワークフローも作成可能。
モバイルにも対応しており、どこからでもアクセスできます。
また、ドラッグ&ドロップのみでWebサイトを作成できるGoogleの「Googleサイト」もおすすめ。
有料/無料のグループウェアはほかにもさまざまなものがあるので、自社に合ったポータルサイトを検討・作成しましょう。
ポータルサイト作成の流れはWebサイトと同じく、次のような流れとなります。
Web制作の工程を解説した記事がありますので、こちらも参考にしてください。
では、ポータルサイトの作成を検討した場合、どのような方法があるのでしょうか。
ポータルサイトを自分で作成する場合は、CMSを使用するのがおすすめ。
CMSとは、コンテンツの更新作業をソフトウェアで自動化するシステムのことで、莫大な数の情報を更新しなければならないポータルサイトに適しています。
また、オープンソースのCMSを利用することで、ポータルサイトを比較的安い価格で作成できます。
CMSのなかでもプラグインが用意されているWordPressを使用すれば、簡単にポータルサイトの作成が可能。
WordPressはHTMLやCSSなどのプログラミングの専門的な知識がなくても、簡単にポータルサイトを作成、更新できるのがメリットです。
WordPressについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
WordPressのようなCMSを利用すれば簡単にポータルサイトを作成できますが、ページ数が多い場合、工数が多くなり作業の手間が増えてしまいます。
その場合は、プロにポータルサイトの作成を依頼しましょう。
ホームページと異なり、ページ数が多く検索などの機能を搭載しなければならない点から、費用は高くなる傾向にありますが、自力での作成はコストと時間がかかりすぎることから制作会社へ依頼するのが一般的です。
制作会社に依頼する場合は、下記の点を決めておきましょう。
これらの要素によってかかる費用は大きく異なります。
こちらの記事では、実績が豊富な制作会社を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
ポータルサイトとは、様々な情報を提供することで多くの利用者に活用してもらうためのサイトとなります。
今回ご紹介したように、ポータルサイトには様々な種類がありますが、どのポータルサイトにも共通していることは、様々な情報をまとめている『入口』『玄関』ということです!
また、ポータルサイトは制作して終了ではなく、公開してからがスタートとなります。
今後、ポータルサイトの作成・運営を考えている方は、利用者が求める情報の提供や競合サイトとの差別化が必要となってきます。
多くの情報を無差別に提供するのではなく、テーマを決めて、利用者を意識した内容の作成・運営をしていくことが大切なのではないでしょうか。
TRASPは、これまでにさまざまな業種のポータルサイトの制作・運用を手がけてきました。
Webマーケティングやコンサルティングにも強く、お客さまに合った最適なプランをご提案できます。
無料相談も行っていますので、ポータルサイトの作成を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。
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