制作ガイド

ホームページ制作の要件定義とは?要素7つと手・・・
2023.04.12
TRASPコラム
制作ガイド
更新日:2023.08.03
公開日:2023.04.13
ホームページを作るときには、Webサイト構造設計をします。そのときに、ホームぺージのページ数をどのくらいにしようか悩んでしまうかもしれません。また、ページ数によってSEO効果が左右されるか、気になる方もいらっしゃることでしょう。
SEO対策では、ページ数が多い方が有利であることは事実です。しかし、ただ単にページ数を増やせば良いわけではありません。また、適切なぺージ数はホームページの目的によって異なります。
この記事では、中小企業を中心に400社以上のホームページ制作を手掛けてきたTRASPが、SEOとページ数の関係性や適切なページ数の目安を解説します。Webサイトの構造設計でページ数を設定するときに、参考になるでしょう。
目次
結論から述べると、ホームページのページ数に正解はありません。
「ユーザビリティを考慮するなら、ページ数は10ページ程度がベスト」…といった決まりはないのです。
なぜなら、ホームぺージの目的や内容によって適切なページ数が変わるためです。
また、ユーザーが閲覧するページは平均3ページというデータがあり、1回の訪問で見てもらえるページ数は限られているでしょう。またページが多すぎると、ユーザーが欲しい情報を見つけられず、ユーザビリティが下がってしまうことも。ユーザビリティの低下は、離脱率や直帰率が高まってしまいますから、注意が必要です。
その一方で、SEO対策においては、ホームぺージのぺージ数は多い方が有利といえます。
具体的にいえば、業種によってページ数は大きく変動するともいえます。
たとえばあなたが家を建てたいと思ったとき、まずは工務店探しから始めると思います。
このとき、「大阪市 工務店」「大阪市 ハウスメーカー」「大阪市 注文住宅」などで検索するでしょう。そして上位に表示されたWebサイトを開いて、どのような工務店なのか、どのような家を建てているのか、などをチェックしますね。
また別の日には、夕飯に焼肉が食べたくなり「大阪市北区 焼肉」「大阪市 焼肉 おすすめ」などで検索したとします。こちらも気になった焼き肉店のWebサイトを開いて、アクセスやメニューなどをチェックします。
では、工務店と焼き肉店の、1サイトあたりの閲覧にかかる時間は、どれくらいだと思いますか?
工務店の場合
1回目:5分 2回目:15分 3回目:1時間
焼き肉店の場合
1回目:2分
工務店のホームページを訪れるユーザーは、競合他社と比較のため何度も見にきてくれる方、あるいはブログのページを更新するたびに訪れるリピーターなどが多いため、合計すると滞在時間がとても長くなります。
一方で焼き肉店の場合は「今すぐ客」といって、「今すぐに情報がほしい!」「今すぐ買いたい(食べたい)」と思っているユーザー。お店のアクセスやメニューなどを確認すると、すぐに行動に移すため、ホームページの滞在時間は短くなるのです。
ホームページのページ数は、お客さまがほしい情報を与え、満足してもらえる量が適切なのです。
したがって、じっくり見るユーザーが多い工務店はページ数が多く、今すぐ客が多く滞在時間の短い焼き肉店はページ数が少なくても良い、といえるでしょう。
ページ数のほかに文字数というのがあります。
文字数はページ数に比例すると言われており、ページ数の多いサイトでは、文字数も多くなります。
特にトップページはユーザーが最初に目にするページであり、トップページだけ読んで離脱する方も多いです。そのためトップページの情報量はSEOに影響すると言われており、サイト全体のなかでも文字数がもっとも多くなっているサイトが多いです。
Googleで実際に検索してみると、以下のサイトはトップページが500字未満でも1位を取れています。
一方で、
などは、上位が1万字以上のサイトも多くあります。
さらに詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
SEO対策において、ページ数が多いホームページのメリットは4つあります。
SEO対策とは、ユーザーが特定のキーワードで検索をしたときに、検索結果に自社のホームページが上位に表示されるための対策です。
ホームぺージのぺージ数が多いとSEOの評価が高まりやすくなります。理由は、検索エンジンは、Webサイトの情報の網羅性を重視し、「ページ数が多いホームぺージは情報量が多い」と判断するためです。
仮に、旅行代理店のオウンドメディアを運営しているとします。
「おすすめの観光スポット」
「その土地の特産品やグルメ」
「旅に持っていくと良いグッズ」
上記に加えて、ページ数を増やして以下をテーマとしたコンテンツも配信したほうが、情報の幅が広く、ページ数が増えるため、検索エンジンからの評価が高まる傾向にあります。
「ワーケーションに関する情報」
「海外旅行で使える英語フレーズ」
「航空会社が取り組むSDGs」
ユーザーは、さまざまな検索キーワードでホームぺージに流入するため、ページ数が多い方が有利です。以下の図を見ていただくと、ページ数に比例して流入するユーザーが増加することがわかるでしょう。
引用:TOURONLINE「ページ数の多いサイトはSEOに強い」
SEO対策では、基本的に1つのキーワードで1ページのコンテンツを作ります。
ユーザーは、さまざまなキーワードで検索をしますから、ページ数が多いということは、設定される複合キーワードも増えるということです。設定されたキーワードが多ければ多いほど、ホームページを訪問するきっかけとなる入り口が多くなり、流入が増えるでしょう。
ページ数を増やせば、より多くのキーワードでSEO対策が可能です。多種多様なキーワードでSEO対策ができれば、さまざまなユーザーニーズを満たせるでしょう。
例えば、スポーツジムの運営をしている企業がオウンドメディアでSEO対策をする場合、運動に関するコンテンツを配信するとしましょう。
ページ数が少なく、設定できるキーワードが限られてしまうため、以下のキーワードに絞ってコンテンツを配信するとします。
上記だけですと、スポーツジムに興味があり、入会を検討しているユーザーの流入しか見込めません。しかし、ページ数を増やして以下のキーワードでもSEO対策もしてみましょう。
スポーツジムへの入会を検討していなくても、以下のようなニーズを持つユーザーからの流入を増やせます。
「運動不足を解消したい」
「ダイエットしなければならない」
「筋トレで引き締まった身体を手に入れたい」
スポーツジムに興味がなくても、ジムへの関心が高まり、問い合わせにつながるといったコンバージョンが高まる可能性もあるでしょう。
検索エンジンは、Webページの順位付けを行う計算式・アルゴリズムを用いて検索結果を表示します。このアルゴリズムは、精度を上げるために急に変更されることも。そのため、かつてはSEO対策の定番だった手法でも、アルゴリズムのアップデートにより効果が期待できなくなるといった事態が発生することもあります。
ページ数が多いホームぺージは、アルゴリズム変更のリスクヘッジが可能です。もし、ホームページのページ数が少ないと、アルゴリズムのアップデートによって検索結果の表示順位が下がったときに、集客経路が絶たれてしまう可能性があります。
しかし、サイト内に多くのぺージがあれば、表示順位が下がったページがあっても、他のぺージは検索順位を保てるかもしれません。順位が高いページがあれば、ある程度のアクセス数を確保できるでしょう。
SEO対策なら、TRASPにおまかせください。
自社のコーポレートサイトにてSEO対策を徹底したところ、たった1年でさまざまなキーワードで1位、またはトップ表示を実現した実績があります。この施策により、ページビュー数は595%、コンバージョンは11倍の増加という結果となりました。
自社サイトの成功体験や過去にお客さまへ提供してきたWebマーケティング施策で蓄積したノウハウを用いて、成果の出る施策を提案させていただきます。
お問い合わせはこちら
ホームぺージのぺージ数は多い方が有利とはいえ、適切なページ数にまとめることが重要です。しかし、冒頭でお伝えしたように、ホームページの目的によって、妥当なページ数が変わるため、自社でページ数を見極めなければなりません。
例えば、「じっくり検討するお客さまを集客したいホームぺージ」と「店舗やメニューを紹介するコーポレートサイト」では、適切なホームぺージ数が異なります。
例)集客目的の場合
オウンドメディアなど集客が目的のホームぺージなら、最低でも100ページを目指しましょう。
多くのキーワードからの流入を増やすために、できるだけページ数を増加すると良いです。
例)コーポレートサイトの場合
コーポレートサイトなど自社の存在を周囲に伝えることを目的としたホームぺージなら、適切なぺージ数は5〜6ページ、多くても10ページ程度です。
これ以上ページ数を増やしてしまうと、ユーザーに情報量が多すぎるという印象を与えてしまい、見てもらえない可能性がありますので、ページ増加は避けた方がおすすめです。
内容を充実させたい場合は、ブログやコラム運用をしましょう。
記事一つひとつが集客窓口となり、Webサイトへの流入が増えます。またコラムで専門知識を発信することで、企業の信頼性もアップするというメリットも。
ここで、TRASPがコラム運用をしてページビュー数が595%にアップした成功事例を紹介します。
当社で実際にコラム運用を実施中の建設会社さまの事例を公開します。
まずは建設会社さまの規模感として
建設業の利益率は20%前後なので、1件獲得することで『30万円』が利益として残る計算になります。
現在、ご契約いただいているプランが月20万円なので1件獲得できればプラマイゼロ。
月に2件獲得できれば20万円の利益、目標の月5件獲得できれば100万円の利益になるので、まずは【月5件のお問合せを目標】に運用を行いました。
結果
施策前と比較して、ホームページの
2ヶ月目でビュー数が約2倍、ユーザー数が約2倍に。
このままコラム運用を継続することで半年後には2〜3倍になり、「ビュー数が700〜900アクセス」「ユーザ数が100〜150人」は確実に見込めるでしょう。
TRASPは、2022年よりコラム運用を強化。最初の半年間は毎月20記事を公開したところ、たった半年でページビュー数1,825から20,962へと大幅アップ。次の半年間も継続して毎月20記事をアップし、過去記事を毎月10記事リライトしました。すると、1年でページビュー数が59,569という結果に。
この成功事例で培った知識と経験を活かし、コンテンツ企画や制作も手掛けています。ブログやコラム運用を検討されているなら、ぜひTRASPのご相談ください。SEOに効果的な提案が可能です。
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適切なぺージ数に正解はないとはいえ、目安を知りたいという人もいることでしょう。そこで、自社と同じ分野で上位表示されている競合ホームぺージのページ数を分析して参考にするのも手。
正確なページ数を知るには、ホームページのデータファイルを見ないと把握できませんが、検索エンジンにインデックスされたページ数なら次の方法で確認ができます。
引用:Google
引用:Google
こちらはブログの1記事1記事までカウントされているため、総ページ数はかなり多くなります。たとえばトップページから見れば10ページ程度なのに、スタッフブログを毎日あげているため、「site:」で検索すると数千ページもある・・・というサイトも。
ブログで数百ページ増やすには1年以上の運用が必要となるため、まずホームページ制作・リニューアルから始めたいと思っている方は、こちらの【業種別】ページ数を参考にしてくださいね。
SEO対策ではホームページのページ数が多い方が有利だからといって、むやみにぺージ数を増やしただけでは、検索エンジンに良い評価をしてもらえません。
ページ数を増やすときには、次から解説するポイントを念頭に入れておくと良いでしょう。
検索エンジンのアルゴリズムは、インデックスされたぺージの数が多いほどSEO対策に効果的ですが、評価する要素はページ数だけではありません。Webページのコンテンツやデザインの質もあわせて評価します。検索結果の上位表示を重視した、内容の薄いコンテンツは高い評価を得にくいでしょう。
具体的に、以下のようなページは、検索エンジンから良い評価を受けにくい傾向にあります。
検索エンジンは、ユーザーに有益で信頼性のある情報を提供しているコンテンツを高く評価する傾向にあります。
例を挙げると、事実を述べるときには、専門家が集めたデータを引用すると、専門性があり信頼できるコンテンツと検索エンジンに評価されやすくなります。
ページを増やすときには、配信しようとしているコンテンツがユーザーにとって価値があり信頼できる内容か、見直してみましょう。
記事タイトルや本文に検索キーワードを盛り込むことは重要です。しかし、順位を上げるために、必要以上にキーワードを挿入してしまうと、読みにくくなり、検索エンジンからの評価の低下につながります。内容とともに読みやすさをチェックすると良いでしょう。
また、情報量を増やすために冗長的な文章で文字数を増やすことも、検索結果の表示順位が下がってしまう危険性がありますので、ご注意ください。
ページ数が多すぎると、ユーザーは目的のぺージを見つけられないかもしれません。そこで、次のような工夫をして、ユーザビリティを向上させることをおすすめします。
グローバルナビゲーションとは、ホームぺージの上部に配置されるもので、ホームぺージにどのようなページが存在するかを示します。コーポレートサイトに「トップページ」「企業情報」「事業内容」などへ遷移できる項目があるのを見たことがある方は多いでしょう。
グローバルナビがあると、ページ数が多いホームぺージでも、ユーザーはWebサイトの構造を把握でき、目的のページへ到達しやすくなります。
ホームぺージの最下部にあるフッターにサイトマップを記載するのも有効です。
ユーザーがページを下までスクロールしたにもかかわらず、欲しい情報が得られなかったという場合でも、フッターのサイトマップからコンテンツを探せます。ユーザーの回遊率を上げられるでしょう。
ページ数が多くなると、ホームぺージの階層が深くなるケースが見られます。構造が深すぎると、ユーザーが目的のぺージにたどり着くまで何度もクリックしなければなりません。
階層が深い場所にあるコンテンツは、検索エンジンから重要ページだとみなされず、評価されない可能性があります。ページ数を増やすときには、階層構造が深くならないよう最適化しましょう。
ホームぺージのぺージ数は多い方がSEO対策には有利ですが、すべてのホームぺージのページ数を増やせば良いわけではありません。ホームぺージの目的に合わせて、適切なページ数を設定することが重要です。
また、ページ数だけでなくコンテンツ内容にも注意を払うべき。情報が薄く、信頼性に欠けるページを増やしても検索エンジンからの評価は上がりません。ユーザーからの評価も下がってしまうでしょう。
したがって、ホームぺージの目的に合わせて適切なページ数を設定し、ユーザーの検索ニーズを満たす質の高いコンテンツを配信することがポイントです。
とはいえ、適切なページ数の設定や高品質なコンテンツ制作をするには、Webマーケティングの知識と経験が必要です。社内にWebマーケティングに関するナレッジが不足している場合は、プロにお任せするのがおすすめ。
当社TRASPは豊富なWebサイト制作やSEO対策を提供してきたことから、Webマーケティングの知識と経験を有し、お客さまに最適なご提案をいたしております。担当者がていねいにヒアリングいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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