制作ガイド
Web制作の流れとは?13工程を基礎知識から・・・
2021.12.14
TRASPコラム
制作ガイド
更新日:2023.04.02
公開日:2020.09.04
気軽に買い物ができるネットショップ・ECサイトは、今や私たちの生活に必要不可欠です。
コロナ禍でも多くの人が、自宅にいながら買い物ができるネットショップを利用しています。そんなオンライン市場の拡大に伴って、「自分もネットショップを作って商品を販売してみたい!」「自社もオンラインショップを始めたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
「でも、ネットショップを自分で作成するのって難しいんじゃないの?」
いざネットショップを開業しようと思った時に多くの方が最初に悩むのが、費用面です。
そして、どのようなシステムを利用すれば良いのか、という点でしょう。
そこで今回は、Web制作のプロであるTRASPが、ネットショップ・ECサイトを開業する方法、そして費用面やおすすめのシステムについてご説明したいと思います。
目次
ネットショップやECサイトを開業開設する場合には、まず土台となるプラットフォームと呼ばれるものが必要になります。プラットフォームには、次の4つの方法があります。
初期費用・月額費用0円~始められるサービスもあれば、多機能のパッケージソフトを購入すると500万円ほどかかることもあります。低コストで始められるものは機能に制限があったり、手数料がかかる場合もあったりと長く続けるにはデメリット面も目立つでしょう。一方で機能が充実しているサービスであれば、困ったときの相談やのちのちの業績拡大にも対応可能。
一概にどのプラットフォームが良いとは言えませんが、ネットショップで販売する商品・商材の種類、ジャンルや売上規模、予算や人員などによって選択するのが良いでしょう。
では、それぞれの特徴を簡単に説明したいと思います。
パッケージソフトとは、ネットショップ(ECサイト)構築に必要な基本的な機能をあらかじめ備えた既製品(市販品)のソフトのこと。
事業者からパッケージを購入し、自社でカスタマイズして構築します。
メリットとしては、
などがパッケージとしてあらかじめセットになっており、注文データを手元のパソコンや専用のデータベースでわかりやすく管理でき、トラブルなどは販売元のサポートがあるという点が挙げられます。
また、かなり自由にカスタマイズすることができ、自社の運用を考慮した仕様変更も可能ですが、サーバーの契約・カスタマイズやメンテナンスを自社対応するなどある程度の専門知識が必要になり、数百万円~とコストもかかる点がデメリットだと言えるでしょう。
このタイプが向いている人
パッケージは高機能で自由度は高いが、導入のハードルが高いので本格的かつ長期的に事業を継続していきたい年商規模の大きな企業向きです。
ASPとは、Application Service Providerの略で、パソコンにソフトをインストールする必要がなく、InternetExplorerやGoogleChromeといったウェブブラウザ上でプログラムデータにアクセスして、ソフトウェアを利用出来るようにしたプラットフォーム(サービスの基盤)の名称です。
簡単に言えば、ネットショップ運営の為のショッピングカートや受注管理システムを提供し、クラウド上でECサイトを構築できます。
専門的な知識は必要がなく、初期費用や月額費が無料で利用できるASPカートもあり、導入時のコストや導入後のメンテナンスにかかるコストを抑えられます。開業まで短期間で制作できるので難易度が低く、初めての方でも手軽に導入しやすいのがメリット。
一方でカスタマイズ性はほとんどなく、ショップの成長に合わせて拡張していくことが難しいため、将来を見据えると切替えが必要になるかもしれません。
このタイプが向いている人
機能は充実しており、リーズナブルに導入できることから小規模のECサイトや個人でネットショップを経営するという方に向いているでしょう。
モール(ネットショップ出店ASP)とは、多種多様なネットショップを集めたインターネット上のデパートのようなものです。上の二つは自社ECサイトを所有するものでしたが、モール型は空き物件を借りてそこで営業するというイメージです。
代表的なサービスは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon等があります。
ネットショップ開業に必要な機能はあらかじめ用意されているので、専門的な知識がなくても短期間で簡単に開業が可能です。また、サポート体制が充実しており、担当者が出店や運営についてアドバイスをしてくれる場合も。
モールの特徴は、出店しているお店が多彩で取り扱っている商品点数が多く、見ているユーザー数も多いという点です。そのため集客がしやすく、ユーザーは使い慣れた仕組みを利用して買い物がしやすいというメリットがあります。
その反面、
といったデメリットもあります。
費用はショップの規模によって変わるのが一般的で、個人であれば月額数万円~、大企業だと数十万円。広告やキャンペーンへの参加、ページの追加ごとに料金がかかるシステムもあります。
このタイプが向いている人
契約すれば即日からショップを開けるスピード感と手軽さ、そしてサポート体制の充実から安心できるため初心者向き。ショップの規模を大きくしたり、売り上げを伸ばすための施策を打ったりすると費用が加算されていくため、小規模のショップがおすすめです。
オリジナルの機能を作ったり好きなようにカスタマイズしてネットショップ・ECサイトを制作できます。
オープンソースでは、インターネット上に無料で配布されているソフトウェアを使用します。無料ですが高いプログラミング知識が必要。
フルスクラッチは、ゼロからすべて開発・設計するため、自由度は無限大。膨大な時間と労力・そしてコストがかかります。
このタイプが向いている人
オリジナリティにあふれたものを制作できるため、これまでにないショップを作りたいと考えている大規模企業。システム開発するためのスキルや人員が十分にあるという状態でなければ、取り組めないでしょう。
ネットショップ・ECサイトを制作するならプログラミング言語を知っておいたほうが良いでしょう。Webサイトを制作するうえで欠かせないプログラミング言語の勉強方法などを解説した記事がありますので、こちらも参考にしてください。
さまざまなネットショップ・ECサイトを制作する方法を解説してきましたが、初期費用・月額費用が無料で利用できるものもあって、比較的簡単にECサイトをオープンする事が可能になるASPカートがおすすめです。
ここではTRASPが選んだASPカートを3つご紹介します。
BASE (ベイス) | ネットショップを無料で簡単に作成 (thebase.in)
ECサイトを無料で構築できるASPカート「BASE」は、まずネットショップがどんなものなのか経験してみよう、という方におすすめです。
初期費用・月額費用0円で、決済方法も豊富、デザインは無料/有料のテンプレートから選んでおしゃれなショップを制作できます。
複雑な契約もなく、だれでもネットショップサイトのオーナーになることが可能で、商品の編集も簡単に扱えるものになっています。公式サイトでの説明やサポートなどがある点もありがたいですね。
ただ利用は無料ですが、1注文につき3%、決済手数料が3.6%など、必要な手数料が多い点に注意。売り上げが伸びるごとに手数料もかかることになります。
こちらも無料で始められるASPカート。難しい知識や技術を要することなく、自分だけのおしゃれなネットショップを安く簡単に作成できると人気。プランを変更することで業績拡大にも対応できる点がメリットです。
特にファッション系やハンドメイドのショップを作成される方や、フード・ドリンク販売にも適しています。フリープランでも、豊富な決済方法と商品数無制限で登録可能。
また、フリープランは決済手数料5%ですが、月額1,980円の有料のスタンダードプランを利用すると3.6%に引き下げられます。業績が伸びてきたら有料プランに変えるのが良いでしょう。
ネットショップを本格的に作成したい、という方には、有料ASPカートのカラーミーショップがおすすめです。
カラーミーショップは、無料/有料のデザインテンプレートも充実していて、本格的なネットショップを作成できる、国内最大級のネットショップ開業・作成サービスです。
から選ぶことができ、途中で変更も可能。また、多くのASPカートでは販売手数料がかかるのに対し、カラーミーでは無料な点がメリット。ショップの売上高の金額が大きくなってもコストパフォーマンスが高いです。
ECサイト作成の老舗なのでサポート体制が整っており、HTMLやCSSの知識が多少あればカスタマイズできる点も特徴と言えるでしょう。
初心者の方は初期の赤字リスクを抑えるために、少額固定費で始めてみて徐々に大きくしていくといった見通しを立てましょう。
ネットショップ開設にあたって、独自ドメインを取得するようにしましょう。
ドメインとは、ネット上の「住所」になります。
したがってネットショップを始めるには、必ずドメインをもつことになりますが、例えばカラーミーショップならhttp://〇〇.shop-pro.jp/ といったASPの表記が含まれます。
一方でドメイン取得サービスサイトからドメインを購入しておけば、世界でひとつだけの自社ドメイン(http://〇〇.jp/)が持てます。
といったメリットがあるため、おすすめです。
ほかと似たようなショップでは、売り上げが伸びず長続きできません。
まず、自身のサイトのコンセプトや特徴を決めましょう。
商品の強みは?
どんな人に必要とされるの?
どんなニーズとマッチする?
といった自社の分析をしたうえで、ネットショップの方向性を決めていきます。
ショップで何をどのように伝え、提供していくのかを明確にし、独自性と専門性を持つことが大事です。
また、ライバルになりそうなネットショップを調べ、お客さまの共感や信頼を獲得するために、他店以上にどのような価値を提供できるか考えることが重要です。
ターゲット設定については、こちらの記事をご覧ください。
初期費用・月額費用0円のサービスも紹介してきましたが、有料プランと比較すると機能が少なかったり、会員数や登録商品数に制限があったりします。また、無料プランでは独自ドメインが持てない場合がほとんどです。
したがって、ビジネスとしてネットショップ・ECサイトで成長しようと考えているのならば、有料プランをおすすめします。
ネットショップで利益を出そうと考えているなら、容量も少なく写真をあまり掲載できない無料プランだと難しいです。予算や今後の計画を立てたうえで、自身に合った有料プランを選ぶと良いでしょう。
ネットショップでは、文字と写真だけで商品をお客さまにアピールしなければなりません。
しかし、文字を大きくしたり、装飾を増やしすぎたりとただ目立たせるだけでは逆効果となってしまいます。
「ショップのコンセプト・こだわり」「商品の詳細」などのライティングも工夫し、どういった商品なのかを客観的にわかりやすく伝わるように表現しましょう。
写真は、さまざまな角度、背景、実際に使った様子なども考えて撮るようにしましょう。
対応できる決済の種類によって、購入を決めるお客さまも多くいます。
クレジットカードが使えず、代引きのみでは不便だと感じるでしょう。
上記のデータを見るとわかるとおり、インターネットで購入する際にもっとも多く使われている決済方法はクレジットカードです。したがってクレジット決済は必須です。ほかにも、できるだけニーズのあるPayPalや電子マネーなど、さまざまな決済方法を取り入れるようにしましょう。
サイトが完成しても、集客をしなければお客さまには来てもらえません。
ネットショップの集客には、別サイトでブログを作成してお客さまをネットショップに誘導したり、InstagramやTwitter等のSNSを利用して情報発信をしたりと、積極的に集客へ繋がる取り組みを行うことが必要です。
まずは知り合いに伝えていくことから始め、検索や拡散されることも意識し、キーワードやハッシュタグも利用していきましょう。
Instagramで集客できるショッピング機能もおすすめです。
もしすでにWordPressでホームページ制作をしている方であれば、WooCommerceというプラグインを利用することで、ホームページの管理と平行してネットショップを運営できます。世界的に提供されているWordPressのプラグインであることから、使い方を書いたブログも多く、安心できます。
商品管理から決済機能まで搭載されており、国内製のツールと比べてデザインのテーマが豊富。ただし、海外製プラグインなので日本製のネットショップ制作ツールと比較すると、使い勝手にデメリットを感じるところもあるもしれません。
しかし、WordPressでホームページを管理している方であれば、プラグインの追加、コンテンツの更新等はいままでの使い勝手で簡単にネットショップを制作出来るので、手段としてはメリットが大きいと言えます。簡単にできる一方で、WordPressはオープンソースのCMSなので、個人情報の管理やセキュリティ対策は徹底する必要があるでしょう。
ネットショップは手軽に始められる分、無料で簡単に稼げると思いがちになってしまいます。
しかし、ビジネスは何であっても本気で取り組まないと売上には結び付きません。
システムを選ぶ際には、販売する商品やビジネスの形態等、考慮すべきポイントも多々あります。それらを踏まえたうえで、自社に合ったネットショップ・ECサイトを作っていきましょう。
TRASPは、対応している業種が幅広く制作実績が豊富で、集客力の続くホームページを作成いたします。お客さまに合わせた具体的な提案を行えるため、まずはお気軽に無料相談までお問い合わせください。
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