制作ガイド
ホームページ制作に必要なものは?準備・流れを・・・
2023.04.25
TRASPコラム
制作ガイド
更新日:2023.05.29
公開日:2023.04.24
ホームページを制作するときに作成するワイヤーフレーム。作成方法はさまざまですが、専用のツールを使うのがおすすめです。なぜなら、ツールには、ワイヤーフレーム作成に必要な図形やテンプレートが用意されているものが多く、効率よくワイヤーフレームを描けるから。
とはいえ、ワイヤーフレームツールは種類が豊富でどれを選んだら良いか、迷ってしまいますよね。そこで、400社を超えるWebサイト制作とSEO運用実績のある当社TRASPがワイヤーフレーム作成ツールを導入するメリットや選び方を解説するとともに、プロ目線で使いやすいツールをご紹介。
自社に適したツールが見つかり、効率よくワイヤーフレームを作成できるでしょう。
目次
「ワイヤーフレーム」とは、Webページの設計図のこと。テキストや画像、キャッチコピーなどをページのどこに配置するかを書き込み、制作するページを視覚的に表したものです。
ワイヤーフレームを作成する目的は、Webサイト制作に関わる関係者とWebページ設計のすり合わせをするため。一般的にはWebサイト制作会社のプロジェクト・マネージャーがワイヤーフレームを作りますが、自社でWeb制作をするときやデザイン設計をするときは、社内でワイヤーフレームを作る必要があります。
詳しいワイヤーフレームの作り方や作成する目的をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ワイヤーフレームは、オフィスワークには欠かせないソフトのExcelやPowerPointで手軽に描けます。しかし、フレームワーク専用のツールには、さまざまな機能が搭載されており、非常に便利なので、ツールを活用するのがおすすめです。
次からは、ツールを導入するメリットを紹介します。
ワイヤーフレームツールは、Webページに必要な情報を視覚化してワイヤーフレームを描けるものが多いです。そのため、初心者の方でもスムーズにワイヤーフレームを書けるでしょう。
テンプレート機能のあるツールを使えば、クオリティの高いワイヤーフレームが作れます。クオリティが高いワイヤーフレームを作れば、完成ページをイメージしやすくなるでしょう。
ツールで作成したワイヤーフレームをデータ化して保管すれば、簡単に関係者に共有でき、効率よく作業を進められます。ツールのなかには、修正が必要な箇所にコメントを残せる機能や、ワイヤーフレームを見ながらオンライン・ミーティングができるビデオ通話機能など、便利な機能も。
ワイヤーフレームのツールを導入しようとしても、どのツールを使えば良いかわからないという方も多いことでしょう。そこで、ツール選びのポイントを5つ紹介します。
ワイヤーフレームには、ブラウザ上で利用できるクラウド版とパソコンにダウンロードして使用するインストール版があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、自社に合ったものを選ぶと良いでしょう。
メリット:インストールが不要。ドラッグ&ドロップで感覚的に作成できるツールが多い
デメリット:インターネット環境がないと利用できない。
メリット:オフライン環境でも利用でき、場所を選ばず作業できる
デメリット:パソコンごとにインストールが必要なため、利用者が多い場合はコストがかかる可能性がある。
英語のワイヤーフレームの中には、日本語対応していないツールがあります。
直感的に操作でき、英語が苦手でも操作しやすいものもありますが、英語に抵抗のある方は日本語対応しているものを選びましょう。
Webページを作成するときには、さまざまなスタッフの意見を聞きながら作成するでしょう。意見を交換するときには、チャットやコメントができる共有機能があれば、メールやSlackなどのコミュニケーションツールを使わずにコンタクトが可能。
さらに、共同編集機能のあるツールなら、打ち合わせをしながら編集ができ、修正などもスムーズです。
ワイヤーフレームを作成したり閲覧したりするときに、同じデバイスを使うとも限らないときは、WindowsやMacだけでなく、スマートフォンやタブレットでも作業・閲覧できるマルチデバイス対応しているツールを選びましょう。
まずは試してみたいという方は、無料プランがあるものを選ぶのがおすすめ。無料版を使ってみて、自社に適したツールを選ぶという手もあります。機能を拡張したくなったら有料版へと移行する、または有料のツールを導入すると良いでしょう。
無料版には、機能が制限されたものと期間限定で無料で使えるものがあります。
インストールせずとも使えるクラウド版のツールを10個ピックアップしました。以下の表にまとめたツールを一つずつ紹介します。
ツール名 | 日本語対応 | 共有・共同編集機能 | マルチデバイス対応 | 無料プラン | 最低料金 |
---|---|---|---|---|---|
1.Figma | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 期限なし、1プロジェクのみトのみ | 年払い:¥1,800~ 月額払い¥2,250~ |
2.Prott | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 1プロジェクトのみ | 月払い:¥2,090~ |
3.moqups | × | 〇 | 〇 | 〇 2プロジェクトまで | 年払い:$9~/月 月払い:$13~ |
4.MockFlow | × | 〇 | 〇 | 〇 1プロジェクトまで | 月払い:$14~ |
5.Marvel | × | 〇 | 〇 | 〇 1プロジェクトまで | 年払い:$12~/月 月払い:$16~ |
6.Wireframe.cc | × | × | 〇 | 〇 1プロジェクトまで | 月払い:$16~ |
7.Cacoo | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 全機能を14日間無料で利用可能 | 月払い:¥660~ 年払い:¥6,600~/年 |
8.Excalidraw | × | × | 〇 | 〇 全機能を14日間無料で利用可能 | 年払い:$6/月 月払い:$7/月 |
9.TlDraw | × | × | 〇 | 〇 | × |
10.InVision | × | 〇 | 〇 | 〇 3プロジェクトまで 30ユーザーまで | 月払い:$4~ |
Figmaは、ワイヤーフレーム作成に必要なフレームはツール内にあらかじめ準備されており、ワイヤーフレームをはじめて書くという方でも使いやすいツールです。
一つのプロジェクトなら、無料で豊富な機能を利用できるので、まずはワイヤーフレーム作成ツールを使ってみたいという方は、Figmaを試してみると良いでしょう。有料プランでは、プロジェクトメンバー同士で音声通話が可能になり、より効率よく作業できます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.prottapp.android
ProtもFigma同様に初心者でも使いやすいツール。操作画面がシンプルでわかりやすいうえ、素材をドラッグ&ドロップするだけで、ワイヤーフレームを作成できます。作成したワイヤーフレームのURLを発行すれば、Prottを利用していない人とも共有可能です。
ワイヤーフレームよりも完成形に近いプロトタイプを作成できるのも特長。ワイヤーフレームだけでは、完成形がイメージしにくいという方はプロトタイプを作成すると良いでしょう。
細かなレイアウトのワイヤーフレームを作りたいときは、moqupsが便利です。ワイヤーフレームを作成するときよく使用するボタンなどのステンシルやアイコン、フォントなどが豊富に揃っています。
また、画像のアップロード機能があるため、既存のデザインをアップロードして完成イメージに近いワイヤーフレームの作成もできるでしょう。
MicrosoftやDisney、ORACLEなど世界的な大企業を含む40,000ものユーザーを持つMackFlow。日本語対応をしていませんが、感覚的に操作できるため、比較的操作しやすいツールです。レイアウトやデザインのパッケージが豊富に揃っているため、ササッと素早くワイヤーフレームを作れるでしょう。
有料プランでは、ビデオ通話機能があるためワイヤーフレームを閲覧しながらミーティングも可能です。
ワイヤーフレームに加えて、実際のWebページの見本となるモックアップも作成できるツールです。
スマートフォンで撮影した写真のアップロード機能も搭載。用意されているテンプレートを用いてワイヤーフレームを作れるだけでなく、手書きで書いたワイヤーフレームを撮影し、Marvelにアップロードして共有するという使い方もできます。
共有したワイヤーフレームには、コメントが可能。手軽に意見交換ができます。
テンプレートを使わず、ワイヤーフレームを自由に描きたい人向けなのがWireframe.ccです。自由に描くとはいえ、ドラッグするだけで図形を描けるので絵が得意ではないという方でも操作しやすいでしょう。
無料プランなら、登録をせずに利用可能。気軽に試せることもポイントです。
共有機能や共同編集機能はありませんが、作成したワイヤーフレームをPDFまたはPNGファイルにしてエクスポートし、コミュニケーションツールなどを用いて共有できます。
クラウド型は情報漏洩などのセキュリティ面が心配という方におすすめのツールです。Cacooを運営する株式会社ヌーラボは、国際基準の認証に則った情報セキュリティマネジメント体制を確立。安心して利用できるでしょう。
100種類以上のテンプレートや、スマホなどの画面に合わせてサイズを自由に設定できるシート、共同編集できるオンライン会議機能など多機能なところも魅力的です。
会議の議事録作成やアイディアをまとめるときに使われるオンラインホワイトボードでワイヤーフレームを作成するという方法もあります。
オンラインホワイトボードのExcalidraw+を使えば、描画ツールを選択し画面上でクリックまたはドラッグすると手書き風の可愛らしいワイヤーフレームが描けます。また、ショートカットキーでさまざまな操作ができる点も特徴。マウスよりキーを打つほうが操作しやすいという方におすすめです。
共有機能や共同編集機能はありませんが、作成したワイヤーフレームのURLを作成し、メールアドレスを入力すれば、他のメンバーに簡単に共有ができます。
TlDrawはちょっとした図を描きたいときに使う「お絵描きツール」です。
このツールの特徴はなんといっても、サイトにアクセスすればアカウント登録も必要なく、すぐに利用できる点。無料で利用できるので、コストをおさえたい方や最低限の機能だけで良いという方、とりあえずワイヤーフレームを描いてみたいというかたは、TlDrawを使ってみてはいかがでしょうか。
「Share」をクリックすると、QRコードが作成されるので作成したワイヤーフレームをスマホやタブレットで閲覧できます。
InVisionはワイヤーフレームやWebデザインを共有してコミュニケーションを取るプロトタイピングツールです。用意されているテンプレートを用いてワイヤーフレームを作成するだけでなく、JpegやPNGファイルなどのデザインをアップロードしてチーム内で共有することも可能。sketchなどのデザインツールのデータを直接アップロードもできます。
共有したワイヤーフレームに対して「いいね」を付けたり、笑顔やハートのアイコンでフィードバックができたりする点もユニークです。
次から紹介するのはパソコンにインストールして使うワイヤーフレームツールです。
ツール名 | 日本語対応 | 共有・共同編集機能 | マルチデバイス対応 | 無料プラン | 1ユーザー当たりの最低料金 |
1.Justinmind | × | 〇 | 〇 | 〇 | 月払い:$9~ ライセンス購入:$245~ |
2.Sketch | × | △ iOSのアプリを用いて共有・共同作業が可能 | Macのみ | 〇 30日間の無料トライアル有り | 年払い:$99~/1年 月払い:$9~ |
3.PowerMockup | × | 〇 URL共有で可能 | Windowsのみ | 〇 | ライセンス購入:$59.99~ |
テンプレートを使わず、ゼロからデザインしたい方はJutinmindがおすすめです。ワイヤーフレームだけでなく、プロトタイプも作成でき、Webサイト制作のさまざまな場面で使えます。
パソコンで閲覧してもスマホで見てもレイアウトが崩れないレスポンシブ対応も可能。レスポンシブ対応のWebサイトを作るときに役立つでしょう。
SketchはMac専用のデザインツール。インストール型のツールは、デザインツールを使い慣れていないと少々操作が難しいものが多いのですが、Sketchなら感覚的に操作でき、初心者の方でも比較的使いやすいでしょう。ワイヤーフレーム作成に便利なテンプレートも豊富です。
Sketchで作ったワイヤーフレームは、iOSのアプリ「Abstract」を使用すれば、共有や共同編集が可能です。
PowerMockupは、インストールするとPowerPointの機能を拡張できるツールです。そのため、対応しているデバイスはWindowsのみ。
PowerPointでも簡単なワイヤーフレームを描けますが、PowerMockupはワイヤーフレーム作成に使える図形が100種類もあり、手軽に作業できます。社内のパソコンがWindowsのみで、デザインツールよりもPowerPointの方が操作しやすいという方は、使い勝手が良いでしょう。
ワイヤーフレームツールといっても、機能や使用感はさまざまです。ワイヤーフレームはWebページを作成するのに欠かせませんから、比較や検討をして、自社に適したツールを選びたいもの。人によって操作のしやすさは異なりますので、まずは無料版を利用しいろいろなツールを試してみるのがおすすめです。
使い方が容易なワイヤーフレームツールを選べば、初心者の方でも手軽に作成できるでしょう。しかし、ワイヤーフレームを描くにはユーザーにとって有益な情報の取捨選択や、コンバージョンにつながりやすい導線設計など、Web制作に関する知識と経験が必要です。
もし、自社でWeb制作実績が少ない場合はプロに依頼してみてはいかがでしょうか。特にTRASPは、豊富なWeb制作実績があり、集客につなげるWebデザインが得意。実際に、1年間でページビュー数を595%、コンバージョンを11倍にアップした実績があります。
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