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ホームページ制作の要件定義とは?要素7つと手順をわかりやすく解説

制作ガイド

更新日:2023.05.21
公開日:2023.04.12

ホームページ制作の要件定義とは?要素7つと手順をわかりやすく解説

 

ホームページを新規で制作するorリニューアルを検討するうえで、「要件定義」という言葉を耳にする機会もあるでしょう。

 

「要件定義とは何か?」

「具体的な項目や手順が知りたい」

「成功させるためのコツを教えてほしい」

 

といった疑問を持つご担当者さまもいらっしゃるかと思います。

 

要件定義とは「何をどのように掲載するか」「そのために開発すべきシステムとは何か」など、さまざまな工程を決めること。サイト制作をよりスムーズに進行させるために、欠かせない施策といえます。

 

ユーザーのニーズや要望に応えるホームページを完成させるためにも、要件定義に関する正しい知識やノウハウを習得しましょう。

 

この記事では、ホームページ制作の要件定義に関する情報をご紹介します。これまでに数多くのWebサイト制作に携わったTRASPが、必要な要件定義の項目や具体的な流れ5ステップについても詳しくまとめました。

 

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要件定義とは?

<h2>要件定義とは?

 

まずは「要件定義とは何か?」という点について、見ていきましょう。

 

要件定義とは一言でまとめると、“サイトの骨組みとなるもの”。新規サイト制作やリニューアルの際に「どのような仕様にするか」を決定することを指します。

 

具体的には、下記のような内容を決めると良いでしょう。

  • どのようなページが必要か、どのような機能が必要か
  • リリースを希望する時期とは
  • 誰にどうなってほしくて、何をどのように見せるサイトにするか など

また、このような要件定義には次のような目的があります。

 

  • 自社・ホームページ制作会社間で起こりがちな認識のズレを防ぐこと
  • 自社内・ホームページ制作会社内の認識のズレを最小限にすること

 

仮に不十分な状態のまま制作を進めると、開発のなかで固まっていない要件が発覚したり、関係各部署から意見が出て検討に時間を要したりすることも。その結果、修正・改修に工数がかかり、スケジュールより遅れるおそれがあります。

 

したがって「自社が要望していたホームページをつくる」「各部署間の連携を取り、作業効率を上げる」ためにも、要件定義は重要といえるでしょう。

 

ホームページをリニューアルする際に押さえるべきポイントを紹介します。

 

ホームページ制作に必要な要件定義の項目7つ

<h2>ホームページ制作に必要な要件定義の項目7つ

 

つづいて、ホームページ制作に必要な要件定義の項目7つを解説します。

 

1.基本要件

基本要件では「どのようなホームページをつくるのか」という、プロジェクトの概要を記載します。このような情報を洗い出し、まとめていきましょう。

  • Webサイトを制作する目的
  • リニューアルする目的
  • 公開後の運用方法
  • プロジェクト体制
  • プロジェクト進行方法 など

2.システム要件

「Webサイトのシステムに関連する」項目が、システム要件です。当項目においては、主に下記のような内容を記載しましょう。

 

  • WebサイトのURLやWebサイトにどのサーバーを使用するか
  • CMSやプログラム開発言語は何を使用するか
  • SSLの種類 など

 

このように“サイトにどのような機能をもたせるのか”について、整理していきます。ほかにも「Gitを使用するかどうかと設置場所」「導入するテンプレートやプラグインの種類」「データベースやライセンス」なども明確にしておきましょう。

 

3.機能要件

機能要件とは「UI/UX改善策にもとづき、ホームページ全体・各ページにどのような機能や画面デザインを持たせるか」という条件を表します。

 

たとえばページのコンテンツをSNSにシェアする機能を搭載している場合、SNS上にページタイトルや本文・画像などのコンテンツを表示させる「OGP機能」やシェアボタンを設置する必要があります。

 

またモバイル端末やOS・ブラウザへの対応やページの表示速度、機能一覧・詳細についても機能要件に記載しておきましょう。

 

4.セキュリティ要件

セキュリティ要件とは、Webサイトに対する攻撃・不正を防ぐ要件を定めるための項目です。主な施策として、次のようなものが挙げられます。

  • SSL対応
  • IP制限などの漏えい対策
  • データベースの脆弱性対策
  • セッションタイムアウト など

このように考えられる施策をすべて施すと、セキュリティの強度も向上します。しかしそのぶん開発にかかるコストも増えるため、扱うデータの機密性に応じて設計を進めましょう。

 

5.品質管理の要件

サイトのチェックや検証の要件を定める項目が、品質管理の要件です。具体的には「検証する内容や含まれる範囲」「修正回数」といったことを決めていきましょう。またスケジュール遅延の際に生じた対応や仕様の大きな変更など、工数の増大が予測されるリスクに関しては、別途費用やスケジュール変更が発生する旨が記載されることもあります。

 

6.運用保守方法

運用保守方法とはサイトリリース後の運用・保守などの、アフターサービスについて記載する項目です。当項目では、主に次のようなことを定めていきます。

 

完全にサイトリリースまで契約した場合でも、瑕疵・保証期間などについては記載しておきましょう。

 

  • 連絡手段
  • 対応内容
  • 対応時間
  • バックアップ/リストア など

 

7.納品までのスケジュール

納品までのスケジュールも決めておきましょう。
下記の通り工程ごとに細かい予定や、具体的な日付を記載することをおすすめします。

  • ホームページ制作会社からのシステム提案日
  • デザイン案の決定日
  • 自社の承認日
  • サイト開発開始日
  • テスト期間
  • ホームページ公開日

このように計画を立てる際は、プロジェクト全体の進行を考慮しなければなりません。そのためスケジュール管理・リスク管理のスキルが必要といえるでしょう。

 

「ホームページ制作会社との伝達がうまくいかなかった」などのトラブルを回避するためにも、入念に計画を立ててください。

 

ホームページ制作の要件定義の流れ5ステップ

<h2>ホームページ制作の要件定義の流れ5ステップ

 

次に、ホームページ制作における要件定義の流れ5ステップをまとめました。

 

1.サイトの課題を整理する

まずは現状の課題を整理し、問題点や達成したい目的を探り出しましょう。

 

「新規サイトの目的、ターゲット層」「既存サイトでの問題点」などの項目を、Web担当者や社内の関係する部署にヒアリングしていきます。

 

さらに下記に挙げた課題についても、当段階でまとめておきましょう。

 

  • 自社サイト・競合サイトの分析から生じる「PV数が少ない」「コンバージョン率が低い」などの定量的な課題
  • 「必要な情報をうまく集められない」「ホームページの動作が遅く、使いにくい」といった、定性的な課題

 

また課題を整理する際には、ペルソナ設計がおすすめ。ペルソナとは、“ホームページに訪問するユーザーの具体的な人物像”を指します。

 

「ユーザーはどのような課題を持っているのか」「何を解決したくてWebサイトを訪問するか」を考えると、自社の課題をより見つけやすくなります。こちらもぜひ活用すると良いでしょう。

 

ペルソナ設計について詳しく解説した記事があります。

 

2.ホームページ制作会社との打ち合わせ

次にサイト制作・リニューアルの実装を依頼する会社と打ち合わせを実施しましょう。

 

ホームページ制作会社には、Webに関する知識・経験が豊富なプロが多く在籍しています。

 

そのため前のステップで整理した課題を共有し、「なぜサイトを制作したいのか」「リニューアルしたいのか」を伝えれば、具体的な機能や対策を提案してもらえるでしょう。

 

またヒアリングに応じれば、自社だけでは気付けなかった新たな課題を発見できる可能性もあります。

 

3.方向性を決める

つづいて、課題をクリアするための方向性を決めていきましょう。

 

たとえばリフォーム会社がホームページリニューアルを検討している場合、

打ち出したい内容

  • 「キッチン5万円~」とホームページに書かれていても実際は30万かかる…というリフォーム会社も多いので、自社は価格の透明性で差別化を図りたい
  • 「水回りおまかせせパック」「和室から洋間にチェンジパック」などのセット商品で顧客単価を上げたい

求める効果

  • 30~50万円規模の案が多いので、もう少し高額なリフォームを受注したい
  • 水回りリフォームしたお客さまはクロス貼り替えが10%オフ…といったオプションで追加受注を取れると良い

この目的を達成するためには、「どういったデザインにすれば良いか」「資料請求のダウンロードボタンを設置しよう」といったように、方向性が決まればホームページ制作がスムーズに行えるでしょう。

 

4.合意形成する

ホームページ制作に着手する前に、制作に関わる全員の合意を得る必要があります。

  • Webサイトのコンセプト・方向性
  • 内部SEO・リスティング広告など、集客につなげる戦略、
  • お問い合わせへの導線改善など具体的なUI/UX施策
  • インフラ環境・システム機能要件 など

上記の項目をホームページ制作会社と相談・決定した後、社内の各部署・上長の承認を獲得する流れが一般的です。

 

現状の課題やサイト制作・リニューアルにより目指すゴールを共有したうえで、話し合いを進めていきましょう。

 

5.要件定義書を作る

最終ステップとして要件定義した内容を文書化し、要件定義書を作成しましょう。この要件定義書をもとに、制作会社が詳細なサイト設計や見積もりを行います。

  • サイト制作/リニューアルの背景と目的
  • サイト制作/リニューアルプロジェクトの目的
  • Webサイトの目標/評価達成指標
  • Webサイトのターゲット/コンセプト
  • 目標達成に向けた施策や条件
  • 各施策設計の方針 など

このようにプロジェクト始動後の設計・制作工程で迷いが生じた際に、指針として見直せる内容にするのがおすすめです。自社のサイト制作・リニューアルをより円滑に進めるために、しっかりと要件定義書を作りこみましょう。

 

TRASPは「いまの課題を見つけ、対策を施すこと」「各業界に特化し、ターゲットを狙ったサイト作り」を強みとする、ホームページ制作会社です。“お客さまの可能性を引き出すためには、どのようなアクションを取るべきか”を考慮し、最適な要件定義をご提案いたします。

 

TRASPの強み

 

ホームページ制作・リニューアルを成功に導く要件定義のコツ3つ

<h2>ホームページ制作・リニューアルを成功に導く要件定義のコツ3つ

 

ここまでホームページ制作における要件定義の要素や手順などをお伝えしました。最後に押さえるべきコツ3つをそれぞれピックアップしました。自社サイトの新規制作・リニューアルの際に、こちらもぜひ参考にしてください。

 

1.目的を明確にする

まずは、サイトを新規制作・リニューアルをするに至った目的を明確にしましょう。

 

たとえば次のように

  1. ホームページ経由での問い合わせ数に課題がある
  2. それらを解決するために、新規見込み顧客のアクセス数を増やすための施策を実行
  3. エンゲージメントを高め、問い合わせにつなげる

“何のためにサイトを運用したいのか”という点を整理することで、機能実装・サイト改善の方向性がより見えやすくなります。

 

2.制作会社の実績を確認

次に制作会社の実績を確認しましょう。制作会社と一口に言っても幅広く、対応できる業務や得意分野などは大きく異なります。そのため“これまでどのようなサイトを制作してきたのか”を把握し、自社の目的を達成できるかを見極めましょう。

 

とくに同業種の制作経験があると、その業界自体の説明を多くする必要がなかったり、セオリーなども踏まえて制作してもらえたりします。知識やノウハウが蓄積されているため、同業他社の実績がある制作会社に依頼すると良いでしょう。

 

3.担当者とのコミュニケーションに時間を割く

担当者とのコミュニケーションに時間を割くことも大切です。なぜなら、自社のニーズをうまく汲み取ってもらえないと、希望どおりのホームページが出来上らないため。

本質的な問題・認識をブラッシュアップするためにも、綿密な打ち合わせを行いましょう。

 

  • 自分たちの細かな要望や熱量が伝わっているか
  • 小さなニーズまで汲み取ってくれているか、
  • 情報に漏れなどはないか など

 

また、このような視点を持って対応すると、仮に後の工程でトラブルなどが生じた際も意思疎通がしやすくなります。要件定義の精度を上げるために、担当者とのコミュニケーションを重視しましょう。

 

ホームページ制作会社を選ぶコツを知りたい方は、こちらを参考にしてください

TRASPは、成果を出すことを重視した、ホームページ制作から運用までをトータルプロデュースしているWeb制作会社です。クライアントの想いをしっかりとくみ取ったうえで、ユーザーに“伝わる”制作を心がけています。

 

TRASPのホームページ制作

まとめ

この記事では、サイト制作における要件定義の要素・手順などを解説しました。

 

「課題を明確化する」「方向性を定めるなどの役割を持つ要件定義は、新規サイト制作・リニューアルの際には欠かせない施策です。

 

また要件定義をあいまいにすると、クライアントと制作会社間で認識のズレが生じやすくなります。お互いに満足できるホームページを制作するためにも、密にコミュニケーションを取り、時間をかけて話し合いを進めることが大切です。

 

要件定義に関してお悩みの方は、ホームページ制作会社へ依頼すると良いでしょう。

 

TRASPはお客さまの現状の分析や市場調査を実施し、お客さまの強みを見つけるサポートから強みに寄り添った戦略立案まで可能です。

 

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