WordPress
CMSの種類まとめ!おすすめのツール9選をご・・・
2023.04.12
TRASPコラム
WordPress
更新日:2023.04.13
公開日:2020.10.07
「ホームページにあまり詳しくはないが、コストを抑えて制作がしたい」といったニーズを実現してくれるのが、「WordPress」です。
WordPressは無料で使えるホームページ制作システム(CMS)であり、レンタルサーバーとドメインを用意すれば簡単にホームページを制作できます。またカスタマイズ性にも優れており、すでに用意されているプログラムを活用するだけでオリジナルのサイトを完成させられるのもメリットです。
今回はWordPressの利用を検討している方向けに、その後押しとなるような具体的なメリットや他制作方法との違いなどを解説していきます。
目次
WordPressでホームページを制作すると、次のようなメリットがあります。
WordPressの利用率は、世界中のホームページ制作において3分の1以上を占めるほど圧倒的です(調査サービス「W3Techs」の情報を基に記載)。レンタルサーバーを提供する「Xserver」や「さくらサーバー」といった大手サーバー提供業者も、WordPressを意識したサービスプランを提供しています。
代表的な機能の一つが「WordPressの自動インストール機能」です。通常WordPressを自力でインストールする場合は、FTPソフトを使ってディレクトリを指定するといった手間が掛かります。WordPressの自動インストール機能を使えば、画面に沿って設定を行い1クリックするだけで簡単にインストールが可能です(データベースにWordPressを登録するといった作業が必要になります)。
さらにデザインや機能の基本構築を終えてしまえば、そこからのコンテンツ追加やデザイン、機能の変更などは簡単にできるようになります。導入から構築、更新まで手間が掛かりにくいのが、WordPressのメリットです。
ホームページ制作においては、管理者の引継ぎも面倒な作業です。工程が複雑だとファイルが消失したり見つけられないといったトラブルの原因にもなるので、スムーズに引き継ぎたいところです。
WordPressを使うと、ホームページ管理者の引継ぎが楽になります。アカウントを共用して使っている場合はIDとパスワードを教えるだけで引継ぎが終わりますし、ユーザー変更の必要性がある場合も
といった手順を踏めばすぐ引き継ぎできます。
またユーザーの権限は
から設定可能で、複数アカウントの管理も容易です。外部業者に「投稿者」権限のみを渡すといった操作もできるので、運用パターンによって最適なユーザー管理が実現します。
WordPressのカスタマイズ性を支えているのは、「テーマ」と「プラグイン」です。
テーマとはテキストで言う所の定型文的な存在であり、「PHP」や「CSS」などを駆使して制作されたデザインテンプレートです。テーマを使えば自作でデザイン制作をしなくても、洗練されたデザインをすぐホームページへ反映させられます。
またテーマはただ反映させるだけではなく、
といった操作にも対応しているのでカスタマイズしてオリジナリティを出すことも可能です。
対してプラグインとは追加プログラムを指し、WordPress制作のホームページに対して追加で機能を追加したりアニメーションを付与したりといった際に使われます。
といった豊富なプラグインがあり、活用すれば一からプログラミングしなくても手軽に機能性の高いホームページを構築できるのがメリットです。
ただしプラグインは同時に複数有効にすると、ホームページの読み込み遅延の原因になります。必要なプラグインだけを絞って利用するくせを付けておきましょう。
SEOは「検索エンジン最適化」のことであり、自社で制作したホームページを適切にGoogleといった検索エンジンに評価してもらえるように工夫を行う行為を指します。
SEO対策としては
といったさまざまな方法がありますが、一から対策するのは非常に時間が掛かります。
しかしWordPressを使った場合、最初からタグに関しては最適化されているので心配はいりません。また読み込み速度に関しては高速性で有名なテーマが多数用意されていますし、画像読み込み遅延といったプラグインで簡単に高速にできます。またコンテンツの定期投稿は文章を入力して成型するだけですぐできるので、手間が掛からず継続しやすいです。
WordPressが「SEOに強い」と言われるのは、SEO対策がしやすいからです。ただしカスタマイズなしでSEO対策を強めるのには限界があるので、自社に適したテーマやプラグインなどを選びSEO対策を画面上から行いましょう。
WordPressはシェアが高いので、世界中で参考になる情報が公開されています。また本屋に行くと、WordPressに関する書籍がたくさん並んでいます。
他のホームページ制作サービスだと、文献が少ないケースも多くトラブルが発生した場合何もできない危険もあるのでまずいです。しかしWordPressの場合オンラインやオフラインで何かしら解決のヒントになる情報をつかめるので、時間が掛かっても確実に対応ができます。
たとえば新しいエディターである「Gutenberg」についても、リリースされてからすぐ複数のサイトで情報が掲載されて旧エディターとの比較ができるようになっていました。このように情報の多さはそのままWordPressの強みにつながっています。
ここからはWordPressと各ホームページの制作方法との違いを、比較しながら解説していきます。
一から制作されたホームページというのは、
といった各役割を持つ言語を一から入力して制作されたホームページを指します。Webデザイナーが自分の実績を掲載してアピールする「ポートフォリオサイト」は、自作でホームページが構築されている場合も多いです。
一からホームページを制作すると、自由にカスタマイズができます。真っ白なキャンバスに、思い思いに絵を描いていくのと同じようなイメージです。
ただしWebサイトを一から制作するには、まずどのようなレイアウトやデザインでホームページを完成させたいかというのを自力で最初から考える必要があります。さらにそれをプログラムに落とし込み、サーバーで動作するように検証するといった作業も必要なので非常に面倒で時間が掛かります。
ちなみにHTMLやCSSには「テンプレート」、JavaScriptには「ライブラリ」といった出来合いのファイルがあり、これらを利用すれば作業時間短縮はできます。ただしWordPressより時間が掛かることには変わりありません。ページを増やすのも手間です。
カスタマイズ性を損なわずに効率よくホームページを構築したい場合は、WordPressが有利でしょう。
無料ブログ系のサービスとは、「Abemaブログ」といった日々の雑記を記載するような目的に特化したサービスです。
無料ブログ系のサービスでは、気軽に日々の内容を投稿してユーザーに伝えられるメリットがあります。「工事の近況」といった内容でユーザーに情報を伝え、ファンになってもらうにはよいかもしれません。
ただし本格的なホームページを制作する際に、ブログ系のサービスは基本使えません。カスタマイズができない場合も多く、できたとしても操作がしにくいケースも多いからです。ブログの記載に特化したサービスなので仕方がありません。
本格的なホームページを制作したい場合は、WordPressが向いています。無料ブログ系サービスを持っていればWordPressと連携させるといった手法もあります。
CMSはWordPressだけではありません。
といったように、国内外を問わず複数のCMSが展開されています。
「Wix」や「Jimdo」といったSaaS系(クラウドサーバーとCMSをまとめて借りる)ホームページ制作サービスは、契約するだけですぐホームページ制作に取り掛かれるメリットがあります。WordPressの場合まずレンタルサーバーを別途借りてドメインを用意し、WordPressをインストールする作業が必要になるのでこの点SaaS系のCMSは便利です。
ただしSaaS系のCMSは、カスタマイズ性に乏しいです。ドラッグ&ドロップで直感的にサイトを構築できるサービスが多いものの、細かい調整が効かないのがデメリットになります。有料サービスに登録すればカスタマイズ性は上がりますがコストが発生しますし、自由度には限界があります。
この点WordPressであればレンタルサーバーとソフトウェア本体をすべて自社が管理しているので、自由度の高いサイト構築が可能です。
また「Drupal」や「Concrete 5」を利用してホームページを制作すれば、WordPressにはないメリットを受けられます。WordPress以外のCMSでユニークなホームページを構築して競合と差別化したいときには、候補に挙がるでしょう。
ただしWordPress以外のCMSに関する参考文献は少ないケースも多く、あったとしても国外のサービスの場合日本語以外で書いてあり理解ができない可能性があります。自己解決を行う場合に不利になるので、英語といった日本語以外の言語をある程度理解するスキルも必要です。
またWordPressより扱いが難しいCMSも多く、外注する場合業者が対応してくれるか分かりません。その点WordPressは世界中で広く使われている使いやすいCMSですし、対応している業者も多いので気軽に制作代行の相談が可能です。
他の制作方法と比較してみても、やはりWordPressの制作の簡単さとカスタマイズ性を両立させているという点は大きなメリットです。ただしWordPressのメリットを最大限に活かすためには、WordPressに慣れる必要があります。簡単とは言っても触った経験がない場合、WordPressを使いこなせるようになるには時間が掛かります。
またWordPressでどこにも似たようなデザインや機能がまったくないようなオリジナリティが非常に高いサイトを作るためには、直接HTMLやCSS、PHPなどを操作する必要が出てくるのも注意点です。もちろんWordPressの画面だけでもオリジナリティのあるホームページを制作可能ですが、
といった希望がある場合は出来合いのテーマやプラグイン、それに外部のプログラムを組み込んだだけでは実現が難しい場合もあります。
他にも良質なコンテンツを継続して用意するには、「コンテンツSEO」の観点も含めて時間が掛かるので余裕がない方も多いはずです。
メリットが分かってもやはりWordPressの運用は難しいと感じる場合は、外部業者に依頼してみましょう。外部業者はWordPressの構築だけでなくSEO対策やコンテンツの用意までプロの目線で実行してくれるので、面倒が一気に省けます。
費用は掛かりますが、運用代行まで請け負ってくる業者もあります。まずは実績や対応の丁寧さなどから業者を選定して、長期間よい関係を築けそうなパートナーを選んでみてください。
弊社では
といった、ホームページ制作に関する各サポートを承っております。
今回はWordPressの具体的なメリットや他制作方法との違いなどを解説してきました。
WordPressを使うと、簡単にホームページを用意してカスタマイズが可能です。一からホームページ制作をするより手軽ですし、他CMSと比較してもカスタマイズ性の高さや情報の多さなどでアドバンテージがあります。
制作の時間が足りない場合は、構築を代行してもらって後は自社でコンテンツを更新するといった方法も取れます。ぜひ業者を選定してパートナーになってみてください。