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2022.05.31
TRASPコラム
集客方法
更新日:2022.01.19
公開日:2020.12.25
WordPressのプラグインである「All in One SEO」を使っているという方も多いと思います。
無料で使えるのにもかかわらずさまざまなSEOに関する機能を備えている「All in One SEO」。
2020年末にアップデートが行われ、仕様が大きく変更されたことが記憶に新しいでしょう。
今回はホームページ制作に欠かせないAll in One SEOの概要や設定方法、注意点やアップデートの変更点などを解説。
SEO対策のプロであり、WordPressで多くのWeb制作実績のあるTRASPが、初心者向けに1からお教えしますので、SEO対策プラグイン「All in One SEO」のわかりやすく実践的な手法が理解できるようになります。
目次
「All in One SEO」はWordPressでWebサイト制作をするうえで欠かせないプラグイン。
基礎的なSEO対策が設定・管理できます。無料版と有料版があり、基本的に無料版を中心に解説し、有料版についても紹介していきます。
「そもそもSEOって何?」という方は、こちらの記事もご覧ください。
ホームページを制作する際に使う「CMS」の一つ、「WordPress」は世界中のホームページの内3分の1以上を構築している代表的なサービスです。
WordPressの魅力は個人や企業が無料・有料で配布しているデザイン「テーマ」、そしてホームページに機能を追加できる「プラグイン」を自由に利用できることです。
たとえば、ホームページを検索エンジンに評価してもらい上位掲載を狙う「SEO対策(検索エンジン最適化)」にも、プラグインを利用すれば簡単に対応可能。
なかでも「All in One SEO」は代表的なプラグインであり、無料で使えるのにもかかわらずさまざまなSEOに関する機能を備えています。
WordPressのメリットやデメリットについては次の記事で解説しています。
All in One SEOは、2007年から存在する定番のSEOプラグインですが、2020年末にアップデートが行われました。以前の「All in One SEO Pack」という名称や仕様、設定方法が変更になり、戸惑った方も多いかもしれません。こちらについても変更点や日本語対応などをのちほど解説します。
ホームページのSEO対策は、初心者が一から行おうとすると「HTML」といった言語の知識や技術も少しではありますが必要となり、面倒なのがデメリットです。また設定ミスを少し犯しただけでホームページの表示がおかしくなるのも怖いところになります。
一方でAll in One SEOを使うと、管理画面から必要な項目を入力して設定を行うだけで、ホームページ内に情報が反映され簡単にSEO対策が実現します。
ミスをしても管理画面から訂正するだけで良いので、SEO初心者でも、ミスを恐れず使えるのが特徴です。
では、All in One SEOのメリットについて詳しく解説していきます。
「もう知っている」「早く設定方法が知りたい」という方は、目次より先へお進みください。
All in One SEOを導入すると、次のようなメリットがあります。
のちほど説明しますが、All in One SEOの画面は以前のシンプルなものからグラフィカルなものへと変更されています。
現在のWebサービスは一般的に、アイコンやイラストなどで情報を補足しながら説明をする画面を採用しているタイプが多いです。したがって今のWebサービスを使い慣れている場合は、All in One SEOの新しい管理画面にも取っ掛かりやすいでしょう。
またグラフも駆使しながら現在のSEO状況を表示してくれるので、SEO初心者でも問題があるかないかといった基本的な内容を直感的に把握できるようになっているのもメリットです。
All in One SEOを利用すると、ページごとのSEO設定が効率的になります。
WordPressを使わず一からホームページを制作すると、SEO設定が大変面倒です。
特に検索結果画面に表示される、記事内容を表す「タイトル」や、概要を表す「ディスクリプション」などは、タグを追加してページごとに内容を書き換える点がネックです。
一方でAll in One SEOを使うと、WordPressの編集画面にタイトルとディスクリプションの入力画面が追加されます。ページごとに項目へ入力するだけで、タグを使わずに簡単にSEO対策ができるのがメリットです。
All in One SEOには、
といった機能も搭載されています。
XMLサイトマップは、Googleに早く自社サイトを巡回してもらって検索結果へ表示してもらう際に必要です。All in One SEOでは既存の内容から自動でサイトマップを作成してくれるので手間が掛かりません。
またSNSへ記事が共有される際、何も設定していないと記事の内容と関係ない画像が共有され、SEO効果が下がる恐れがあります。そこでAll in One SEO上から共有したい画像やテキスト内容などを設定することで(OGP設定をすることで)、SNS投稿上で自社のホームページブランドを維持可能です。
そのほか、便利なカスタム設定がたくさんあります。
基本的な設定を終えた後は、ぜひ一通りAll in One SEOの項目を触ってみてください。
ここからはWordPressの左側に表示されるAll in One SEOの項目を、順番にご紹介していきます。
いわゆる管理用のトップ画面です。
各項目の概要が説明されており、リンクをクリックすれば直接アクセスできるようになっています。SEO初心者はまずダッシュボードを一通り理解できるように学習をすると後が楽です。
最上部には「All in One SEOにようこそ」という青い欄があり、ウィザードを起動できるようになっています(青い欄はほかの項目にも表示されています)。またその下には
All in One SEOのウィザード
などが並んでいます。
基本的にホームページを操作する際は
「SEOサイトスコアの表示欄」
「エラーなどに関する通知欄」
「各項目へのクイックリンク欄」
上記3つを確認するくせを付けておいてください。
SEO初心者の場合、
の2項目を操作できれば問題ないでしょう。
Webマスターツールは、Googleアナリティクスなどから引用してきたコードを貼り付け、ホームページ全体で解析ができるようにするために必要です。またRSSコンテンツは、ユーザーに注目してほしいコンテンツを効率的に履歴表示したいときに使います。
検索エンジンに表示される内容(スニペット)などを管理する項目です。
検索結果のスニペットは、サイトユーザーの自然流入を担う重要な情報です。クリックされやすい表示かどうかを判断して、変更を加えていきましょう。
近年、企業がSNSを運用することも増えてきました。
SNSで記事内容を投稿しながら流入を狙い、自然検索の評価を最終的に上げていくようなSEO施策も一般的です。ソーシャルネットワークの欄ではSNSの設定を行ってWordPressサイトと連携を取れるように調整を行っていきます。
TwitterやFacebookは、利用している企業も多いと思います。
少なくともこの2つの共有設定(OGP設定)は実行しておきましょう。
検索エンジンへサイトマップを送り、巡回速度を速めるための項目です。
の4つが並んでいます。
SEO初心者は
「一般的なイトマップ:XMLサイトマップを送信する」
この項目を覚えておき、「サイトマップ有効化」がONになっているか必ず確認してください。
ここでは、ローカルSEOに関する設定を行います。
トップページのSEOサイトスコアの欄からも直接アクセス可能です。
ダッシュボードに表示されていたSEOサイトスコアの問題について詳細な表示があります。新しい機能なので、詳しくはAll in One SEOの最新アップデートに関する章で説明していきます。
ホームページ全体の基本設定を操作するための項目です。具体的には
ホームページ全体の基本設定項目
といったタブが用意されています。
この項目は、ホームページの検索エンジン巡回やアクセスなどに関してセンシティブな操作を行う項目です。
間違って設定すると検索エンジンに表示されなくなったり、アクセスが切断されたりといった致命的なエラーが発生する可能性があるので、SEO初心者のうちは触らないほうが良いでしょう。
またAll in One SEOの設定については、「インポート・エクスポート」でバックアップを取っておくのがおすすめ。そうすることで、万が一消去されても復旧ができます。
「機能管理」や「私たちについて」、「プロ版へアップグレード」の項目はSEO設定に直接関係ないのでSEO初心者は特に確認しなくても大丈夫です。
ここからは、All in One SEOの設定で気をつけるべきポイントを一緒に確認していきましょう。
設定で気をつけるべきポイント
All in One SEOの設定項目は多く、初心者だと「何とかして埋めないと」と思うかもしれません。
しかし実際には、自社のSEOには関係ない部分も多いので、埋めるのは
といった部分で十分です。余裕ができたらほかの部分も見てみましょう。
All in One SEOには最初からXMLサイトマップを自動作成する機能が搭載されています。ですから代表的なXMLサイトマップ作成用プラグイン「Google XML Sitemaps」を入れていると、競合してエラーが発生します。
All in One SEOを入れている場合は、ほかにXMLサイトマップ用プラグインは必要ありません。Google XML Sitemapsを入れている場合は削除するか無効化してください。
日本語ユーザーも多いAll in One SEOですが、もともとは海外で開発されたプラグイン。
したがって日本語表記ではなく英語表記の部分も多く、また日本語訳がおかしい箇所も多々あるでしょう。特に2020年末のアップデート後は、まだ日本語の翻訳が間に合わず、「英語に戻ってしまった…!」と焦ってしまったユーザーも多かったようです。
突然英語になってしまって使いづらい…というときの対応としては、いくつか方法があります。
アップデートなどで変更があると、新しく翻訳し直す必要が生じるため、日本語対応に時差があります。翻訳が進めば日本語になると考えられますが、いつになるかわからず、また今後のアップデート等で再び英語に戻ってしまう…ということも考えられるため、Google翻訳機能などを使っていくのがおすすめです。
All in One SEOを使うのに必要な範囲だけでも多少英語のスキルを身に付けておくと、有料版の機能詳細などもわかるので便利ですよ。
All in One SEOは無料でも十分に利用できますが、有料版である「Pro」にアップグレードすると次のような機能が追加されます。
All in One SEOの有料版でできること
ページに含まれている画像に対してtitle属性を付けたり、Alt属性で代替テキストを挿入したりすると、SEO的に効果があると言われています。
All in One SEOの有料版では、統合的に画像のSEO対策を実行できるようになる機能が搭載されています。
また動画についても、良質な内容のものは検索エンジン上位に表示されるので、SEO対策をしておくとホームページと連携してSEO相乗効果を狙えるのもポイント。有料版では動画専用のXMLサイトマップを生成など、いわゆるVSEO(動画のSEO)をサポートをしてくれます。
「集客用のホームページを作り、実店舗の来店数を増やしたい」
といった希望のある方は「ローカルSEO」についても理解しておく必要があります。
ローカルSEO対策を行っておくと地域名などで検索があった場合に、自社のホームページが上位に表示されやすくなるのがメリットです。
All in One SEOの有料版では
といった店舗に関する情報を、Googleに送信できる機能が利用可能。
ローカルSEOを細かく行いたい方にはおすすめです。
「WooCommerce」とは、WordPress内にECサイトを構築できるプラグインです。
無料で利用可能であり、WordPress内でECサイト決済などの機能を導入できることから多くのユーザーがいます。
All in One SEOの有料版では、WooCommerceの製品ページや製品カテゴリーなどをSEO対策用に最適化できる機能が利用可能です。
WooCommerceを利用してECビジネスを始めたい方は、有料版を導入しておくとSEO対策が楽になります。
「Googleニュース」とはGoogleが運営している、最新情報に関する記事をまとめたサービスです。Googleニュースへホームページが露出すると、トラフィック対策にもなります。
All in One SEOの有料版では、Googleニュースへ過去48時間に公開された記事のみを情報送信できるようになります。Googleニュースの活用も含めてSEO対策を行いたい方にとって役立つ機能です。
ニュースメディア構築などに関しては活用すると便利ですが、ただしニュースになるようなトレンドを提供するホームページでない場合は、活用する場面は少ないかもしれません。
All in One SEOを有料にすると細かいSEO対策ができますが、ホームページのカテゴリーによっては使えない機能もあります。無理に有料版に登録しようとせずに、まずは無料版でどれだけSEO対策が実行でき、有効なのかを確かめましょう。
ホームページがある程度軌道に乗り、無料版の機能では物足りなくなった場合に、有料版の機能が活用できそうであれば使ってみるくらいの気持ちで構いません。
All in One SEOは2020年末に大規模アップデートが行われました。
以前のAll in One SEOは、アンケート入力欄のようなシンプルな設定画面がベースになっており、使いやすかったのですが、Yoast SEOといった競合のSEO対策プラグインと比較すると地味でそっけない印象でした。
しかしアップデートで見た目がグラフィカルになり、いくつか新機能も追加されています。
変更点について説明している記事が少ないようなので、ここで改めて変更ポイントを説明していきます。
以前のAll in One SEOでは、インストールしたらすぐ設定画面を表示して項目を操作できるようになっていました。
しかし最新のAll in One SEOでは、トップ画面からウィザードを起動させて基本項目を画面に沿って設定しないと利用できない仕様に変更されています。
「組織名」
「サイトタイトル」
「ディスクリプション」
などを画面に沿って入力していきますが、各画面は右下にあるボタンでスキップが可能。
「ウィザードを早く終わらせて後で設定を行いたい」
という方は、どんどん飛ばして後で管理画面から設定を行っても構いません。
「前もって決まっている項目を入力して楽にしたい」
という方は、ウィザード画面で内容を入力すると後で設定する手間が省けます。
新しAll in One SEOには、独自のSEOスコアが表示されるようになりました。
記事の内容やメタ設定などを自動でAll in One SEOが判断して、100点中何点なのかを数値やグラフで表示してくれます。
トップの管理画面には、サイト全体のスコアが表示されており、円グラフでどのくらい評価されているのかを確認可能です。
「非常によいスコアは60から80の間」
と記載されており、「70以上目指して努力してください」と添えてあります。
All in One SEOの日本語訳は多少おかしいところがありますが、60~70点以上ほど獲得して「優れた!」と円グラフに表示されていればAll in One SEOにとって高評価となっているでしょう。
またページごとにも、左の画面に数値でスコアが表示されます。
サイト全体とページごと、両方のスコアを上げられるようにSEO対策を行っていきましょう。
ただしAll in One SEOに高評価されても絶対上位表示されるとは限らないので、一般的なSEO対策の基本を守りながら効果測定を怠らないようにしてみてください。
All in One SEOには、改善アドバイスの提示機能も追加されています。
サイト全体のSEOスコアを表示している部分の下には、
の合計4項目でアドバイスが行われます。
また各ページの編集画面には、「ページ分析」と記載された欄に
の3項目で改善したほうが良い点が表示されるのもポイントです。
改善アドバイスに沿って変更を行えば、SEOスコアも自然と上昇するはずです。
致命的なエラーからまずは対処して、低評価を受ける部分を減らしていきましょう。
WordPressのタイトル名は、通常「記事のタイトル|サイト名」といった方法で記載されいます。ただしAll in one seoで設定を行うと
といったパターンを、タイトルへ利用できるようになります。
タイトルについて、すでに決まっているものが気に入っている場合は操作しなくて構いません。ただし「サイト名が邪魔」といった課題がある場合は、記事のタイトル表示のみといった設定を行って最適化してみてください。
All in One SEOのアップデート後変更は総じて見ると、Yoast SEOといった競合SEOプラグインを意識しながらモダンな感じに設定画面を変更してきたイメージです。
Yoast SEOには「記事の読みやすさ」といった内容をステータス表示してくれる機能がありますが、今回All in One SEOにもSEOスコアという形で同じような機能が追加されています。
アイコンやイラストなどをふんだんに使った管理画面も、競合の傾向に合わせていると言えます。
今回の変更に対しては、これからAll in One SEOを使う方にとってはそれほど影響がないでしょう。そもそも以前のAll in One SEOの画面について詳しく知らないからです。
ただし以前からAll in One SEOを使っている、または使った経験が少しでもある方にとっては改悪ととられるかもしれません。
以前の設定画面のほうがシンプルであり、基本的なSEOの知識があればまとめて設定項目を確認できて便利でしょう。しかし今回レイアウトが変更され、慣れないとどの部分にどの項目があるのか若干分かりにくくなっています。
今後もSEO業界の変化によって、All in One SEOの仕様が変更になる可能性は十分にあります。
All in One SEOが何を目指しているのか理解したうえで、現状のアップデート画面に慣れていきましょう。
WordPressでのSEO効果を高める方法について解説した記事がありますので、こちらも参考にしてください。
今回はAll in One SEOの概要やメリット、そして使い方や注意点などを初心者にもわかりやすく解説してきました。
All in One SEOは長く使われてきた定番プラグインですが、2020年末に大幅なアップデートが行われました。使い慣れてきた方にとって今回のアップデートは改悪と思われるかもしれません。
しかしSEO初心者として、All in One SEOを使い始める方にとっては経験者に追いつける大きなチャンスです。
TRASPはSEO対策・マーケティングのプロです。WordPressを使ったホームページ制作の実績も豊富ですので、SEO対策・Web制作について気軽にご相談ください。
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