ブランディング
お手本にしたい中小企業のブランディング戦略と・・・
2023.02.21
TRASPコラム
ブランディング
更新日:2023.04.23
公開日:2023.03.14
自社のマーケティングに携わるなかで、「ブランディング」という言葉を耳にすることも多いでしょう。
「そもそもブランディングって何?」
「ブランディングの必要性や具体的な進め方が知りたい」
「自社のブランディングを成功させたい」
上記のようなお悩みを持つご担当者さまもいらっしゃるかと思います。
ブランディングとは、端的に言えば“自社のブランドを確立させ、最終的にファン獲得を目指す”施策のこと。数多くの企業やサービスがあふれる現代において、他社と差別化を図るためには欠かせないものとなります。
自社の価値を上げ、安定的な売上を確保するためにも「いかにブランディングを高めるか」を意識することが大切です。
そこでこの記事では、企業がブランディングを高めるステップ6つをご紹介!豊富なマーケティング実績を持つTRASPが基本~実践までを順に追って、わかりやすく解説します。
目次
最初にブランディングの意味について見ていきましょう。
ブランディングとは、言葉通り“ブランド”を築き上げるためのさまざまな活動のことです。「企業や商品・サービスの価値を高め、消費者に認知させること」「自社のファンを増やすこと」を目的としています。
例えば「〇〇のシャンプーは香りが良い」「30~40代におすすめのブランド」といったように、特定の社名や商品・サービス名を聞いた時に、消費者がパッとイメージを確立させる行為がブランディングにあたります。
ブランディングとマーケティングの違いを知りたい方は、こちらもぜひご覧ください。
つづいて、ブランディングが必要な3つの理由をそれぞれご紹介します。
他社との差別化を図れる
利益率の向上を狙える
人材確保につながる
ブランディングを高めるためには、“どのように進めていくか”を把握することが重要です。この項目では実践すべき6STEPをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
まずは“どのような人に自社の情報を届けたいか”というターゲットを決めましょう。
ブランドは特定のブランド価値を高めることで作られるため、万人に受け入れられる必要はありません。「誰にこのブランドを届けたいのかor届けないのか」「ブランドのファンになってくれる人は、どのような層なのか」などを、具体的にイメージすることが大切です。
次に、自社の商品・サービス、競合と比較したときの立ち位置などを確認しましょう。
特に“自社ならではの強み”を分析すれば、他社とは異なるブランド価値を提供できます。社員やステークホルダーへのインタビューを行ったり、SWOT分析のようなフレームワークを活用したりと、できる限り多くの視点から豊富な意見を集めることを意識しましょう。
ターゲットを決め、自社の現状や強みを分析したら、ブランドアイデンティティを設定しましょう。
ブランドアイデンティティとは、「社会・顧客からこう思われたい」というように、自社の商品・サービスの独自性について定義したものです。“ブランドネームだけでユーザーに共通のイメージ・印象を持ってもらえるようになること”を理想とすると良いでしょう。
「親近感や愛着が感じられるもの」「どのような価値を提供してくれるか?がはっきりしているもの」など、自社ブランドの個性を大いにアピールできるものがおすすめです。
ブランディングの方向性が決まったら「どのようなタッチポイントでメッセージを発信するか」を考え、状況に合った戦略を立案しましょう。
具体的な例として、自社サイトやインターネット広告、SNSなど幅広い手法が挙げられます。自社のブランドが、消費者と「どのような場所で」「どのように関わりを持つのか」を踏まえたうえで、検討を重ねていきましょう。
また営業社員・店舗スタッフの言動もブランドイメージを大きく左右するため、社員に求められる立ち振る舞いや考え方などについて、全社で共有しておくことも重要です。
1~4の過程が完了したら、ブランディングを実行しましょう。自社のコンセプトを的確に表現するキャッチコピーやロゴ、広告媒体やデザインを選び、情報発信していきます。
また、ブランドコンセプトを伝えるコピーやデザインに、“統一感を持たせること”が大切です。認知度アップを目指せることに加え、ユーザーに「ブレない軸がある企業」というイメージを持たれやすくなり、より自社の信頼性が高まるでしょう。
ブランディングの施策を実施後は、定期的に効果検証を行いましょう。
主な効果測定の手法として、商品の推奨度を数値化する調査であるNPSや商品のリピート率、顧客へのアンケート調査などがあげられます。また世間の声からブランドイメージの浸透度を検証し、必要であればタッチポイントの改善を行うことも欠かせません。
幅広い業種のホームページをブランディングしてきた経験や実績が豊富なTRASPでは、ブランド戦略の擦り合わせや目的のヒアリングをしっかりと行い、集客の強化に効果を発揮するブランディングを行います。
TRASPの強み
実際に自社でブランディングを進めるにあたり、「どのような手法を用いれば良い?」と迷う方もいらっしゃるでしょう。
つづいて、ブランディングを高めるために有効な手法4つをピックアップしました。こちらもぜひご覧ください。
1つ目はホームページです。自社ブランドのイメージに合うデザインのサイトを制作することで、ユーザーの印象に残ります。
たとえば家のリフォームを考えている人が、リフォーム会社を探すためにホームページをチェックしていたとします。このとき、複数の会社サイトを比較するでしょう。また1度訪れただけで即決することは少なく、多くの場合は何度もサイトに訪問して、お問い合わせの意思を固めていきます。
「どのようなブランドかイメージが湧かない」「あまり雰囲気が掴めない」というホームページであれば、いくら自社が魅力的な商品・サービスを取り扱っていても「気になるけど、一旦保留にしておこう」と最後の決め手に欠けてしまうことも。そのうち忘れられてしまい、新規のお客さまを逃してしまうおそれがあります。
しかし自社サイトで企業のコンセプトや世界観をサイトデザインでうまく表現できれば、“企業が伝えたいもの”を共通イメージとして持たせられます。それらのイメージとマッチしたユーザーからの申し込みや問い合わせにつながりやすくなるでしょう。
ホームページでブランディングを行う効果、実践的手順6つを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
2つ目はオウンドメディアです。オウンドメディアとは「自社が所有するメディア」を指しており、ホームページやブログ、SNSアカウントなど幅広い媒体が含まれます。
オウンドメディアを活用すれば、継続的に自社のブランドコンテンツを発信できます。日々情報が更新されることで、何度もメディアを閲覧する人が増え、自社ファンの定着にも役立つでしょう。
また一度ファンが定着して信頼性を確保した場合は、何度も同じ顧客との接点を持ちやすくなります。コミュニケーション向上にも期待できるため、「効率的にリピーターを増やしたい」という企業に適しているでしょう。
オウンドメディアで参考になる事例10選をまとめた記事があります。
3つ目は、コンテンツSEOです。コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に合う良質なコンテンツを継続的に発信し、自然検索から自社サイトへの流入を促す施策を指します。
コンテンツSEOは次のようなプロセスを辿り、ブランディングにつながります。
このようにコンテンツSEOをうまく取り入れれば、自社の権威性・信頼性が大きく向上するでしょう。自社サイトの閲覧数を増加させられるだけでなく、自社の存在を多くのユーザーに知ってもらえる点がメリットといえます。
4つ目は、SNSマーケティングです。SNSマーケティングとは、LINE・Twitter・Facebookなどの各媒体において、自社商品・サービスの宣伝やブランディング構築を目指す施策のことです。
例えば、Instagramで自社の新商品を紹介する際、いつも“トレンドを取り入れた、おしゃれな印象”を受ける写真を掲載すれば、「流行に敏感・洗練されている」企業というイメージが根付きやすくなります。
このようにSNSを通して、ユーザーに“自社に対するイメージを構築してもらうこと”もブランディングの一つといえるでしょう。
またSNSマーケティングでは、SNS上で影響力のあるインフルエンサーをうまく活用することも重要です。例えば人気インフルエンサーのSNSアカウントにて自社商品・サービスを紹介してもらえれば、ブランディングに対する絶大な効果に期待できます。
ただしインフルエンサーを起用する際には、「自社のブランドイメージに沿った人材なのか」をしっかり見極めることを意識しましょう。
最後にブランディングを成功させるポイント4つを詳しく解説します。実践する前に、ぜひ一度こちらをチェックしてみてください。
ブランディングをするうえで、一貫性を持った情報発信を行いましょう。
なぜなら、発信するメッセージに一貫性がなければ、消費者にブランドのことを正しく認知してもらえなくなるためです。
例えば、ある商品が次のように媒体ごとに特定のメッセージを発信していたとします。
このように媒体によって伝えるメッセージが異なれば、自社が伝えたいブランド価値がうまく伝わらなくなり、確固たるブランドイメージを築けなくなります。自社のブランディングを成功に導くためにも、情報に一貫性を持たせることを徹底しましょう。
ブランディングは一朝一夕で成果が出るものではないため、継続的に実施することが大切です。
すぐに成果が出なかったからといって施策を途中でやめると、本来得られたはずの成果を出せず、結果的に大きな損失となってしまうおそれがあります。
“スピーディーに成功させること”を期待するのではなく、「企業と消費者が一緒に作っていく」という心づもりで少しずつ育てていきましょう。
さきほど述べた通り、ブランディングをするうえで、定期的に施策の効果検証を重ねることが重要です。
ブランディングは即座に効果が出にくいぶん、効果検証を行うことで施策がうまくいっているかを把握できます。
施策を実施した後に効果検証を行うだけでなく、正しく検証を行うために「ブランディングを開始する前で、どのような効果を期待するのか」といった仮説も忘れずに立てましょう。
前述したように、ブランディングを高めるために有効な手法はさまざまです。手法ごとに特性が変わるぶん、得られる効果も大きく変わります。
そのため、1つの戦略に固執するのは避けましょう。自社の状況や「消費者にどのようなイメージを抱いてもらいたいのか」という目的に応じて手法を変え、複数の戦略を使い分けるのがおすすめです。
しかし、やみくもにいくつかの戦略を実行しても、思うような効果は手に入りにくいでしょう。なぜなら、“どの手法を選び、どの戦略を実行するか”を選ぶのにはコツがあり、専門的なノウハウ・知識が必須になるためです。
もし「確実にブランディングを成功させたい」「自社に合う施策を知りたい」と悩まれている企業の方は、“Web専門のプロ”へ相談すると良いでしょう。
この記事では、企業がブランディングを高めるステップ6つを詳しくまとめました。基本~実践まで徹底解説しましたが、いかがでしたか?
ブランディングは「他社との差別化を図れる」「利益率の向上を狙える」「人材確保につながる」といった効果が高いです。
またすぐに効果が出るものではありませんが「長期的・継続的に実行していくこと」「情報に“一貫性”を持たせる」などを意識すれば、成功へ導ける確率が上がります。
紹介した6STEPやブランディングを高めるために有効な手法を参考に、自社のブランドを粘り強く育てていきましょう。
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