MEO
MEO対策とは?上位表示を狙う3つの指標と具・・・
2020.08.27
TRASPコラム
MEO
更新日:2023.04.02
公開日:2020.08.29
最近よく目にする「SEO対策」と「MEO対策」。
どちらもWebで集客するために行うものですが、両者の違いがよくわかっていないという方も多いでしょう。
SEOは検索エンジンに対して自社サイトを上位表示させるために行い、MEOはマップに自店舗情報を表示させるために行うマーケティング方法となります。では、どちらのほうが効果があるのでしょうか?
そこで今回は「MEO対策」と「SEO対策」の違いについて、初心者にもわかりやすく解説してみました。
SEO・MEO対策のプロであるTRASPが両者のメリット、デメリットを挙げながら、SEO対策で効果が出る業種、MEO対策で効果が出る業種を具体的にお教えします。SEO対策をやるべきか、MEO対策をやるべきか悩んでいる企業の担当者は必見です。
目次
そもそもSEOやMEOって何でしょうか?
たとえば「大阪市 ラーメン」とGoogleで検索すると、次のような検索結果が表示されます。
赤枠と青枠で示したように、上部に表示されるマップと連動したお店のリストがMEOスペース、下の通常の検索結果リストがSEOスペースです。
それぞれMEOはMap Engine Optimization(マップエンジン最適化)、SEOはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。どちらも自社の情報をできるだけ目立つ検索結果の上位に表示させるような工夫をすることを意味しています。
仕組みなど「そもそも基本的なことが知りたい」という方はこちらの記事を参考にしてください。
ではここからは、具体的なMEO対策とSEO対策の違いを解説していきます。
MEO対策とSEO対策ではまず、対策をする対象がまったく違うことを覚えておきましょう。
Googleマップで店舗情報を探しているユーザーを集客するために、自店舗の情報を上位表示させる施策がMEO対策です。
一方で通常のGoogle検索ユーザーを自社のWebサイトへ集客するために、自社の検索結果(スニペット)を上位に表示させようとするのがSEO対策となります。
ちなみにGoogleの検索エンジンアルゴリズムは「Yahoo!JAPAN」にも採用されており、この二つを合わせると国内のシェア9割以上を占めています。つまりGoogleに対策を行えば国内の検索エンジンを使うユーザーをほぼ網羅できるのです。
自社のターゲット層がGoogle(Yahoo!JAPAN)検索ユーザーなのか、Googleマップユーザーなのかを見きわめることで、どちらを対策すればいいのかが見えてくるでしょう。
MEO対策で利用するのは、「Googleビジネス プロフィール」(旧称: Google マイビジネス)です。Googleビジネスプロフィールに情報を登録し、Googleマップに表示されるようにしながら、評判を高めて上位表示を狙っていきます。
Googleビジネスプロフィールの登録自体は比較的簡単で、あらかじめキーワードが選定できていればスムーズに情報を公開できるでしょう。
一方でSEO対策の場合は、「Webサイト」を使って検索エンジンで上位表示を狙います。
自社のホームページをもっていない企業やまったく運用できていない場合、まずはホームページ制作・リニューアルから始める必要があります。
Googleのシステムを使い画面にしたがって入力できるGoogleビジネスプロフィールとは違い、Webサイトを公開するにはさまざまな工程が必要です。
総合的に考えると、MEO対策よりもSEO対策のほうが非常に幅広く、さまざまな対策が必要となり、時間もコストも知識も必要といえるでしょう。
MEO対策は、実店舗を持っている方向けの集客施策です。
したがって実店舗で直接商品やサービスを提供していない場合、効果が薄くなります。
また「新宿」や「大阪市」など、限定された地域内で効果を発揮する点も特徴です。
一方でSEO対策の場合は、キーワードが選定できていればどんなWebサイトにも施策が打てます。店舗を持っていようといまいと、Webサイトさえ持っていれば集客が可能です。
そして地域に特化して対策を行う場合もありますが、関係ないキーワードでも上位表示を狙う場合が多いです。たとえば
「MEO 対策 ポイント」
「SEO 対策 特徴」
といった地域に関係なく全国のWebサイトが競合になるキーワードもよく使われます。
MEO対策を行ったGoogleビジネスプロフィール(旧称・Googleマイビジネス)内のコンテンツはGoogleマップ内、SEO対策を行ったWebサイトは検索エンジンの検索結果に表示されます。
ここでMEO対策の魅力を申し上げると、Googleマップ内の検索結果を通常の検索エンジンの検索結果にも表示させられることです。検索エンジンに表示されたGoogleマップの一部は「ローカルパック」と呼ばれ、通常の検索結果上部のもっともクリックされやすい位置に表示されます。
そしてローカルパックは画像が表示されたり、枠で強調表示されたりと非常に目立ちます。検索結果では上位に表示され、かつ目立つものが圧倒的にユーザーの目を引くので、ローカルパック表示は集客に有効といえるでしょう。
理想としてはローカルパック内で上位3位に表示されること。なぜなら4位以下になると「さらに表示」というボタンをユーザーが押さない限りリストが出てこないため。ローカルパックの検索結果として、Google検索結果ページの最上部に自然に表示される3位以内に入るようにMEO対策を行うことが目指すゴールといえます。
ただし上位10位内に入っておけば、ローカルパック経由で流入してきたユーザーが自店舗情報を見てくれる可能性は十分にあります。
MEO対策とSEO対策では、具体的な対策方法が大きく異なります。
MEO対策の場合
SEO対策の場合
このほか多数
SEO対策の内容は多岐にわたります。内部対策・外部対策とそれぞれに対策する必要もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
MEO対策の難易度は、そこまで高くありません。
Googleマップに掲載されるコンテンツの判断基準は
の3つであり、シンプルにまとまっています。
やるべきことも決まっており、コメントへの返信やSNSでの宣伝などをコツコツと行うことで結果が出やすくなるでしょう。
しかしSEO対策の場合は、Googleの評価基準が明確になっておらず、以下のようなさまざまな要因がかかわってくると考えられています。
など複数の項目で上位に掲載されるかされないかが決まります。
SEO対策には専門的な知識とスキル、経験が必要不可欠です。制作会社などのプロに依頼することをおすすめします。
TRASPはSEO対策に強いWeb制作会社です。サイトの状態や集客の目的についてヒアリングし、競合調査・ユーザーニーズを徹底分析。企業にとって必要なSEOキーワードを抽出するだけでなく、今後狙うべきキーワードの選定まで行います。MEO対策もご依頼いただけます。
SEO対策はこちら
MEO対策はローカルSEOとも呼ばれており、地域が限定されているため競合が少なく、しっかり対策をしていれば短期間で効果が出ます。1か月や2か月はかかるかもしれませんが、モチベーションは維持しやすいはずです。
一方でSEO対策は全国のすべてのホームページをもつ企業が競合となり、Googleに評価されて上位に表示されるまでには半年ほどかかるでしょう。
このためSEO対策では、しっかり対策を行ったうえで分析をしながら結果を待つといった姿勢も重要です。
SEO対策にはコンテンツマーケティングが効果的です。
MEO対策とSEO対策には、共通することも多くあります。
MEOは「ローカルSEO」とも呼ばれ、SEO対策の一環であるという認識もあります。
ここからは、両者に共通する「重要なポイント」を解説していきます。
MEO対策でもSEO対策でも、キーワード選定は重要な作業です。
ターゲットユーザーは、さまざまなキーワードを入力して自社コンテンツへ流入してきます。その際たとえばターゲットユーザーが「大阪 レストラン 夜景」と調べているのに、「ランチ」や「女子会」ばかりで夜の利用に関するキーワードを入れていなければ顧客を逃してしまいます。
顧客を確実に集客するには、ユーザーの性別や年齢といった属性も考えて適切なキーワードを盛り込む必要があります。MEO対策ではGoogleビジネスプロフィール(旧称・Googleマイビジネス)、SEO対策ではWebサイトという違いはあってもどちらでもコンテンツ内にキーワードを自然に盛り込んで公開する必要があります。
キーワード選定に関して詳しくはこちらをご覧ください。
MEO対策とSEO対策は、有料広告に頼らなくても集客できるようになるという共通のメリットがあります。
初期に短期間で成果を出したいといった場合は、リスティング広告といったWeb広告を使うかもしれません。しかし自然検索から流入が増えれば広告をやめても安定して集客を得られるため、広告費がかからなくなります。
コロナ禍の影響で売上が激減し、集客にお金をかけられない…といったお店の場合も、ポータルサイトではなくMEO対策やSEO対策を行ったほうが費用対効果が高くなる可能性があります。
ただしSEO対策では、一から自力で実行するのは難しい部分もあるので、最初のうちはプロに依頼してノウハウを学ぶことも必要になるでしょう。
SEO対策において被リンクが多いと評価が高まることは知られていますが、近年では「サイテーション」という現象も注目されています。サイテーションには「引用」といった意味があり、自社に関する情報が外部で紹介される行為のことです。リンクである必要はなく、言及されればサイテーションとみなされます。
SEO対策に関してサイテーションの効果についてはGoogleが公式で言及しているわけではありませんが、効果をにおわせるような発言をしています。その結果、各SEO対策会社でも、サイテーションを重要視するようになりました。
そしてMEO対策でも、サイテーションが重要です。Googleマップのコンテンツ評価基準に認知度が利用されており、サイテーションが認知度を判断する指標になっているからです。
SEOにおいてもMEOにおいても、Web広告やSNSを併用して認知度を高めることで効果が高まるといえるでしょう。
SEO対策よりMEO対策に力を入れたほうが集客を見込める業種は、次のとおりです。
共通していえることは、地域に特化した職種であること。
上記の業種はいずれも、「近場からの顧客が多い」企業です。また同時に食べログやsuumoといったポータルサービスが検索結果に多く表示され、SEO対策で自社コンテンツを上位に挙げるのが難しい業種でもあります。
MEO対策でローカルパック表示を活用すれば、SEO対策に頼らない集客が可能です。地域性が強く店舗で直接商品やサービスを提供している場合は、ぜひMEO対策を行ってみてください。
MEO対策ではなく、逆に、SEO対策に力を入れたほうがよい業種もあります。
ECサイト形式で商品やサービスを提供している業種では、実店舗へ集客ができないのでMEO対策の効果が薄れます。またローカルパックが表示されないキーワードに関係する業種では、Googleマップ経由での集客が難しくなるのでMEO対策の効果がない場合もあります。
病院やクリニック、税理士事務所といった業種では、口コミよりもWebサイトを参考にするユーザーが多いと考えられますので、MEO対策よりはWebサイトを使ったSEO対策を重視したほうが集客には効果的だといえるでしょう。
ただしGoogleビジネスプロフィールに登録できないわけではなく、Googleマップ上で営業時間や行き方を調べるユーザーのために、MEO対策もあわせて行うとさらに効果が高まるでしょう。
今回はMEO対策とSEO対策について、違いを解説してきました。
MEO対策とSEO対策では、対象がGoogle検索エンジンなのかGoogleマップなのか、利用するコンテンツがGoogleビジネスプロフィールなのかWebサイトなのかという大きな違いのほか、難易度や効果の出る期間も異なります。ただしキーワード選定の重要さやサイテーションの影響などは同じだといえます。
両者はあわせて行うと、さらに集客効果が見込めます。
TRASPはMEO対策、SEO対策を一貫してお任せいただけます。無料相談も行っておりますので、ぜひお問い合わせください。
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