オウンドメディア
BtoB企業がオウンドメディアで利益を上げる・・・
2023.02.06
TRASPコラム
オウンドメディア
更新日:2023.04.03
公開日:2023.02.22
オウンドメディアとは、見込み客の獲得やファン化につながるマーケティング施策のことです。活用次第では直接的な収益を生むことでき、企業であれば新たなビジネスチャンス、事業展開としても活用できるでしょう。
そこで本記事では、企業がオウンドメディアの収益化を行う方法について4つのモデルにまとめ、収益の発生する仕組みや特徴をくわしく解説していきます。
実際にオウンドメディアによって売上の拡大に成功しているTRASPが、収益を増やすうえで大切なポイントや、企業の収益化事例についてもお教えします。
目次
結論からいうと、オウンドメディアの収益化にはさまざまな方法があります。
そもそもオウンドメディアとは「企業が自社で保有するメディア」のこと。ホームページや自社ブログをはじめ、SNSなど複数の媒体がオウンドメディアに含まれ、媒体によってやり方は違うといえます。
しかし前提として、オウンドメディアにアクセス数を集められなければ意味がありません。
企業のオウンドメディアの目的はそもそも「集客」です。Webサイトへの流入数アップや企業の認知度を高める目的で運用されることが多く、これに向けてターゲットのニーズに合ったコンテンツを配信していきます。
もしはじめから収益化だけを目指しても、「誰に何を伝えるのか」が明確になっていなければ良質なコンテンツは作れず、結果的にアクセス数はなかなか伸びないでしょう。したがってまずはターゲットを決めて「自社を知らない潜在層へのアプローチ」や「見込み顧客の育成」を行う必要があります。
そのためオウンドメディアの収益化でお金を得ることも重要ですが、まずは本来の運用目的を確認し、目的を達成しながら収益化施策へ取り組むことがおすすめです。本記事ではプロが効率的なやり方を解説していますので参考にしてください。
つづいてオウンドメディアで実現できる代表的な収益化モデルについて、以下の4つから解説していきます。
企業のオウンドメディアの場合、まずは「自社で扱っている商品・サービス販売」に取り組むことがおすすめです。
例えばアパレルのオウンドメディアを運用中で、「快適性・着心地の良いTシャツを売りたい」と考えている場合は、以下の流れで収益化できます。
収益化例
自社商品へは自然な流れでつなげやすいため、比較的取り組みやすい方法といえるでしょう。
仮に「自社商品・サービス」がない企業の場合は、第三者の商品・サービスを紹介し、購入へ至った場合に成果報酬をもらう「アフィリエイト」が活用できます。
ただし何の商品を紹介する場合でも、記事内容やサイトジャンルとの親和性が重要なため、無関係な商品ばかりを紹介しないようにしましょう。
オウンドメディアで「ある程度のアクセス数がある」「長期間運用している」場合は、広告を掲載することで収入を得られます。
代表的な広告収入はこちら。
一般的には、オウンドメディア内で掲載している広告がユーザーにクリックされることで、サイト運営者である自社へ報酬が入る仕組みです。そのためオウンドメディアへのアクセスが多いほどクリックが発生しやすく、高い報酬を得やすくなるでしょう。
対して公開したてのオウンドメディアは「アクセスが少なく高い広告収入を望めない」ため、まずは他の収益化モデルに挑戦するか、アクセス数を増やすための対策を取り組みましょう。
近年は月額制のサブスクリプション型ビジネスが注目を集めていることもあり、オウンドメディアをとおして有料コンテンツを販売する方法もおすすめです。
有料コンテンツ例
仮に料理ジャンルのオウンドメディアを運営している企業であれば、「特別レシピが掲載された記事」などを販売することで、新しい収益化モデルを生み出せます。
自由に記事や動画コンテンツを販売できる「note」と呼ばれるプラットフォームも存在するため、ほかの収益化モデルと比べて始めやすい方法といえるでしょう。
新型コロナウイルスの影響もあり、企業の新しい収益モデルとして注目を集めているのが、有料で開催するセミナーです。
オウンドメディアを活用する場合は、「オウンドメディアで見込み客を集客」→「有料セミナーの参加を促す」という流れになります。
有料セミナーのメリット
来場型のセミナーでは場所や時間の制約、そして参加人数の調整などが発生しますが、Webセミナーでは気軽に開催できる点が強みです。
またセミナー後に、有料コンテンツや自社サービスへとつなげることも可能なため、ユーザーへ最初のアプローチ方法としておすすめの手法になります。
オウンドメディアの収益化を図るには、以下の4つを意識することが重要です。
なかでも流入数は最も重要な要素となるため、運用初期から計画的に対策していきましょう。
オウンドメディアを収益化する際は、ユーザーからのアクセスを集める必要があります。なぜならアクセスが少なければ、アプローチするユーザーの対象が減ってしまい、収益が発生しないからです。
そのため現在アクセスが少ないオウンドメディアの場合は、まず流入数を増加させることに注力しましょう。
具体的な方法
SEO対策とは、Google・Yahoo!JAPANなど検索エンジンの検索結果画面で上位表示を目指す対策のことです。オウンドメディアでは基本的に検索エンジンからの流入となるため、SEO対策次第でアクセス数は上下するといえます。
また近年はSNSを経由した流入も増加傾向にあるため、Webサイト型のオウンドメディアを運用している場合は、SNSも同時に運用することをおすすめします。
オウンドメディアへの流入数が増加した後は、自社サイト内でさまざまな記事を見てもらう必要があります。仮にアクセスが多くても、最初のページでユーザー全員が離脱していては意味がありません。
そのためオウンドメディア内の回遊率を高め、複数のページを見てもらうことでユーザーの悩みや疑問が解決し、満足してもらえるようにしましょう。回遊率を高める際は、まずユーザーが興味をもつコンテンツ内容・サイト設計であることが前提です。
さらに内部リンクを最適化することで、より複数の記事を見てもらいやすくなるでしょう。内部リンクとは「オウンドメディア内の記事と記事とつなぐリンク」を指し、関連性のある記事を紹介する際に活用します。
当社「TRASPコラム」の内部リンク例はこちら。
上記のように画像枠の追加など、少しでも目立たせる工夫ができると、ユーザーのクリック率を高められます。
オウンドメディアで収益を生むためには、各収益化モデルのゴール(購買・問い合せなど)となるCV(コンバージョン)への促しが必須です。そのためにはユーザーの購買を促進させる「CTAボタン」を活用しましょう。
仮に記事内で自社サービスの紹介を行ったとしても、サービスページへ続くリンクや問い合わせを行うリンクがなければ、ユーザーの購買意欲は減少してしまいます。
対して以下のようなCTAボタンがあると、視覚的にも見やすく、ユーザーもアクションを起こしやすくなります。
したがって内部リンクと同様に、画像の活用や文字装飾の工夫によって、ユーザーをCVへと促していきましょう。
オウンドメディアの収益を最大化するためには、リピーターの獲得が求められます。なぜなら一度訪問しただけのWebサイトよりも、日常的に閲覧しているサイトのほうが信頼しやすく、CVにつながるため。また業種や販売単価によっても異なりますが、多くの商品・サービスの場合は、購入リピーターを増やすことで売上の安定化が図れるでしょう。
具体的な対策
ユーザー目線で「何度もアクセスしたいWebサイト」をイメージすると、専門性の高さや定期的な更新は必須です。ただし「ユーザーが何を求めているのか」が理解できなければ、適切なサイト設計・コンテンツ作成はできません。
そのためリピーター獲得の対策を行う前に、まずはオウンドメディアのアクセス解析を行い、ユーザー情報やニーズについて改めて考えるようにしましょう。
ここではオウンドメディアの収益化について、3つ事例を紹介していきます。
TRASPコラムは建設業・工務店、そして中小企業の経営者やWeb担当者に向けて、マーケティングの基本知識から実践的なノウハウを発信しているオウンドメディアです。
ホームページ制作やWebマーケティング支援に関する問い合わせをCVとし、コラム運用初期から月4件のCVが発生。さらに自社で培ってきたSEOノウハウを活かしたことで、一年後にはPV数が約595%増、CV数が11倍の月42件発生するオウンドメディアに成長しました。
サイト設計は自社サービスへつなげる導線となり、ヒートマップを使用したアクセス解析やフェーズごとのユーザー分析を行うことで、短期間で急成長。
また400社以上にわたるWeb制作実績とSEO運用によるデータ・知識を蓄積していることで、早期の検索上位化や品質の安定したコンテンツ制作を可能にしています。
TRASPでは自社コラムの運用実績を活かし、オウンドメディアの収益化に直結する「運用サポート」を支援しています。サイト設計から細かく分析していますので、アクセスが増えない・CVにつながらないと悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら
光インターネットを中心に通信業界でトップシェアを誇る「NURO光」は、オウンドメディアをとおして自社サービスの利用者増加に成功している事例です。
オウンドメディアでは「NURO Biz」というコラムを運営しており、法人向けに通信や回線に関する以下のようなコンテンツを発信しています。
同ジャンルでは個人消費者向けの記事は多いものの、法人向けの情報は少ないのが現状。そこで法人に特化したオウンドメディアを運営することで、ユーザーニーズへ上手にアプローチしている点が成功要因と考えられます。
留学タイムズは、「取り扱い学校数45ヶ国5000校」と業界最多規模の留学エージェントが運営しているオウンドメディアです。旅行会社HISとの連携サポートや紹介手数料無料のサービスが強みとなります。
オウンドメディアでは「留学に興味がある人・語学研修を行いたいと考えている人」をターゲットにしており、以下のような役立つ情報を発信。
留学タイムズだからこその具体的な情報が多く、非常に専門性の高いオウンドメディアに仕上がっています。そのためユーザーも安心感を得やすく、最終的に留学タイムズをとおしてサービスの申し込みにつながっている事例です。
最後にオウンドメディアの収益化を目指す場合の注意点をピックアップしたので、取り組む前に一度確認するようにしましょう。
まずオウンドメディアを運営するうえでは、Webサイトに関する知識が必須です。具体的には、Webサイト周りの仕組みやトラブルが起きた際に問題なく更新・修正を行える経験が求められます。
また収益化にはWebマーケティングの知識が必要になり、検索エンジンやSEOに関するノウハウ、そしてデータを活用した分析が重要。さらにオウンドメディアから収益化を得るまでには、長期的な対策が必要となるでしょう。
したがって確実に成果をあげたい場合は、Web制作会社・Webマーケティング会社へ依頼することをおすすめします。
オウンドメディアの収益化で失敗する要因として、収益を優先するがあまり、オウンドメディア本来の目的も見失ってしまうことが挙げられます。
例えばブランディング目的のオウンドメディアを運営しているなかで、Googleアドセンスによる広告収入を行ったとしましょう。
アクセス数があれば広告収入は発生しますが、オウンドメディアの内容とは無関係なジャンルの広告が表示される可能性もあります。
そのため広告によって「ブランドイメージ」を損ねてしまうこともあり、本来のブランディングから外れてしまう可能性も。
なかには閲覧しているユーザーに悪い印象を与えてしまうケースもあるため、運用目的に合わせた収益化モデルを選択することが大切です。
TRASPではオウンドメディア制作から運用サポートを一貫して支援しています。月5記事~記事制作を依頼でき、プロのマーケターやSEOライターが狙ったKWで高品質な記事を執筆いたします。予算に応じた運用プランを用意していますので、お気軽にお問い合わせください。
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本記事では、企業がオウンドメディアの収益化を行う方法について4つのモデルにまとめ、収益の発生する仕組みや特徴をくわしく解説してきました。
オウンドメディアではさまざまな収益化方法があるものの、本来の運営目的と大きく異なることがないように注意をしましょう。また収益化にはアクセス数を伸ばすことが必須となるため、検索エンジンに向けたSEO対策は必須で取り組むことが重要です。
TRASPでは自社コラムを成長させた経験から、お客さまに合わせた運用の戦略設計やサポートを行っています。集客の基礎となるSEO対策も支援していますので、アクセスが伸びずに悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
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