オウンドメディア
オウンドメディア運用をコンサルに依頼すべき?・・・
2023.02.06
TRASPコラム
オウンドメディア
更新日:2023.04.23
公開日:2023.03.16
オウンドメディアは「企業が所有するメディア」を意味し、認知拡大やブランディングをはじめ採用力の強化など、さまざまな目的で活用される施策の一つ。一度仕組みを作れば長期的に集客効果を得られることから、近年は取り組む企業が増加しており、「自社も取り組んでみようかな…」と興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかしオウンドメディアは目的や戦略を考えずに取り組んでしまうと、失敗するケースが多いため注意が必要です。
そこで本記事では、オウンドメディアの概要から取り組む目的について、そして企業の成功事例3選をまとめました。
実際に自社のオウンドメディアで成果を出してきたTRASPが、企業のオウンドメディア運営を成功に導く戦略についてもお教えいたします。
目次
オウンドメディアとは「企業が所有するメディア」を示す言葉です。具体的には「ユーザーの悩みや疑問」に向けて役立つ情報を発信し、時間をかけて自社ファンへと成長させていくマーケティング施策の一つとなります。
また「企業と消費者をつなぐメディア」の総称である「トリプルメディア」の一つとして分類されることが特徴。
トリプルメディア
上記のトリプルメディアは組み合わせることでお互いの短所を補えるといったメリットを得られますが、軸となるのがオウンドメディアです。
オウンドメディアが注目され始めた理由は、消費者が購買するまでの行動プロセスに変化が生じたためです。
インターネットが普及する以前までは、「企業が広告などで宣伝を行い→消費者が商品・サービスを認知する」という流れが一般的でした。
しかしここ数年の間にインターネットやSNSが普及したことで、誰もが簡単にほしい情報を見つけられる時代に変化。その結果、企業からのプッシュよりもユーザー自らが悩みや疑問について調べるようになったのが現代です。
また情報量が多い現代では、ユーザーが従来までの広告・宣伝媒体を嫌がる傾向が強まり、役立つ情報・知識などユーザーに何かしらのメリットを与えることが重要とされています。
そのため「ユーザーの悩みや疑問」に向けて役立つ情報を発信し、時間をかけて自社ファンへと成長させていくオウンドメディアが活用されるようになりました。
企業であればコーポレートサイトとしてホームページを活用していることが多いですが、オウンドメディアはまったく異なるものとなります。
具体的な違いは「活用目的」「対象のユーザー」「掲載している情報」の3つです。
活用目的
対象のユーザー
掲載している情報
ホームページは企業の顔・名刺として、自社を認知している人に向けたWebサイト。対してオウンドメディアは、自社を知らないユーザー層へアプローチし、読者や自社ファンへと育成する点が大きな違いです。
中小企業のオウンドメディア活用術について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
企業がオウンドメディアに取り組む目的は、主に以下の5つです。
各目的についてくわしく解説していきますので、自社に当てはめながら考えていきましょう。
Web上で集客を行う場合、企業名や商品名などで検索する必要があるため、そもそも自社や自社サービスについて知られていなければ、ユーザーが自社のWebサイトにたどり着けません。そのためコーポレートサイトやサービスサイトを公開しても、アクセス数を集めることは非常に困難です。
しかしオウンドメディアで「自社のターゲット層が関心を示しそうなコンテンツ」を公開することで、そのキーワードで検索をしたユーザーの目に留まるため、もとの知名度に影響されずアクセスを集められます。
そのため独立したての企業や新事業を行う場合でも、オウンドメディアであれば認知の拡大が可能となります。
ブランディングとは、消費者に企業ブランドや企業イメージを与える施策のことです。
オウンドメディアでは自由な形でコンテンツを発信できるため、サイトの構成やデザイン、そしてコンテンツの発信方法によってブランディングへとつなげやすい施策になります。
リードとは、自社商品・サービスに興味をもっている見込み顧客を指す言葉です。
高単価な商材やBtoBモデルのビジネスを展開している場合、いきなり購入を促すのではなく、まずは資料請求やお問い合わせなどのリード獲得を目的とするケースは多いといえます。
オウンドメディアではGoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンからの集客がメインとなるため、ユーザーの検索意図に合わせて対策を行えることが強み。仮に「法人向けののWi-Fi」を展開している企業であれば、「Wi-Fi 法人 選び方」などのキーワードを対策することで、効率良くリード獲得へつなげられるようになります。
オウンドメディアでは集客やリード獲得以外にも、採用力強化を目的とした活用もできます。
例えば「先輩社員の1日のスケジュール」などを特集として紹介することで、「〇〇で働いてみたい」と思わせるきっかけづくりができるでしょう。
また求職者も事前に会社情報や雰囲気を知れるため、入社後のギャップを減らすことにもつながります。アクセス数が多いほど求職者を集めるきっかけが増えていくため、採用力を高めたいと考えている場合はオウンドメディアの活用がおすすめです。
採用オウンドメディアについては、以下の記事をご覧ください。
オウンドメディアにてアクセス数が増加してきた後は、さまざまな形で収益化も図れます。
収益化例
Googleが提供している「アドセンス広告」であれば、自社サイトに掲載した広告が「ユーザーにクリックされる度に報酬が入る」仕組みとなっています。広告ジャンルの選定といった注意点もありますが、アクセス数の多いオウンドメディアであれば、自動で報酬を得ることも可能となるでしょう。
オウンドメディアの収益化については、以下の記事をご覧ください。
づついて企業がオウンドメディアに取り組むメリット3つを紹介していきます。
オウンドメディアでは検索エンジンからの集客がメインとなり、公開しているコンテンツが検索上位に表示されることで、集客量を増やせる点が強みです。
また検索エンジンでは、ユーザーが抱える「悩み・問題」が検索されています。そのため検索意図を理解し「悩み・問題」の解決につながる手段として自社サービスを紹介できれば、自然な流れで問い合わせや購買を促すことができるでしょう。
SNSと比べると拡散力は落ちてしまうものの、購買意欲の高い層へピンポイントにアプローチできる点がオウンドメディアのメリットとなります。
オウンドメディアでは一度集客できる仕組みを作れば、長期的に集客効果を得られる点がメリット。
なぜなら検索エンジンの検索結果で上位表示を目指す「SEO対策」を行い、自社サイトが検索上位に表示されれば、ユーザーから多くの流入を見込めるからです。
また検索上位化できたコンテンツは、継続して検索上位に表示されるといった特徴があります。そのため広告費などに依存することなく、自社だけの集客力を高めることが可能です。
オウンドメディアをとして一度公開したコンテンツは、インターネット上で蓄積され、資産として活用し続けられます。
例えば過去に投稿したコンテンツにおいても、キーワード次第では継続したアクセスが見込めるため、SNSなどと比べて安定した集客を実現しやすい点が特徴。
オウンドメディア内のコンテンツ量が増えればアクセス数も増加しやすい傾向にあるため、「長期的な集客力を高めたい」と考えている場合におすすめの施策です。
企業がオウンドメディア運営を行う際に必要なコンテンツは、主に以下の4つです。
なかでも重要となるものが、アクセス数を集める「コラム記事」です。自社商品・サービスと関連性がある内容ほど、最終的な促し(問い合わせなど)を行いやすくなりますが、必ずしも直接的な関連性が必要というわけではありません。
自社商品・サービスと同ジャンルの場合や、ユーザーにとって需要のある内容であれば問題はないため、状況に応じて考えていきましょう。
ここでは、オウンドメディアの成功事例3つを厳選して紹介していきますので、オウンドメディア制作の参考にご覧ください。
Webサイトの企画・制作やWebコンサルティングなどを手掛ける当社TRASPは、集客の面で伸び悩んでいるという課題がありました。そこで、2022年よりオウンドメディア「TRASPコラム」の運用を開始。
運用をはじめてから最初の半年間は予算83万円をかけて、毎月20記事のペースで配信しました。半年で120記事配信した後、予算を113万円に増やしてリライトも開始。毎月配信している20記事に加えて、月10本のリライトを実施したところ、以下の成果を得られました。
運用を始めてから早々にトップ表示が実現したのは、月間件数が少なく獲得しやすいキーワードに絞ってアプローチをしたこと。さらに、SEOを意識するだけでなく、ユーザーに寄り添った記事を配信したことも成功要因の一つです。上位表示されたキーワードに紐づく検索キーワードも上位表示されたため、さらに訪問数が増加しました。
TRASPでは、3年以上の経験を持つ100名のライターと経験豊かな編集者5名が連携して、SEOに特化したハイクオリティな記事を制作しています。また、SEOコンサルティングの知識と経験が豊富なメンバーがサポートしますので、成果が出るコンテンツ制作が可能です。
お問い合わせはこちら
株式会社SAMURAIが運営する侍エンジニアブログは、プログラミングの基本知識からクリエイティブ職に関連する記事を公開しているオウンドメディア事例です。
自社で運営しているプログラミング講座や人材紹介のリード獲得目的としてオウンドメディアを活用しており、プログラミングにつまづきやすい初心者という明確なターゲットに発信していることが特徴。
また記事内では自社運営のYouTubeチャンネル動画を埋め込むなど、SNSを活用している点も自社ファンを増やす効果的な施策となっています。ほかにも記事内では図・画像の活用が多く、ユーザー目線で見やすいコンテンツとなっている点は参考にしたいポイントです。
スマートキャンプ株式会社が運営するボクシルマガジンは、さまざまなクラウドツールの紹介を行っているオウンドメディア事例です。
オウンドメディアでは各ツールの資料請求を目的としており、検索ユーザーの目的に合わせた複数のカテゴリわけによって、最適なツールを紹介できる構成になっています。
またツール一覧では、各ツールの特徴や価格がわかりやすく表示されるため、視覚的にストレスを感じさせない点がポイント。BtoB型のオウンドメディアを考えている方はぜひ参考にしたい事例です。
オウンドメディア事例をくわしく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ここでは企業がオウンドメディア運営を成功させる戦略について、3つのポイントから解説していきます。
SEO対策とは「検索エンジン最適化」の略となり、GoogleやYahoo!JAPANなど検索エンジンの検索結果にて、自社サイトを上位順位に表示させる施策のことです。
オウンドメディアでは検索エンジンからの集客がメインとなるため、SEO次第でアクセス数が大きく変化するといえるでしょう。
オウンドメディアで重要なSEO対策例
オウンドメディアではコンテンツ量が多くなりやすいため、サイト構築の段階で適切なサイト設計やキーワード選定を行うことが重要となります。
オウンドメディアでは「コンテンツの量産=成功」というわけではありません。
あくまでユーザーの行動や心理を踏まえたうえで正しい戦略を考えることが重要となり、そのためにはユーザーの行動経路を考えるカスタマージャーニーを作成しましょう。
引用:カスタマージャーニーって何?概念と基本を5分で理解する
カスタマージャーニーとは、顧客の行動経路を可視化したもののことです。
上記画像のように各行動ごとにユーザーニーズを考え、さらに検索する際のキーワードをあぶり出していきます。
このようにニーズと対策キーワードを整理すると、どの程度の購買意欲の際に「どのコンテンツを出せばよいのか」が判明するため、より質の高いコンテンツを作ることができるでしょう。
オウンドメディアでは短期的に成果を出すことが難しいからこそ、継続的に運営することが重要となります。
とくに自社内だけで体制を整えようとすると、従業員の退職や部署異動などによって、運営が回らなくなってしまうといったことも。オウンドメディアの更新がとまってしまえば、いままでの読者ファンが離れてしまう可能性もあるため、非常にもったいない状態といえます。
そのため安定した運営を行うにあたって、積極的にオウンドメディア運営のプロへ依頼するなど、外注化を視野に入れることもおすすめします。
オウンドメディアの戦略設計の立て方は理解できたけれど、自社で行うのは難しいと感じられる場合は、外部に委託するという方法があります。
例えば、当社TRASPでは、戦略設計やコンテンツ制作だけでなく、結果検証までを一貫して承っています。オウンドメディア運用に関する業務をTRASPにおまかせいただくことで、社内業務の工数削減やコスト削減が実現します。
TRASPでは400社以上にわたるWeb制作実績とSEO運用によるデータ・知識から「コラム運用サポート」を支援しています。自社コラムのPV数を1年で約595%増、CV数を約11倍増やした実績がございますので、オウンドメディアの立ち上げ・運用についてはお任せください。
また、運用しながら課題を探し出し、改善する成長し続けるオウンドメディアの運用が可能です。
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本記事では、オウンドメディアの概要から取り組む目的について、そして企業の成功事例3選を紹介してきました。
オウンドメディアでは制作前段階の、目的設定やサイト設計が成功を左右します。確実に成功したい場合は、当社のような戦略をオウンドメディア制作〜コンテンツ制作までを一貫して行う企業へ依頼することをおすすめします。
TRASPでは、オウンドメディア運用などの施策を実装する前に徹底的にリサーチを実施します。そのため、的確で効果が高い戦略設計と施策の提案が可能です。また、あらゆる分野に対応できる体制を整えておりますので、ジャンルを問わずに対応させていただいております。
ご契約いただくまで料金はいただきませんので、お気軽にお問い合わせください。
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