SEO
【SEOに影響】サイトの表示速度1秒の差でサ・・・
2020.06.25
TRASPコラム
SEO
更新日:2023.04.13
公開日:2020.12.04
ホームページ制作では、コンテンツSEOに取り組むことが、もはや施策として欠かせません。コンテンツSEOは、良質なコンテンツをホームページに用意することで、検索結果上位に表示して流入を増やす取り組みです。しかし、なぜ今これほどまでに、コンテンツSEOが注目されているのでしょうか?
そこでこの記事では、ホームページ制作においてコンテンツSEOに取り組むべき理由を、コンテンツSEOのメリットデメリットを含めて徹底解説します。コンテンツSEO始め方もあわせて紹介しますので、本気で取り組んでみてください。
目次
コンテンツSEOとは、ユーザーにとって有益なコンテンツを用意することで、検索エンジンでの検索結果順位を上位にするSEO施策のひとつです。
ホームページ制作をしたときに設定した目標を達成するためには、まずは集客を考える必要があります。そのために重要になるのが、SEO対策です。
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字を取った略語、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
日本では、検索エンジンとしてGoogleとYahoo!を利用する人がほとんどです。世界中のWebトラフィックを分析しているサイト「Stat Counter」によると、日本での2020年11月の検索エンジンのシェアはGoogleが約76%、Yahoo!が約18%でした。両者をあわせるとおよそ94%に達しています。
インターネットで検索する人の多くが、これだけGoogleやYahoo!を使っている以上、両者の検索結果の何位に表示されるかが、集客を大きく左右します。検索結果の上位に表示されなければ、顧客にクリックされないためです。。
Advanced Web Rankingでは、毎月の検索結果順位別クリック率を公表していますが、2020年10月の結果は以下のようになっています。
1位:34.07%
2位:18.16%
3位:11.77%
4位:8.58%
5位:5.98%
1位から3位までで約60%、5位までで約80%となっていて、6位以下のクリック率は5%を下回り、2ページ目にあたる10位以下になると1%にも達しません。この結果から見ても、検索エンジンの上位に表示されなければ、サイトへの流入が見込めないことがわかります。
コンテンツSEOを実施して良質なコンテンツを用意すれば、検索結果の上位に表示される確率が高くなります。コンテンツSEOは、ホームページへの流入を増やすために有効な施策なのです。
ユーザーに有益なコンテンツを用意し、検索結果上位に表示することで集客を目指すコンテンツSEOは、ホームページ制作の現場では、もはや欠かせないマーケティング施策といわれています。ここまでコンテンツSEOが注目されるようになったのには、どのような理由があるのでしょうか。
コンテンツSEOが注目されるようになったのは、GoogleがブラックハットSEOを評価しなくなったことがきっかけです。
ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに違反する手法を使い、検索順位をあげようとする行為を指します。西部劇で悪人が黒い帽子(Black Hat)、善人が白い帽子(White Hat)を被っていたことから、ブラックハットは不正な行為の象徴的言葉です。
Googleでは、ウェブマスターガイドラインに沿ったホームページ制作を推奨していて、違反した場合、順位が下がる、検索結果に表示されなくなるなどペナルティを受ける可能性があると述べています。具体的に禁止されているのは、以下のような行為です。
2010年ごろまでは、検索エンジンの性能が今ほど高くなく、コンテンツに含まれるキーワードや被リンクの数が多いページが、高く評価されていました。
それを逆手にとって、無意味にキーワードを含んだコンテンツを自動生成する、外部サイトからのリンクを大量購入するなどの行為が横行していました。SEO対策といえば、外部リンクにお金を払うことが当たり前の時代があったのです。
しかしGoogleはユーザーファーストの立場を鮮明に打ち出し、2012年には「コンテンツの品質」評価に大きく舵を切る「パンダアップデート」を実施します。
パンダアップデートにより、低質であるにもかかわらず、悪質な被リンクを張ることで検索順位を上げていた多くのサイトが一気に圏外へと飛びました。
さらに2016年には、リンクとウェブスパムを取り締まる「ペンギンアップデート」を実施。現実的にブラックハットSEOでは、検索順位を上げることが不可能になったのです。
ブラックハットSEOでGoogleを欺き検索順位を上げることができなくなったため、どのホームページもGoogleのガイドラインを守ったホワイトハットSEOでコンテンツ順位を上げる施策に取り組む必要がでてきました。
2012年のパンダアップデートのあと、Googleはウェブマスター向け公式ブログにて「低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価する」と明言しました。
さらにGoogleは「Googleの掲げる10の真実」の筆頭でも、以下のように述べています。
“ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーをもっとも重視してきました。“(「Googleが掲げる10の真実」から引用)
Googleにとって、良質なコンテンツとは、ユーザーファーストであることにほかなりません。
それまでホームページ制作者は、SEOを考えるときには、Googleの評価アルゴリズムを知り、リンクやキーワードを操作することにばかり目を向けていました。そんなホームページ制作者に対し、「ユーザーに価値あるコンテンツを作るように」とはっきりと釘を刺したのです。
ユーザーにとってなにが有益なのかを一番に考えてコンテンツを作ることが、結果的にGoogleに評価され、検索順位上位につながります。そしてそれは、優良なコンテンツで検索上位を目指す、「コンテンツSEO」そのものなのです。
SNSとの相性がいいことも、コンテンツSEOに取り組む企業が増えている理由のひとつです。
ICT総研の「2020年度SNS利用動向に関する調査」によると、日本国内のSNS利用者は年々増加の傾向にあり、2020年末には7975万人に達する見込みとされています。日本の総人口が約1億2650万人であることから考えると、実に66%がSNSを利用している計算です。国内のネットユーザーのみに限ると80%にものぼります。
これほど広く普及したSNSを、ビジネスに活用したいと考える企業は多く、FacebookやTwitter、Instagramなどにビジネスアカウントを開設する企業が増えてきました。
ビジネスにおいてSNSから期待できるのは、なんといってもその拡散性です。SNSには、「いいね」や「シェア」「リツイート」などの機能が備わっていることがポイントです。ユーザーにそういったアクションを取ってもらえれば、どんどんフォロワーに拡散され、興味を持ったユーザーのホームページへの流入が見込めます。
しかし、どんなコンテンツでも拡散されるわけではありません。拡散されるコンテンツは、ユーザーが共感した、感動した、役に立ったなど、フォロワーに共有したいと思うものに限られます。
そのため拡散されるような、質の高いコンテンツ制作が重要になりますが、それは良質なコンテンツ造りを目指すコンテンツSEOの目的と合致するのです。
ホームページ制作の現場で、コンテンツSEOと並んで取り上げられる施策に、コンテンツマーケティングがあります。
コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益なコンテンツを自社サイトに用意することにより、自社の利益の増大を目指す施策です。
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングは、両者とも「良質なコンテンツを用意する」という点で共通していますが、その目的が異なります。
コンテンツSEOでは、検索順位を上位にすることで、サイトへの流入を増やすことを目的とする「集客」に焦点を当てています。対してコンテンツマーケティングは、良質なコンテンツで集客することはもちろん、そのあとユーザーをナーチャリングし、リピーターにするなど、優良顧客へと育成することまでもが含まれるのが特徴です。
コンテンツマーケティングのほうが範囲が広く、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部であるといえるでしょう。そのためコンテンツSEOを実施するときには、単純に検索順位を上げるSEO施策として考えていると失敗します。
コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部であることを認識し、集客の先にナーチャリングやユーザーの育成、エンゲージメントの獲得など、企業の収益の増大へつなげることを意識して取り組むことが大切です。
良質なコンテンツをホームページ上に用意することで、ユーザーの流入を増やすコンテンツSEOのメリットを、9つ紹介します。
コンテンツSEOは、いったん軌道に乗って集客が始まると、長期にわたり集客し続けることが特徴です。マス広告やWeb広告と比較して考えてみましょう。
ホームページに集客するための施策は、コンテンツSEO以外にもいろいろあります。テレビや雑誌、新聞などのマスメディアを活用するマス広告もそのひとつです。
マス広告は不特定多数に閲覧され、興味を引けば爆発的な集客が期待できます。しかし、掲載が中止されると急速に失速し、ほとんどの人の記憶に残りません。
インターネット上に掲載するリスティング広告などのWeb広告も、掲載している間は集客効果がありますが、いったん掲載を中止すると、その時点で集客が止まります。
一方コンテンツSEOでは、制作したコンテンツが検索結果の上位に表示されるようになって集客が始まると、コンテンツを削除しない限り永遠に集客が続きます。
マーケティングで有名なドラッカーは、マーケティングとは「ダイレクト・セリングをなくすこと」だと言いました。つまりものを「売る」のではなく、「自然に売れる仕組みをつくること」が、究極のマーケティングなのです。
コンテンツSEOは、成功すれば、まさに「寝ている間も売れる仕組み」ができあがります。集客効果が長期にわたり続くことは、コンテンツSEOの大きなメリットです。
コンテンツSEOは、長期的に見るとコストパフォーマンスが極めて高いことも特徴です。こちらも広告で集客するのと比較して見てみましょう。
たとえば一般的にマス広告は、数百万の予算が必要となるケースがほとんどです。成功すれば高い成果が得られるものの、コストパフォーマンスがよいかどうかは、結果が出るまでわかりません。
またリスティング広告などのクリック課金型Web広告は、ユーザーがクリックするたびに料金が発生します。1クリックあたりの料金は、キーワードなどによって違うものの、100円から高ければ数千円かかることもあります。
しかしコンテンツSEOなら、社内でコンテンツを内製すれば、費用はほとんどかかりません。外注したとしても、長期的には優れたコストパフォーマンスを得られる可能性を秘めています。
たとえばコンテンツの制作を10万円で外注したとして、半年後にセッションを毎月1000稼ぐようになったと仮定してみましょう。コンテンツのキーワードの1クリックあたり単価が100円だったと考えた場合、そのコンテンツは月10万円分のWeb広告と同等の価値があると考えられます。1カ月でコンテンツ制作費のもとをとり、そのあとは無料で集客し続けるのです。
コンテンツSEOは検索結果上位に上がり、セッションを稼ぐようになるまで投資し続ける必要があるため、最初のうちは成果を感じられません。しかしいったん成果が出始めると、コストパフォーマンスが高い施策といえるのです。
コンテンツSEOでは、コンテンツがいったん検索結果上位表示されると、比較的安定して集客してくれることもメリットです。
もちろんGoogleのアルゴリズムの変更や、競合が同じキーワードでコンテンツを投入するなどにより、順位が落ちることは考えられます。
しかし、現在のGoogleは、コンテンツの質を重視しています。記事のリライトを繰り返すなどして有益なコンテンツであり続ける限りは、上位に残り続ける可能性が高いことが、コンテンツSEOの特徴です。
コンテンツSEOでは、複合キーワードなどのスモールキーワードで多くのコンテンツを制作する手法が主流です。
たとえば「エステサロン」のようなビッグキーワードは、1カ月の検索件数は多いものの、ライバルが多すぎて上位をねらうのは至難の業です。
しかし「エステサロン 大阪 北区」のように、複数の言葉を組み合わせると、検索ボリュームが小さくなって、検索上位をとりやすくなります。複合キーワードで絞り込みをかけて検索するユーザーは、実際にアクションを取ることを前提としている、確度の高い見込み客が多いこともポイントです。
複合キーワードはその組み合わせが無数にあり、ホームページの専門性に寄せたキーワードで多くのコンテンツを制作できることも、集客が安定する理由です。
アルゴリズムの変更や競合の伸びなどで、いくつかのコンテンツで順位が落ちた場合でも、数百のコンテンツが用意されてさえいれば、ホームページに与える影響はほとんどありません。
コンテンツSEOで制作したコンテンツは、ニーズを自覚していない潜在顧客へのアプローチをも可能にします。
集客に広告を活用しようと思うと、前述したとおり制作するたびにコストがかかります。コストを回収しようと思うと、ターゲットを極限まで絞り込んで、確実に売上につなげようとするのが一般的です。
ブランディングや認知の拡大に広告を活用することもありますが、市場が広ければ広いほど、かけるコストは増大します。コストをかけても投資対効果の測定が難しいことから、潜在顧客のアプローチに広告費をかけるのは、資金的な余裕がなければできません。
対してコンテンツSEOは、コンテンツを自社で内製すれば、コストが発生しないことがポイントです。コストを気にすることなく、数多くのコンテンツを制作できるため、多くの潜在顧客にアプローチが可能になります。
たとえば整骨院を経営していて、新聞に折り込み広告を入れると仮定してみましょう。スペースや予算に限りがあるので、配布するターゲットや掲載する内容を細かに絞り込まなければなりません。おそらく、プランや料金に絞り込んだ広告になるでしょう。
しかしホームページ上のコンテンツであれば、プランや料金はメインコンテンツとして、「整骨院 肩こり」「整骨院 背中が痛い」など、いろいろな複合キーワードでの記事を制作できます。
整骨院を探そうと思っていなかったユーザーが、「肩こり」や「背中が痛い」などで検索し、ホームページに流入する可能性があります。その結果、整骨院を視野に入れていなかった人に自然な形で接触し、選択肢に入れてもらえることになるのです。
コンテンツSEOで集客すると、集客した見込み客をナーチャリングできることもメリットです。ナーチャリングとは、「育成」のことで、リードナーチャリングとは、獲得した見込み客を、自社の顧客へと育てていくことを意味します。
消費行動を行うときに、インターネットを活用して情報収集と比較、検討を行うことはもはや当たり前になりました。このような認知から購入に至るまでのステップは、カスタマージャーニーと呼ばれます。
コンテンツSEOでは、顧客のカスタマージャーニーにおける各フェーズごとに、適切なコンテンツを用意することで、リードナーチャリングが可能になります。
たとえばカメラの購入を検討して情報収集をしている顧客に対しては、カメラの種類や価格の一覧、デジカメと一眼レフの違いなど、基本的な情報がコンテンツとして適切です。フェーズが進み比較・検討に入ると、カメラの機種ごとの細かな性能比較が書かれたコンテンツが用意されていると、顧客は有益と感じるでしょう。
購入を決断した顧客は、操作方法が気になります。そして実際に購入した顧客なら、カメラをもっと便利に使う方法を知りたいと思うでしょう。
こうして顧客のステップごとに、適切で有益なコンテンツを用意しておけば、どの段階からでも見込み客を集客できます。そしてナーチャリングすることで顧客へ育成し、さらにはファン化しリピーターにまで育てていけるのが、コンテンツSEOのメリットです。
コンテンツSEOでは、適切な情報をホームページに用意することで、営業や接客を担当する社員の業務効率化にも役立ちます。
インターネットが普及する前は、顧客は店舗に足を運んで販売員の話を聞き、商品を選んでいました。BtoBでは、営業が顧客のもとに出向いて、商品について詳しく説明し、購入を促すのが一般的でした。
今、その役割を担っているのは、ホームページに用意されているコンテンツです。顧客は欲しい商品があれば、検索エンジンに商品名を打ち込んで検索し、ホームページにアクセスして情報を照会します。インターネットがなかった時代と比較すると、営業の出番は激減しました。
しかしコンテンツが充実していない場合には、顧客はメールや電話で問い合わせるなど行動を起こします。行動を起こしてくれればまだしも、タブを閉じて競合ページへと去ってしまうかもしれません。
そのためコンテンツSEOで業務効率化を図るなら、コンテンツの充実は必須です。ユーザーのカスタマージャーニーの各ステップにあわせ、必要な情報を過不足なく提供すれば、コンテンツは優秀な営業マンの役割を果たしてくれるでしょう。
コンテンツは、営業マン代わりに顧客へ情報を提供するのに加えて、販売員として24時間接客も行います。ホームページはお店と違い、定休日もなければ営業外の時間帯もありません。
コンテンツにお問い合わせフォームを備えておけば、顧客は気軽に問い合わせも可能です。カスタマーサポートセンターなどを用意して、電話での問い合わせを受け付けている企業も多くありますが、受付時間が決まっていることがほとんどです。
しかしインターネットを利用するユーザーは、受付時間にまた戻ってきて問い合わせようとは思いません。その場で疑問に思ったことを直接フォームに入力できなければ、販売機会を逃します。
またとくにインターネットとともに育った若い世代は、電話での問い合わせを避ける傾向があります。流入したコンテンツから、直接メッセージが送れるようになっていれば、顧客の流出を防ぐこともできるのです。
コンテンツSEOに取り組んだ結果、検索上位へ表示され集客に成功すると、企業への信頼度が増し、ブランディングにも貢献するようになります。それぞれ詳しく説明します。
コンテンツSEOで検索エンジンの検索結果上位に表示されるためには、サイトとコンテンツの専門性を高めることが必須です。
Googleは、検索品質ガイドラインを公表していて、その中で「E-A-T」を重視すると明言しました。
「E-A-T」とは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を組み合わせたもので、ページ品質評価の最重要項目とされています。この3つを満たすことは、Googleの評価をあげて検査結果の上位表示につながることはもちろん、顧客の信頼度を高めることにも効果があります。
たとえば顧客が靴を買いたいと考えたときには、靴だけではなく洋服やカバンも販売してる店よりも、靴の専門店を選ぶものです。さらに靴の中でもスポーツシューズが欲しいとなれば、スポーツシューズばかりを扱っている店のほうが、「専門性が高い」と判断することは言うまでもありません。
コンテンツSEOに取り組み、検索上位への表示と集客を目指すなら、必然的にコンテンツは専門性が高くなります。そしてその結果、顧客からの信頼度も増すのです。
コンテンツの専門性が高まり、顧客の信頼度が増すと、サイト、ひいては企業に対するロイヤリティが高くなります。顧客ロイヤリティとは、顧客がブランドや企業に対して感じる「信頼」や「愛着」のことです。
サブスクリプションモデルやSaaSモデルが一般的になり、消費者活動は「買って終わり」から「買ってからが始まり」に大きく変化しつつあります。SNSが浸透したことで、「口コミ」が大きな影響を持つようにもなりました。
顧客ロイヤリティを高め、ひとりの顧客のLTV(Life Time Value = 顧客生涯価値)、つまりひとりの顧客から生涯にわたって得られる利益を増やすことは、企業活動において重要性を増しています。
コンテンツの専門性を高めることでブランドや企業価値があがり、顧客ロイヤリティが高まることは、コンテンツSEOの大きなメリットといえるでしょう。
コンテンツSEOは、質の良いコンテンツを制作すれば拡散が期待できるため、SNSとの相性がいいと前述しました。
SNSで拡散されれば、直接の被リンクが多く獲得できると期待するかもしれません。しかしGoogleは、SNSからの直接のリンクは評価しないとしています。SNS上でのリンクには、nofollow属性が付与されるため、Googleのクローラーは評価対象に加えません。
しかしSNSで拡散されることにより、それについてのサイテーション(言及)がインターネット上で増えることは大いに考えられます。ブログ記事が制作されたり、考察記事が書かれたりすることで、そこからの自然な被リンクが期待できます。
2016年に実施された、リンクとウェブスパムを取り締まる「ペンギンアップデート」により、被リンク施策は効果がなくなったと勘違いしている人が多くいますが間違いです。不自然な人工的な被リンクは、ブラックハットSEOとしてペナルティの対象となりますが、自然な被リンクはGoogleに評価されます。
SNSで拡散されることにより、自然な被リンクの数が増えれば、コンテンツの評価が高まり検索順位が向上し、ひいてはホームページへの流入につながるのです。
ここまで見てきたように、コンテンツSEOには多くのメリットがありました。しかし、コンテンツSEOにはデメリットもあります。ここからはコンテンツSEOのデメリットを、4つ紹介します。
コンテンツSEOは、集客施策としては即効性に欠け、効果が出るまで時間がかかることがデメリットです。それには2つの理由があります。
コンテンツSEOは、成果が出るまで時間がかかる、中長期の施策です。検索エンジンの上位に表示されるようになるには、3カ月〜6カ月程度の時間が必要になるためです。
さらにコンテンツの順位は、コンテンツの質さえよければ必ずあがるものではありません。検索順位は、サイトのドメインパワーなどにも影響を受けます。
ドメインパワーとは、ドメインが検索エンジンから受けている評価を表す言葉で、SEOに有利に働く力のことです。何十年も運営しているホームページで、ドメインパワーが強ければ、コンテンツを新規で掲載してから1〜2カ月で上位に表示されることもあります。
しかし新しくドメインを取得するところから始めるなら、ホームページの集客力を表す「ドメインパワー」もゼロからのスタートです。そうなると成果が出始めるのには、半年、場合によっては1年以上かかることもあります。
コンテンツSEOは、コンテンツが上位表示され、集客し始めるまでには時間がかかることは理解しておくようにしましょう。
コンテンツSEOでは、ホームページに多くの良質なコンテンツを用意し、多くが上位表示されるようにならなければ効果を発揮しません。そのためコンテンツの数がある程度そろうまでは、セッション数は思うように増えず、成果が出ないように見えます。
もちろん最初に投資して、一気にコンテンツを数百単位で増やせば、成果が出る時期は早くなります。予算があるなら、検討してもいいでしょう。
ただし最初に大量のコンテンツを投入しても、ドメインパワーのない新規サイトであれば、成果が出始めるのは半年ほどかかることは変わりません。多くの予算を投資したのに、長期間効果が感じられないため、「コンテンツSEOは効果がない、予算がムダだった」とあきらめてしまう企業が多くあります。
コンテンツSEOはじっくりと時間をかけてコンテンツを育て、成果が出るのを待つ施策です。成果が出始めれば、長期で集客が期待できるので、最初にどれだけガマンできるかが成功のカギを握ります。
コンテンツSEOは、自社で内製を進めれば、コストをかけず始められる施策です。しかしコンテンツの制作には、多大な労力と時間がかかります。
コンテンツを制作するには、実際に記事を書いたり動画を作ったりする以外にも、自社や競合の分析、キーワードの選定、ユーザーのニーズ調査など、多くの業務が発生します。記事の制作そのものよりも、そういった作業がコンテンツの質を決めるといっても過言ではなく、時間と労力をつぎ込まなければ成果は期待できません。
しかし制作したコンテンツが検索上位に表示されるようになれば、ノーコストで長期的な集客が見込めるようになります。たしかに、コンテンツを制作するときには、大変な時間と労力がかかります。しかし、そのあと営業や接客の負担が大幅に軽減できることを考えると、取り組む価値は十分にあるといえるでしょう。
自社の負担を軽減しようと考えると、コンテンツSEOはホームページ制作会社などに外注するしかありません。しかし外注するなら、それなりのコストが発生します。外注にかかるコストをチェックしておきましょう。
コンテンツSEOに取り組むために、コンテンツ制作をホームページ制作会社などに外注すると、制作費が発生します。制作費はピンからキリまでありますが、それは外注の内容と、月に制作するコンテンツの本数が異なることが主な理由です。
コンテンツの制作には、自社や競合の分析、キーワードの選定、ユーザーのニーズ調査など、コンテンツを制作する以前に多くの業務が発生し、しかもそれらが非常に重要だと述べました。この部分を外注すると、月額20万〜50万、制作するコンテンツの本数によっては100万以上のコストが発生するでしょう。
記事の制作だけであるなら、文字数や工数にもよりますが、1本2万円〜10万円程度で外注できます。しかしその他戦略部分は自社で行う必要があり、せっかく費用をかけても成果がでないことにもなりかねません。
外注するのであれば、どこまでを自社で巻き取れるのか、自社の人材と相談しながら考える必要があります。
外注を決めた場合でも、ホームページ制作会社などに丸投げしてしまうとうまく行かないケースが多いようです。
あたりまえのことですが、自社の商品やサービスを、一番よく知っているのは自社の人間です。外注業者もしっかりヒヤリングをおこない、できる限り内容を理解したうえで、コンテンツを制作しようと努力はします。しかし、自社の人間を超えることはできません。
途中経過をチェックすることなく任せっきりにしてしまうと、仕上がってきた成果物を見て「思っていたのとは違う」ということが起こります。そこから軌道修正していくのは、時間がかかるうえ信頼関係を損なうため、お互いにとって不幸です。
コンテンツSEOをホームページ制作会社などに外注するなら、適切にコミュニケーションを取り、二人三脚で進めていくようにしてください。
ホームページ制作において、コンテンツSEOは長期的な集客を実現する以外にも、業務の効率化や企業ブランディングに役立つ有益な施策です。ここからは、コンテンツSEOをどのように進めていくといいのかを、順番に解説していきます。
コンテンツを制作するときには、まずは自社の商品とサービスを詳細に分解することが第一歩です。コンテンツSEOは、検索上位に食い込むコンテンツの数が多いほど、効果がでることが特徴です。そのため、まずはとにかく母数を増やすことに、注力しなければなりません。
コンテンツを制作するときには、まずは自社の商品とサービスをできるだけ細かく分けてリスト化することから始めます。
たとえば自転車専門店であれば、ママチャリからスポーツバイクまでいろいろな種類があります。同じママチャリでも、普通のママチャリと電動では価格帯はもちろんユーザーが自転車に対して求めるものが異なり、訴求先が違うでしょう。
「電動のママチャリ」「折りたたみのシティサイクル」など、できるだけ細分化してリスト化をすすめましょう。
リスト化が進んだら、その中で制作するコンテンツを選びます。
リストができあがったら、その中から制作するコンテンツを選択します。内容が薄くなりそうなものは、いくつかまとめて専門性と網羅性を高めたコンテンツになるように工夫しましょう。
Googleでは、文字数を評価対象とはしていません。文字数は多ければいいわけではありませんが、Googleが評価する専門性・網羅性を考慮すると、一定数の文字数になると考えるのが自然です。
同じサイト内に、同じような記事が並んでいるのも好ましくありません。ユーザーの利便性を損ない、顧客満足度があがらず、Googleの評価も下がります。似たようなコンテンツは、1つの網羅記事にまとめるようにしてください。
制作したいコンテンツの数が多い場合は、優先順位をつけて制作する順番を決めましょう。なにを優先するかは企業によって異なります。
基本的には、多くの集客が期待できるコンテンツの制作を優先します。ユーザーからの問い合わせが多い商品やサービスから先に制作すると、よい結果を得られることが多いです。
制作するコンテンツが絞り込めたら、それぞれについて対策するSEOキーワードを選定します。キーワードの選定は、コンテンツSEOでもっとも重要な部分です。
まずはコンテンツのメインキーワードの検索ボリュームを調べます。たとえば「シティサイクル」の1ワードでは、月間検索数は6600ですが、「シティサイクル おすすめ」になると1000に減ります。
月間検索数が数万を超えるビッグワードはライバルが多く、検索結果上位を取るのは困難です。複合キーワードで検索母数の少ないものを選ぶと、上位に表示されやすくなります。
最初のうちは、ビッグキーワードよりもスモールキーワードに狙いを定め、上位表示するコツを習得するのがおすすめです。月間検索予測数は、Ubersuggestやaramakijakeなどのツールを利用するといいでしょう。
キーワードを選ぶときには、Googleで検索したときに表示される「関連キーワード」を活用すると、ユーザーのニーズを反映できます。
関連キーワードは、他のユーザーが過去に検索した結果から、よく検索される関連したキーワードを候補として表示してくれるものです。よく検索されるということは、ユーザーのニーズがあるキーワードと判断できます。
似たようなものに、サジェストキーワードがあります。サジェストキーワードは、検索窓にキーワードを打ち込んでいる最中に、検索エンジンが「よく検索されているキーワード」を候補として表示するものです。
しかしサジェストキーワードは、設定によってはブラウザを使っているユーザーが、過去に検索したものを候補にすることがあります。自分のこれまでの検索履歴が反映されるので、他のユーザーの検索意図を読み取るために使用するのは適切ではありません。
純粋に他のユーザーが検索しているキーワードを候補としてチェックするときには、シークレットブラウザを開いてチェックするようにしてください。
コンテンツSEOの対策キーワードを選定したら、そのキーワードに対するユーザーのニーズを深掘りしていきます。
Googleは、ユーザーのニーズを満たす、質の高い記事を高く評価すると明言しています。そのため、コンテンツを制作するときには、ユーザーが求めているものを深掘りして訴求しなければなりません。
たとえば「自転車 折りたたみ」で検索している人は、「折りたたみ自転車がほしい」と考えていることが分かります。このような表面的なニーズのことを、顕在(けんざい)ニーズといいます。
顕在ニーズを満たすだけであれば、自社で提供している折りたたみ自転車をリストアップして紹介するだけでいいでしょう。
しかしユーザーを真に満足させるコンテンツを制作するには、ユーザーの検索意図に潜む、ユーザー自身も気づいていない「潜在ニーズ」を満たす必要があります。そのためにはユーザーが折りたたみ自転車をほしいと考えている、その先まで想像することが大切です。
折りたたみ自転車がほしいのはなぜ?と考えたとき、「車に積んで出かけたい」「部屋に保管したい」など、いろいろな答えが思い浮かびます。そのようなユーザーの心の憶測に潜むニーズを引き出し、たとえば「車に折りたたみ自転車を積んでキャンプに出かける」などの提案をコンテンツに織り込めば、ユーザーに強く訴求できるのです。
コンテンツを制作するときには、同じキーワードで検索結果上位に来ている記事の内容も確認するようにしてください。
検索結果上位にあるコンテンツは、Googleとユーザーに高く評価されていることを意味します。タイトルや見だしはもちろん、書かれている内容を細かくチェックし、ユーザーがどのようなニーズを持ち、それをどのように解決しているコンテンツなのかを確認しましょう。
しかしまったく同じような記事を制作しても、ブラックハットSEOで紹介した「オリジナルのコンテンツがほとんどないコピーコンテンツ」と同様に、Googleからは評価されません。
上記事をチェックしたうえで、どんな情報が不足しているのか、どうすればユーザーのニーズをさらに満たせるのかを考えながら、上位記事を読み込むようにしてください。
ここまでの準備が終わったら、コンテンツを制作していきます。
コンテンツSEOでは、基本的にトップページからの流入は想定しません。設定したキーワードで検索をしたユーザーが、検索結果から直接そのページにランディングすることがほとんどです。
そのためコンテンツの一つひとつが、独立して完結する形にしておくのが理想です。基本的には、「リード・本文・まとめ」の三部構成で仕上げます。
インターネットユーザーの多くは、記事を最初から最後まで熟読することはありません。流し読みが基本で、自分の知りたい部分だけを選んで読む傾向があります。
そのためまずはリードで、「このコンテンツはなにについて書かれているのか」を簡潔に記し、ユーザーに読む価値があることを伝えます。そしてコンテンツの本文部分でユーザーが必要な情報を詳細に記載しましょう。
またコンテンツには、ユーザーが読み飛ばすことを念頭に置き、目次を制作することも大切です。ユーザビリティを高めることは、満足度を高めることにもつながります。
最後のまとめの部分では、ユーザーに次のアクションをうながします。コンテンツの最終目標に応じて、商品の購入、資料請求、お問い合わせページなどへのアクションを起こせるボタンを設置しておくようにしてください。
Googleのクローラーは、HTMLと呼ばれるタグを頼りにコンテンツの中身を読み取ります。そのためHTMLを適切に記述し、正しくマークアップすることが大切です。
とくにタイトルと見出しについては、コンテンツの内容を把握するために重要な手がかりとなるため、Googleが重視する部分です。タイトル・見出しの双方には、できるだけキーワードを含めるようにしましょう。
タイトルと見出しは、目次にも利用されるので、適切な見出しを用意することはユーザーにとっても役立ちます。
しかし不自然にキーワードを盛り込むことは避けましょう。ユーザビリティが落ちることはもちろん、GoogleからもブラックハットSEOとしてマイナス評価されかねないため気をつけるようにしてください。
コンテンツが制作できたら、入稿作業をおこないます。読みやすいようにテキストにはアンダーライン、ハイライトするなど装飾を施しましょう。
適切な画像やグラフ、表なども、必要に応じて制作して挿入するようにしてください。テキストばかりのページは読み疲れ、ユーザーの離脱を誘います。
画像にはaltタグをつけることも、Googleの評価ポイントです。タグのテキストにキーワードを含むようにすると、SEO的にも効果があります。
コンテンツのなかに、自社サイトのほかのページに内部リンクを張れるときには、積極的にリンクを設置してください。
Googleは内部リンクが適切に張られ、クロールしやすいコンテンツを高く評価します。適切に内部リンクが張られたサイトは、ユーザーのユーザービリティも向上させることもポイントです。
さらに知りたい情報がサイト内に詰まっていれば、ユーザーはそのサイトを「専門性が高いサイト」と評価して、結果的にはロイヤリティの向上にもつながります。
コンテンツSEOに取り組むのなら、ホームページ制作の段階から適した環境にしておく必要があります。コンテンツSEOと相性が悪いのは、どのようなホームページなのかをまとめました。
コンテンツSEOでは、コンテンツを継続的に増やしていくこと、情報を最新のものに保つことが大切です。そのためコンテンツSEOに取り組むのなら、自社で更新作業ができるホームページを制作することはマストです。
自社のホームページが古ければ、ローカル環境でコンテンツを制作し、サーバーにアップロードするようになっていることがあります。その場合、知識とノウハウがなければ、コンテンツの内製は難しくなります。HTMLやCSSなどの知識も必要で、コンテンツSEOへのハードルは、かなり高くなるでしょう。
コンテンツSEOに取り組むなら、Wordpressなど、CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)が備わった、自社でコンテンツを内製できるシステムが必須です。
もしコンテンツの制作を外注することにした場合でも、多少の修正作業は発生します。たとえば商品の料金が変更になった、画像だけを新しいものと入れ替えたいこともあるでしょう。あるいは明日臨時休業するお知らせなど、その日にやらなければ意味がないことも多くあります。
更新が発生するたびに、いちいち外注に依頼するのは面倒ですし、時間もかかってしまいます。
ホームページ制作会社によっては、ホームページを安く制作する代わりに、更新するたびに費用を請求するところがあります。コンテンツそのものの制作や、戦略立案などにコストがかかるのはまだしも、自社で対応できる些細な修正や、記事の入稿などにもコストが発生するようですと問題です。
わずかな修正をするだけでも工数として計算され、写真を差し替えるだけなのに料金が取られると、予算がいくらあっても足りません。
コンテンツSEOは、自社で対応できる部分が多いほど、低コストで取り組めることがメリットです。ホームページ制作を依頼するときには、業務の範囲をしっかりと確認し、有料・無料の範囲を明確にしておくようにしてください。
どんな施策でも、効果検証を実施してPDCAを回していくことが大切です。コンテンツSEOに取り組むときにも、効果検証できる仕組み作りをしておきましょう。
コンテンツSEOに取り組むときには、目標をしっかり立てるようにしましょう。
目標には、ホームページの最終目標であるKGIと、それを達成するためにコンテンツSEOが設定するべき目標であるKPIの2つがあります。この2つを混同しないことが大切です。
ホームページの最終目標は、企業の売上であることが一般的です。なかにはブランディングやエンゲージメントの強化を目標としているケースもあります。
そしてコンテンツSEOの目的は、最終的なホームページの目標を達成するために、検索結果上位に表示して、流入を増やすことです。そのためコンテンツSEOの目標は、通常以下のようなものをKPIとして設定します。
大切なのは、コンテンツSEOの目標が、ホームページの最終目標(KGI)の中間目標(KPI)になっていることです。コンテンツSEOの目標を達成することが、大きな最終目標につながっていなければいけません。
ここを切り離して考えてしまうと、ホームページを運営していくうちに、アクセス数やPV数を稼ぐことが最終目的と勘違いしてしまいやすくなります。ホームページの運営は、最終的には企業の利益につながっていなければならないことは、常に頭にいれておくようにしてください。
コンテンツSEOの効果検証を実施するには、数値で確認できるツールを活用します。結果に応じてリライトを実施するなど、PDCAを回すようにしてください。
コンテンツSEOの効果検証を実施するときに活躍するのが、Googleアナリティクス、サーチコンソール、そしてGRCやRank Trackerなどのツールです。
Googleアナリティクスは、ホームページを訪問した人の人数や、どのページを見てどう行動したのかを確認できるツールです。ユーザーがホームページをどのように利用しているかが数値でわかるため、コンテンツSEOの目標設定には欠かせません。
対してサーチコンソールでは、ユーザーの検索行動でGoogleに表示された回数や、実際にクリックされた回数、クリック率などがわかります。ユーザーが実際に検索したキーワードもチェックできるため、コンテンツSEOを実施するにはこちらも必須のツールです。
検索順位上位を目指すコンテンツSEOでは、日々の検索順位チェックも欠かせません。しかしコンテンツの数が膨大になってくると、ひとつひとつ確認するのは不可能です。GRCやRank Trackerなどのツールを使用し、毎日ランキングをチェックするようにしてください。
コンテンツSEOを開始して3カ月から半年が過ぎたころから、コンテンツの改善を進めていきます。上記のツールを活用し、改善するコンテンツの優先順位を付け、見出しを調整する、コンテンツの中身を追加するなどリライトを実施しましょう。
あわせてコンテンツの追加も継続して実施します。サーチコンソールで蓄積されたデータを活用するなどして、集客の見込みのあるキーワードを探し、新しいコンテンツを増やしていくようにしてください。
ユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツを制作することで、検索エンジンからの流入を増やすことを目的としていますが、結果的に顧客ロイヤリティも上がることが期待できる万能の施策です。
コンテンツSEOは、検索上位に表示されるようになるまで時間がかかることから、最初は成果が感じられないかもしれません。しかしいったん成果が出始めると、コンテンツを削除するまで集客し続けてくれるので、結果的にコストパフォーマンスはよくなります。効果検証をきちんと行い、PDCAをまわすことが、成果を出し続ける秘訣です。
コンテンツSEOは、成果が出始めるまで時間がかかる中長期的な施策です。競合に先んずるためにも、できるだけ早くスタートするようにしてください。