SEO

ライティングは専門家に任せよう!自社ブログを・・・
2021.02.10
TRASPコラム
SEO
更新日:2023.06.26
公開日:2022.02.22
どんなに質の高いコンテンツを制作しても、SEOに悪影響を及ぼす原因となる要素が重複コンテンツです。
自社サイト内の重複コンテンツは検索順位やページ評価への影響、外部サイトとの重複コンテンツではGoogleのペナルティにかかわってきます。そのためもし発覚した場合は、早急な対応が必要といえるでしょう。
本記事では重複コンテンツの例と対策方法、そしてSEOに与える影響について解説していきます。
数多くのコンテンツ制作に携わってきたTRASPが、重複コンテンツの調べ方や対策方法についても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
重複コンテンツとは、類似した内容のコンテンツが複数ある状態を指します。
Googleでは各コンテンツのオリジナリティを評価するため、重複コンテンツは検索順位に悪影響を及ぼす原因。そのためSEOでは、重複コンテンツをできるだけ排除することが求められるのです。
ここで、Googleが定義する重複コンテンツとは何か、みてみましょう。
一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、同じ言語の他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。
「ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する」とあります。つまり重複コンテンツは、以下の2種類。
「そもそもSEO対策ってなに?」という方は、まずこちらの記事からご覧ください。
サイト内部の重複コンテンツとは、自社のWebサイト内に似た内容のコンテンツがある状態を指します。
具体的な例
コンテンツの更新量が多いWebサイトの場合、気づかない間に同じような定型文を使用して、ページ同士の内容が似てしまうケースがあります。またWebサイトのジャンルによっては、コンテンツ同士で内容が重複しやすいこともあるため注意が必要です。
サイト外部の重複コンテンツとは、自社サイトと外部サイトに似た内容のコンテンツがある状態を指します。
具体的な例
サイト外部の重複コンテンツは、Googleのガイドラインで禁止されている行為に該当します。
発見次第Googleペナルティの対象となるため、コピーコンテンツには細心の注意を払いましょう。
特にコンテンツを外注して制作している際、経験の少ないライターによってコンテンツ内容が似てしまい、重複コンテンツと扱われることもあります。そのため後述の「重複コンテンツを避ける対策方法」を意識し、オリジナルコンテンツを制作することが重要です。
重複コンテンツの存在はSEOに良い影響を与えることがなく、サイト内部・外部とわずに悪影響となります。
外部の重複コンテンツはGoogleペナルティの対象となるため、早急な対処が必須です。
ここでは、重複コンテンツがSEOに与える影響について解説していきます。
重複コンテンツによる最大のデメリットが、Googleのペナルティを受ける可能性があることです。
もしペナルティを受けてしまえば、検索順位の大幅な下降、ランキング圏外になるおそれ、また悪質な場合はインデックスから削除されて検索結果に自社サイトが二度と表示されなくなることもあります。そのため重複コンテンツが存在する場合には、早急に対応しましょう。
ただしペナルティとなる対象は「無断複製されたコンテンツ」。そのため自社サイト内での重複コンテンツでペナルティを受ける可能性は低く、主に外部サイトとの重複コンテンツが該当すると考えましょう。
サイト内部に重複コンテンツがある場合、検索エンジンはユーザーの混乱を避けるために、検索結果に表示させない場合があります。
なぜなら検索エンジンはユーザーの利便性を第一に考えており、似た内容のコンテンツは無駄な情報と判断するためです。
そのためWebサイトで類似したページが複数あると、該当ページのクロールされる可能性が低くなり、結果的に検索結果が表示されない状態となります。
サイト内部の重複コンテンツではページの評価が分散され、Webサイト内でカニバリゼーションが起きる可能性があります。
カニバリゼーションとは
「共食い」を意味し、顧客への提供価値が類似する自社製品同士で、それぞれの売上を奪い合ってしまう現象
通常のページであれば、各ページの被リンク数などからSEO評価を決める仕組みです。
しかし重複コンテンツが2つある場合、本来は片方のSEO評価であっても、半分ずつに分けるなどの分散された状態となります。
評価が分散されれば検索順位に悪影響を及ぼし、本来のアクセス数を減少させてしまう要因となります。
コンテンツの内容がどの程度類似(一致)しているかなど、重複コンテンツになる明確な基準はありません。
また、同じ商品を紹介しているページなどでは、商品説明が同じになってしまうのは当然のことであり、ある程度の重複では順位を下げる要因にはならないといえます。
Googleでは、以下のように公言しています。
また、Google検索セントラルでは、不正な例として、以下のような「無断で複製されたコンテンツ」を挙げています。
・他のサイトのコンテンツをコピーし、元のソースを引用することさえせず、独自のコンテンツや価値を加えずに転載しているサイト
・他のサイトのコンテンツをコピーし、(語句を類義語に置き換えたり自動化された手法を使用したりして)若干の修正を加えたうえで転載しているサイト
・ユーザーに対してなんらかの形で独自のメリットを提供することなく、他のサイトからのコンテンツ フィードをそのまま掲載しているサイト
・ユーザーに実質的な付加価値を提供することなく、他のサイトの動画、画像、その他のメディアなどのコンテンツを埋め込んだり編集したりしているだけのサイト
結論としては、20~30%程度の部分的な重複であれば問題ないが、記事の半分以上(50%以上)が重複しているコンテンツは重複コンテンツとみなされるおそれがあります。上記にあてはまるコンテンツがないかどうか、チェックしましょう。
重複コンテンツを対策するうえでは、そもそも重複コンテンツの有無を確認する必要があります。
重複コンテンツを最も簡単に調べる際は、Googleの検索窓にコンテンツ内容をコピー&ペーストし、直接検索する方法がおすすめです。
検索時はGoogleのシークレットモードを活用し、検索履歴が反映されない状況にしましょう。
もしも自社が公開しているページ以外が表示された場合、検索エンジンでは重複コンテンツと認識している可能性があります。
続いて紹介する調べ方は、ツールを活用した方法です。
おすすめのツール
Copy Content Detector
Copy Content Detectorは無料で利用できるコピペチェックツールです。文章を登録するだけで、以下の情報を確認できます。
判定結果は「良好・要注意・コピーの疑い」の三段階と「0〜100%」の割合で表示されるため、視覚的にわかりやすい点が特徴です。無料版では調査一回あたりの上限文字数が4,000文字ですが、回数制限なく活用できます。
sujiko.jp
sujiko.jpも無料で利用できる類似ページのチェックツールです。比較したい2つのURLを入力することで、以下の情報を確認できます。
判定結果は4段階で表示され、簡易的な改善点も表示される仕組みです。
そのため重複コンテンツのリライト修正を考えている場合にはおすすめのツールとなります。
ここでは以下の5つのケースについて解説していきます。
URLが正規化されていない場合
URLの正規化とは、同じ内容のコンテンツを一つのURLにまとめることをいいます。
たとえば
www.trasp-inc.com/ABC/
trasp-inc.com/ABC/
という二つのページは、内容は同じですがURLが違うため、検索エンジンは別のページと認識し、重複コンテンツと判断されます。
URLの正規化が必要なケース
動的ページでURLが複数生成されている場合
アクセス毎に表示内容が変化する動的ページでは、同一ページであっても異なるURLが生成されることがあります。
PCとモバイルで別のページがある場合
Webサイトをモバイル対応させる場合には、以下のの2つの方法が存在します。
レスポンシブウェブデザインは問題ありませんが、PCとモバイルで別のページがある場合には正規化が必要です。
外部サイトにコンテンツを提供している場合
寄稿先として外部サイトにコンテンツを提供し、自社サイト内に同一コンテンツがある場合、検索エンジンからは重複コンテンツと認識されてしまいます。そのためURLの正規化を行いましょう。
外部サイトにコンテンツを盗用された場合
外部サイトにコンテンツを盗用される可能性もあります。
検索エンジンからはどちらがオリジナルであるのか認識できないため、削除などの対処が必要です。
では、ケース別に対処方法をわかりやすく説明していきます。
対処方法
301リダイレクトの設定
301リダイレクトは、検索エンジンに対してURLの移転を示すための設定です。
正規化したURLに向けて、その他のURLからリダイレクトする仕組みとなります。
ページAとページBの重複コンテンツ
という状態になります。そのためユーザーのアクセス先が一つのURLで良い場合に設定しましょう。
canonicalタグの設置
canonical(カノニカル)タグは、検索エンジンに正規のURLを伝えるための設定です。301リダイレクトとは異なり、正規化した後もそれぞれのURLで運用できます。
ページAとページBの重複コンテンツ
という状態になります。リダイレクト設定が可能な環境であれば、できるだけ301リダイレクトを設定しましょう。
WordPressではAll in One SEO というプラグインを使えば設定できるようです。
All in One SEO について解説した記事もありますので参考にしてください。
対処方法
canonicalタグの設置については、前述をご確認ください。
URLパラメーターの設定では、Googleが提供しているGoogle Search Consoleで、URLパラメータによってクロールの可否に関する設定が行なえます。
重複コンテンツを排除する際は、認識させないURLのクロールを拒否することで対処しましょう。
対象方法としてはアノテーション設定となります。
アノテーション設定
アノテーションは検索エンジンに向けて、デバイスごとにURLが存在することを伝えるための設定です。
PC版URLとモバイル版URLのどちらかに、以下の記述を行います。
以下の方法でURLの正規化を行いましょう。
noindexの設定をしてもらう
noindexは検索エンジンに向けて、該当ページのインデックスを拒否するための設定です。
ページのhtmlファイル(head内部)に、以下の記述を行います。
オリジナルコンテンツのリンクを設置してもらう
寄稿先でnoindexやcanonicalタグの設定が行えない場合には、オリジナルコンテンツのリンクを設置してもらいましょう。
「提供元:TRASP株式会社」のようにリンクを設置してもらえば、検索エンジンに伝えられます。
検索エンジンからはどちらがオリジナルであるのか認識できないこともあるため、盗用が発覚した際はサイトの管理者に削除要請をしなければいけません。
もしも削除に応じないようであれば、Googleの「通報フォーム」へ報告しインデックス削除の申請を行いましょう。
Webサイトでどんなに有益な情報を発信していても、重複コンテンツが存在するだけで良い評価は得られなくなります。そのためコピーコンテンツに注意するだけでなく、重複コンテンツを避ける努力をしましょう。
ここでは、重複コンテンツを避ける対策方法について解説していきます。
1つ目の対策方法が、コンテンツで活用する定型文を少なくすることです。
定型文が多いと内容が類似してしまい、検索エンジンからは重複コンテンツと認識されやすくなります。
そのためできるだけ複数の言い回しや別の表現を使用するようにしましょう。引用を活用し、自身の言葉で内容を要約する方法も効果的です。
またSEOに強い記事の書き方については、こちらの記事をご覧ください。
2つ目の対策方法が、類似コンテンツを少なくすることです。
重複コンテンツが発生する理由は複数ありますが、最も多い原因が類似コンテンツの存在です。
特にジャンルを絞った特化サイトを運営していると、どうしても同じ内容が多くなってしまいます。
そのため類似コンテンツがある場合には、内容を追加してオリジナル性を強めるか、URLの正規化によってまとめるようにしましょう。
本記事では重複コンテンツの例と対策方法、そしてSEOに与える影響について解説してきました。
重複コンテンツが存在することでメリットは一つもなく、悪い影響を及ぼす要因となります。
コンテンツが蓄積されてからでは膨大な量を対処する必要があるため、コンテンツ制作毎にツールなどを活用し対策しましょう。
TRASPでは自社内でコンテンツマーケティングに取り組んでおり、コンテンツ制作に関する多くの知識と経験があります。重複コンテンツのほかにも、SEOで評価を得られるコンテンツ制作をサポートしているため、SEOやマーケティングについてはお気軽にご相談ください。