SNS運用

企業の正しいSNSの使い方は?「炎上しない」・・・
2022.01.25
TRASPコラム
SNS運用
更新日:2023.08.31
公開日:2021.12.28
X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどのSNSを「なんとなく運用」していませんか?
近年のSNSは、個人間のコミュニケーションツールとしてだけでなく、企業がSNSマーケティングとして活用するケースが多くみられるようになりました。大手企業ではSNSを利用していないほうが珍しくなっています。
しかしながら、手軽に発信できる形態とは裏腹に、SNSで成果を出すのは簡単ではありません。効率的に自社をプロモーションしていくためには、事前に戦略を練っておく必要があります。
そこで、さまざまな企業のSNSマーケティングに携わり、集客率UPを実現させてきたTRASPが初心者にもわかりやすく「SNSマーケティング戦略7ステップ」をわかりやすく解説!これを読めば、自社がやるべき実践的手法がわかります。
SNS運用で参考になる、企業の成功事例3選も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
SNSマーケティングとは、以下のようなSNSを活用して企業が情報を収集したり、自ら発信したりしてファンを増やし、集客・購買につなげること。
ソーシャルメディアマーケティング(Social Media Marketing)の頭文字を取った言葉である「SMM」と呼ばれることも。
いまやさまざまな企業が“販促ツール”として、「企業の強み」「自社商品・サービスの魅力」などを伝え自社の宣伝活動に取り入れています。また、多くの人が気軽にコミュニケーションを図れるSNSでは、ユーザーと直接つながれる点も特徴です。ユーザーの投稿に何らかのアクションをすることで、企業のイメージアップや顧客ロイヤルティの向上に結びつく可能性が高まるでしょう。
SNSマーケティングがもたらす効果については、次の項目で詳しくまとめていますので、ぜひご一読ください。
SNSマーケティングがもたらす効果として、以下の4つが挙げられます。
SNSは情報拡散力が高く、ユーザー間でリアルタイムな情報が共有できます。
この特性を活かせば、自社の商品・サービスを宣伝するツールとして役立つでしょう。
自社の商品・サービスに関する投稿を「これは良い」「誰かに教えたい」と感じるユーザーがリツイートやシェアすることで、自然にSNS上で拡散されます。また、ユーザーにとって魅力が伝わるコンテンツを提供する意識を持ち、情報発信をしていけばより成果につながるでしょう。
したがってSNSマーケティングは、「自社商品を効率的にPRしたい」「もっと多くの人にサービスを利用してほしい」という企業におすすめだと言えます。
SNSマーケティングは、自社のブランディングに効果的です。
さきほど説明したように、積極的に自社商品・サービスの情報発信をしていくことで、自然に認知度UPを目指せます。そうすると、「〇〇(商品・サービス)=この会社」と認識するユーザーも増えていくため、自社のブランディング強化につながるでしょう。
ユーザーに“特定の商品・サービスと自社”のイメージを紐づけてもらえれば、何かしらのアクション(誰かに紹介する・実際に購入する)などに反映されやすくなります。
したがって自社のブランディングをすることは、結果的に集客アップにつながると言えるでしょう。
SNSマーケティングでは、顧客ロイヤリティの向上も図れます。
「顧客ロイヤリティとは?」という疑問をお持ちの方は、以下をご覧ください。
顧客ロイヤリティとは?
顧客が特定の企業や商品・サービスに対して感じる「信頼」「愛着」「親しみ」のことです。
オンライン化が進む現代では、実店舗やインターネットなどさまざまな場所を通じてショッピングを楽しめるように。また、時代の流れとともに、購買活動が変化したことで「商品を購入して終わり」ではなく、「商品を購入して始まり」と認識する人が増えています。その結果、他社と差別化を図るために”顧客ロイヤリティ”を重視し、さまざまな対策を取り入れる企業が目立つようになりました。
いわゆる”その場で完結してしまう・リピーターを生みだしにくい”既存の手法と比較すると、ユーザーとの距離が近く、継続的なコミュニケーションを取れるSNSマーケティングは顧客ロイヤリティに役立つ傾向があります。
いいね!などのアクション
積極的にコメント返信をする
このように、大多数のユーザーと気軽につながれるSNSだからこそ、企業側からユーザーへと何らかのアクションを働きかければ、特別感や喜びを感じさせることが可能。その結果、「この企業は自身の投稿に興味を持ってくれた」と満足度が高まり、長期的に信頼関係を築けると言えるでしょう。
SNSマーケティングを通じて「自社の顧客ロイヤリティ向上」を実現するためには、上記のようなアクションを心がけて、ファン育成を目指しましょう。
SNSマーケティングは、宣伝効果の測定もOK!さまざまなデータの数値化が可能です。
把握できる数値として、以下のようなものが挙げられます。
ユーザー数
PV数
エンゲージメント
いいね!をもらった数
シェアされた数
「施策を計画どおりに実行できたか」「設定した目標が達成できたか」などを検証できるため、結果や要因を分析し、数値化することでPDCAをまわせます。
宣伝効果の測定を定期的に実施することで「目的に合わせて、どの数値を伸ばしていくべきか」「そのためにはどのような手法を講じれば良いか」など、その都度自社が打ち出した企画や商品の反響を客観的に分析しやすく、より運用を行いやすくなるでしょう。
この項目では、SNSマーケティング戦略に必要な7つのステップを解説します。
SNSマーケティングを効果的に運用するためには、目標設定が欠かせません。
なぜなら目標によって、戦略の立て方やアカウント運用の方向性が大きく異なるため。運用の方向性が定まらないと投稿に統一性がなくなってしまいます。
主な目標
たとえば「商品の宣伝」であれば、キャンペーン情報や新商品のコンテンツを投稿しましょう。一方で「ブランディング」では、新商品が発売されるまでのストーリーや開発秘話などを投稿することで、ファンを獲得していきます。
目標と戦略
SNSマーケティングにおけるターゲット設定は、それほど細かくなくてOKです。
なぜならSNSの特性が「リーチ力」ということで、これをうまく活用するのがSNSマーケティングだからです。
メリットの章でも書きましたが、SNSでは潜在顧客層へのアプローチが可能になるため、むしろこれまでのターゲット像から少し外れた「既存のマーケティングでは手が届かない層」もターゲットとするのがおすすめ。
上記のような項目を設定し、ターゲットのイメージを具体的にします。ターゲット設定によって「いいね」数に直結するため、さまざまな角度から分析し、慎重にターゲットを設定していきましょう。
目的とターゲットを絞り込んだら、利用するSNSを選択しましょう。SNSといってもさまざまな種類があるため、各媒体の特性・ユーザーの年齢層をしっかりと理解しておく必要があります。
LINE
YouTube
TikTok
このように、各媒体によって、ユーザー層や特性も大きく異なります。情報のベースが、「テキスト」「写真・画像」「動画」などさまざまであったり、「ユーザーの年齢層」「男女比」「ライフスタイルの違い」などよっても左右されるでしょう。
したがって、自社・ターゲットと相性が良いSNSを選択することが大切です。
KPIとは、目的や目標を達成するための数値的指数のこと。設定することで、ゴールまでの段階の達成率がわかります。
定量指標
数値で表すことができる項目
例:投稿数、フォロワー数、インプレッション数、リーチ数、エンゲージメント率、コンバージョン数 など
定性指標
数値で把握できない項目
例:インフルエンサーによる影響の大きさ、ユーザーの自社製品への本音 など
ポイントは曖昧な数値を設定せずに、“現実的な数値”を定めていくこと。
自社の現状と大きく乖離しない適切な数値を設定し、最適な方法でSNSマーケティングを実践していきましょう。
競合他社のアカウント分析も必要です。なぜなら、顧客からのニーズを探る重要な手がかりを得られるため。
他社がどのようなアカウントを運用しているか
投稿内容はどのようなものか
フォロワーからどのような反応を得ているか
具体的には、上記のような項目を分析することをおすすめします。定期的に競合他社のアカウントをチェック・分析していき、自社のSNSマーケティングに活かしていきましょう。
続いて、投稿スケジュールを決めていきましょう。
最初は1日2回~3回と多めの頻度で投稿しましょう。
注意点としては、企業や商品の宣伝ばかりにならないこと。「ほしい情報は自分で探すもの」という考えが主流の現代では、PRや宣伝といった企業からの一方的なプッシュは敬遠されます。
運用初期におすすめの内容
また、SNSのタイムラインは古い投稿ほど下に流れていってしまいます。そのため、閲覧数の少ない時間帯に投稿するのは賢いとは言えません。一般的には、以下の曜日や時間帯にSNSを閲覧するユーザーが増えると言われています。
ターゲットが「会社員」であれば、通勤時間帯やお昼休憩のタイミング。「子育て中のママ」向けであれば、家事や育児がひと段落する午前10時前後や午後2時~3時頃など、ターゲットによって配信時間を決めましょう。
最後に、データ解析方法について計画を立てていきます。なぜなら、自社のSNSマーケティングにおけるPDCAを回し、精度を高めていくためには、“定期的にデータ収集を実施、分析していくこと”が重要だからです。
さきほど説明したKPI設定(定量指標・定性指標)をもとに、「自社にはどの解析ツールや機能が適しているか」といった点の検討を進めていきましょう。施策を何度も振り返って改善していけば、よりスピーディーに結果につながる可能性も。
現在はさまざまなデータ解析ツールやSNS機能などが展開されているため、ぜひチェックしてみると良いでしょう。
おすすめの分析ツールをまとめていますので、以下の参考記事もぜひご覧ください。
最後にSNSマーケティング戦略の成功事例3選をピックアップしました。自社のSNSアカウントを運用する際に、ぜひ参考にしてください!
ハーゲンダッツ|Twitter
洋服の青山|Instagram
土屋鞄製作所|Facebook
https://twitter.com/haagen_dazs_jp?s=11
「ハーゲンダッツ」の公式アカウントは、新作情報などの最新トレンドを主に発信しています。不定期でキャンペーンを実施しており、ユーザーからも大人気です!
例えば、以下のようなものが挙げられます。
定番フレーバー8種のみ、2回に分けてアンケートを実施。上位に選ばれた4位で総選挙を行う「推しダッツ総選挙」です。
\#あなたの推しダッツはどれ?結果発表/
ご参加ありがとうございました✨見事選ばれたのは・・・✨
『クッキー&クリーム』でした!
投票ありがとうございました🎉これからもあなたの推しダッツを
よろしくお願いします🍨 pic.twitter.com/fDDjVTUqAd— ハーゲンダッツ (@Haagen_Dazs_JP) July 9, 2021
ハーゲンダッツ公式Twitterアカウントをフォロー
該当するフレーバーを画面上で選択
「#あなたの推しダッツはどれ」のハッシュタグを付けて、応募完了
簡単なステップで誰でも簡単にキャンペーンに参加できる点も魅力でしょう。“抽選で8名の方へ、定番ミニカップ8種類セット+自身の推しダッツをプレゼント”という、豪華な特典にも注目が集まっていました。
そのほか、アイスクリームにまつわるクイズ出題、ユーザーへの質問といった内容も見受けられます。投稿のバラエティも非常に豊かで、ユーザーを飽きさせない工夫を取り入れていると言えるでしょう。
https://www.instagram.com/aoyama_girls/
主にスーツなどの衣料品を販売している、「洋服の青山」の公式アカウントです。
洋服の青山は、Instagram上で次の4つのアカウントを展開。ターゲットを絞り込んだうえで、自社の商品やサービスをPRできるようになっています。
そのなかでも、企業イメージを覆すユニークな写真が数多く掲載された「ガールズアカウント」では、女子高生や女子大生に支持されそうな最新トレンドを積極的に発信している点が特徴です。
例えば、このような話題がよくピックアップされています。
インスタ映えする写真撮影の方法
手作りアクセサリー
制服アレンジの仕方
おすすめのヘアアレンジ
上記以外にも、ごくまれに「入学式用スーツ」「就活バッグ」などのカテゴリーで自社商品を紹介しています。ユーザー目線に立ったうえで、より自社の魅力を引き出すコンテンツが作り込まれていますね。
また、あえてフランクな口調を盛り込み、ユーザーに親近感を与えている点にも注目!
女子高生や女子大生のなかには、“スーツ=固いイメージ”といった印象を抱く方も少なくないでしょう。
そこで、言葉遣いを良い意味で崩すことで「この企業は、意外と気軽にコミュニ―ションできるかも…」という印象を与えることに成功!加えて、コメント返信などにも丁寧に対応されており、友好的な関係も構築できています。
既存プロモーションでは補えない新しいターゲット層に対して、しっかりアプローチできている事例でしょう。
https://www.facebook.com/tsuchiyakaban/
鞄や小物などをはじめとする、革製品の製造を行っている「土屋鞄製造所」の公式アカウントです。約30万人のユーザーから“いいね!”を獲得しており、数多くのファンから支持されています。
当アカウントは、平均3日に1度ペースで投稿を実施しています。また、掲載する写真については、「日常のワンシーンを切り取ったもの」「参考になるファッションのコーディネート」など、雰囲気が異なるものをバランス良く織り交ぜている点も魅力的。
単に自社商品を紹介するだけではなく、四季を感じさせる内容を組み合わせた投稿を行い、自然にユーザーの興味を引くことができています。違和感なくプロモーションを実践できており、企業の魅力や強みが存分に伝わっている事例です。
SNSマーケティングの成功事例をもっと見たい!という方はこちらの記事も参考にしてください。
この記事では、SNSマーケティングを成功させるための戦略7ステップを解説しました。
SNSマーケティングには顧客ロイヤリティの向上を含め、さまざまな効果があります。また、効率的に集客率を上げていくには、自社のSNSマーケティングにおいて、しっかりと戦略を練ることが大切です。
紹介した成功事例なども参考にして、自社の魅力・強みが伝わるアカウントを運用していきましょう。
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