Googleマップ集客

MEO対策とSEO対策は何が違うの?似ている・・・
2020.08.29
TRASPコラム
NEWS
「MEO対策」では、「SEO対策」と同じように注意すべき点があります。それは、「キーワードを正しく選定する」ことです。
キーワードを正しく選定して「Googleマイビジネス」内に盛り込めないと、ターゲットユーザーを上手く集客できない可能性があります。基本的な選定のコツを身に付け、確実に集客を成功させましょう。
今回はMEO対策でキーワードをどう見つければよいか悩んでいる方向けに、MEOにおけるキーワードの重要性や選定のポイントなどを解説していきます。
目次
ここでは、なぜMEOにおいてキーワードが重要なのか解説していきます。
MEO対策というのは、「Googleマップ」内で自社の掲載情報を上位に挙げられるようにする対策を指します。場合によってはGoogleに限らず他の検索エンジンの対策を行わないといけないSEO対策よりも、シンプルで分かりやすい対策と言えます。
店舗に関する情報とGoogleが認識した場合、Googleマップの一部が「ローカルパック」という形で検索結果上部にパネル表示されます。ローカルパックは通常のテキストベースの検索結果と違い、画像つきで枠で囲まれて表示されるため目立ちます。場合によってはリスティング広告がローカルパックより上位に表示されますが、それでも目立つ分ローカルパックはつい目に留まってしまうでしょう。
ただしキーワード選定を間違えると、ローカルパックが表示されません。たとえば「調味料」と単にキーワードを入力しても、店舗と関係ないキーワードとみなされローカルパックが出てこないので集客は失敗するでしょう。
ローカルパックが表示される店舗と関係あるキーワードを選定して、Googleマイビジネスに盛り込む必要があります。
MEO対策の目的は、自店舗のターゲットユーザーを効率よく集客することにあります。ターゲットユーザーをピンポイントで集客するには、顧客の検索条件(クエリ)を分析しないといけません。
たとえば自店舗のターゲットユーザーが、「夜に食事が食べられるフレンチレストランを探している人」だとします。この場合、
・フレンチ レストラン 昼
・フレンチ レストラン 夜
だとどちらのキーワードを選んだほうがよいでしょうか。明らかに「フレンチ レストラン 夜」です。
このようにターゲットユーザーがどんなキーワードで検索を掛けるかを分析して、自社のGoogleマイビジネス情報に落とし込めるかが集客のカギを握ります。
キーワードを上手く選定して集客が成功すれば、自然と自店舗の認知度が高まるでしょう(口コミが増えたり、外部のWebサイトで紹介されたりするなど)。
MEO対策では、「認知度」も評価基準となります。認知度が高まれば高まるほど、狙ったキーワードで上位に表示されやすくなります。
口コミ増加や外部Webサイト掲載といった情報が集まれば、いずれ競合の多いビッグワードでも勝負できるチャンスが巡ってくるでしょう。
ここからは、MEOキーワードを決定する際確認しておくべきポイントを解説していきます。
・地域名は必ず入れる
・Googleマップで地域名を入れて、表示される場所を調べる
・競合が少ないキーワードを見つける
・検索数の多さだけでキーワードを決めない
・ツールを使って、効率よくキーワードを選定する
MEOは別名、「ローカルSEO(地域に特化したSEO対策)」というようにも呼ばれます。つまり地域名は当然ですが必ず入れておく必要があります。
Googleマップ上の検索結果では3つの判断基準により表示される情報が決まりますが、その内の一つに「関連性」があります。これはユーザーがスマホといった機器でGoogleの検索エンジンを使っている際、検索条件に関係する店舗情報を上位に掲載するというものです。
地域名を入れないと関連性が低いとみなされ、自店舗地域の近くにいるユーザーへ情報を提示できない危険性があります。Googleマイビジネス内には、自店舗が位置している地域名を絶対に入れてください。
ちなみにGoogleの「ベニスアップデート」により、「レストラン」といった地域が入っていないキーワードでも周辺地域の情報が自動で表示されるようになっています。店舗に関係していると思われるキーワードを、Googleが判別できるようになったためです。地域名をしっかり入れておけば、さまざまなターゲットユーザーを集客できます。
地域名については、気を付けて選定する必要があります。Googleマップの情報掲載の判断基準には、関連性の他に「距離」もあります。自店舗が位置している地域名とユーザーが検索した地域名に少しでもずれがあれば、せっかく地域名を入れてもターゲットユーザーを集客できないかもしれません。
たとえば「東京 レストラン」と入力すると、中央区や東京ミッドタウンなどの周辺に位置するレストランが表示されます。ところがこれを「東京駅 レストラン」にすると、東京駅の周辺にあるレストランが表示されてまったく違う検索結果になります。
また「東京」が「東京都」になっているだけでも、検索結果が変わることがあります。このように少し表記がずれているだけでも集客に影響が出る恐れがあるので、Googleマップで地域名を実際に調べながらキーワードを選定してみてください。
競合が少ないキーワードを見つけるというのは、SEO対策でも必須のテクニックです。
競合が少ないキーワードというのは、たとえば
・東京 レストラン 夜景 グリル
・新宿 駅近く 美容室 深夜
といったスモールワードと呼ばれるキーワード群です。
ビッグワードやミドルワードといったワードに比べると、スモールワードは調べる人が少ないので母数は稼げません。ただしスモールワードで調べる人は目的が明確であり、そのうち客ではなく今すぐ客になってくれる場合が多いです。競合が少ないキーワードで対策をしておくと、今すぐ客を集客して利益につなげられるでしょう。
そして欲を言うならば、「競合が少なくてそれでいて検索ボリュームの多い」キーワードを見つけられるとよいでしょう。
たとえばリスティング広告でキーワード単価が高い、つまり需要の高いキーワードを見つけてGoogleマイビジネス内で調べてみます。そして競合が少なければ、ローカルパックで上位に表示された場合リスティング広告よりも効果の高い集客ができる可能性があります。
ちなみに競合がいても、Googleマイビジネスにあまり情報が登録されていなければチャンスです。自店舗の情報を充実させて同じキーワードで対策を行えば、競合を抜いて自店舗の情報が上位表示される可能性が高まるからです。
MEO対策をやっていると、「多くの顧客を集客したい」と思ってつい検索ボリュームの多いキーワードに手を伸ばしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
確かに検索ボリュームの多いキーワードで上位表示されれば、たくさんのユーザーが自店舗の情報を見て来店してくれるでしょう。しかし検索ボリュームの多いキーワードは、すでに大手店舗といった強い競合が押さえている可能性があります。ですから無闇に検索数の多いキーワードで対策をするのは、よいことではありません。
・名古屋 イタリアン
・大阪 フレンチ
といったキーワードはどれも競合が対策をしているので、新しくGoogleマイビジネスを作った店舗が上位に表示されるのはなかなか難しい面があります。
しかし
・名古屋 カルボナーラ
・大阪 ポワソン
といったキーワードで対策をすれば、競合を減らして集客ができます。
競合の少ないキーワードで集客する→体力を付けて競合の多いキーワードに挑むとしたほうが合理的です。
キーワード選定を効率よく行うには、専用のツールの利用が必要不可欠です。ここではMEO対策に使える便利なツールを、いくつかご紹介していきます。
ちなみにご紹介するツールは全部Google公式のものなので、安心して使えます。
・キーワードプランナー
・Googleトレンド
・Googleマップインサイト
「Google広告」のアカウントを持っていると使えるようになります。本来はGoogle広告へ出稿する広告のキーワードを選定するツールですが、検索エンジンに関係していることもあってSEO対策にも使われています。
検索エンジン上で今調べられているキーワードのボリュームを、表示してくれます。
・単語
・フレーズ
・WebサイトのURL
など、さまざまな条件でキーワードを検索可能です。
また検索ボリュームだけでなく競合性といった指標も出てくるので、競合が少なく検索ボリュームが多いキーワードを探しやすいのもメリットです。
広告を一つも出していない、つまりアカウントを持っているだけで課金していない状態でも利用できます。ただしその場合はお試し版といった感じになり、キーワードボリュームが大まかにしか表示されません。広告を出稿していると細かいボリューム数が確認できるようになるので、気になる方はチェックしてみてください。
Googleのサービスの中でも、今検索数が増えているキーワードを探すのに特化したサービスです。
公式サイトへ移動しキーワードを入力すると、そのキーワードの検索ボリュームが指定した期間分折れ線グラフ表示されます。検索ボリュームは、地域別に表示することも可能です。
また検索キーワードに関係する、急上昇したトピックやキーワードも確認できます。MEO対策をした店舗情報が上手く検索されているかチェックするのにも使えるので、ぜひ一度使ってみてください。
Googleマップ内でも、キーワード選定に使えるインサイト機能が利用可能です。
・自社のビジネス名や住所などを直接検索したユーザーはどれくらいか
・商品やサービスなど、間接的なキーワードで流入したユーザーはどれくらいか
・自店舗のビジネスに関係するブランドキーワードで流入したユーザーはどれくらいか
などを調査できます。
また自店舗のビジネスの検索に使用されたキーワードをユーザーボリューム順に調べられるので、MEO対策を行ったほうがよいキーワードを簡単に見つけられます。
MEOキーワードが決まったら、次はキーワードを入れ込みながらGoogleマイビジネスに情報を入力していきます。
店舗の説明は全角375(半角750)文字しか入れられないので、一番伝えたいことを記載しましょう。ただしプロモーションや価格といった情報は別の項目に書かないといけません。また奇抜な文字を含んで目を引こうとするのも駄目です。
意味が通る文章で、分かりやすく要点がまとまった文章を書きましょう。たとえば、「駅から歩いて2分、できたてのイタリアンが味わえるレストランです。本場イタリアで腕を磨いたシェフが・・・」といった具合にです。
また店舗の説明以外にも、
・店舗の住所
・営業時間
・電話番号
・店舗WebサイトのURL
・商品の内容
といった情報も埋める必要があります。キーワード選定が正しくても、基本情報が間違っているとMEO上不利になります。一言一句間違えずに情報を入力できているか、入力後にしっかりチェックしてみてください。
また
・SNSで情報を発信してファンを増やし、Googleマイビジネス外部から情報を発信してもらえるようにする
・Googleマイビジネス内の口コミに対して返答を行い、評判をよくする
など、キーワード選定以外にもMEO対策のためやるべきことはあります。手を抜かずに一つ一つ丁寧に対応していきましょう。SEO対策と違いMEO対策は比較的短期間で結果が出るので、対策しておけば後々のモチベーションにつながるはずです。
今回はMEO対策におけるキーワードの重要性や、選定のポイントなどを解説してきました。
MEO対策もSEO対策と同じように、キーワード選定が重要です。ターゲットユーザーのニーズを考えながら、キーワードを選んでいってください。
2020.08.29