SEO
SEOに役立つ用語30選!Web担当者に必須・・・
2022.01.25
TRASPコラム
SEO
更新日:2023.04.02
公開日:2020.08.29
ホームページ制作をするときには「SEO対策は必須」「SEO対策に詳しい業者を選んで検索順位を上げることが重要」とよく言われます。しかしそもそもSEOとはどのようなことなのか、またなんのために必要なのかがよく分からない方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、SEOとは何なのか、ホームページにSEO対策を施すとどんなメリットがあるのかなどを詳しく解説します。
目次
ホームページ制作にはSEOが重要といわれていますが、そもそもSEOとはどういった意味なのでしょうか?なぜSEOが重要なのかもあわせて解説します。
SEOとは、「Search Engine Optimization」の頭文字を取った略語です。日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!、Bingなど、インターネットでなにかを調べるときに使用する検索システムのことです。クローラーとも呼ばれる検索ロボットがインターネット上のあらゆるページや画像などを、リンクをたどりながら情報を集めていきます。
クローラーが集めてきた情報は、検索エンジンによって評価され、検索サイトで入力されたキーワードに対して評価が高い順に検索結果を表示します。この検索結果のできるだけ上位に表示されるようにホームページを整えることが、「SEO」です。
インターネットがない時代は、人がモノを買うときには直接お店に向かい、何軒かのお店を回って見比べ、価格が安いものや気に入ったものを選んで購入していました。
しかしインターネットが普及するにつれ、何かモノを買うときに、わざわざ店まで足を運ばなくてもインターネットで調べて購入できるようになっていきます。消費者の購買行動のなかに「インターネットによる検索・比較・検討」というステップが組み込まれるようになったのです。
そうなると、インターネットに出店していない=ホームページを持っていない企業はそもそも選択肢にすら入れてもらえなくなりました。ホームページは集客の入り口となり、インターネット上の少しでもよい場所、つまり検索エンジンの上位に表示するSEO対策は、営業戦略上欠かせない施策になったのです。
現在日本人の約76%が、なにかを検索するときにGoogleを使用しています。またYahoo!も2010年からGoogleのロボット型エンジンのデータを使用しているため、「SEO対策」というときには、「Google対策」というのに等しくなっています。そのためSEOに対するGoogleの考え方を知ることは非常に重要です。
Googleは、自社の使命を「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです」と述べています。そしてGoogleの企業理念を「Googleが掲げる10の真実」として公開しています。今回は10の真実とともに、SEO対策として重要な部分を抜粋しました。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
ユーザーが生活のあらゆる面においてさまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。
3. 遅いより速いほうがいい。
ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。派手な広告でなくても効果は上げられると Google は考えています。PageRank は、お金で買うことはできません。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
Google の研究者たちは、今後も世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
Googleの社員たちは、さまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。
10. 「すばらしい」では足りない。
Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。―「Googleが掲げる10の真実」より抜粋
このどれもが、直接的・間接的にGoogleがなにを評価するのかを述べています。Googleにしか実現できないこともありますが、サイトの表示スピードを速める、モバイル対応するなど、ホームページを制作する側でできることもたくさんあります。Googleに評価してもらうためには、まずはGoogleが求めるものを理解することが大切です。
Googleは「検索品質評価ガイドライン」に「E-A-T」が非常に重要であると明記しています。E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったもので、ページの品質に関わる重要な要素とされています。
まずExpertise(専門性)では、コンテンツが専門的な内容であることが求められます。サイト全体としても、内容にバラツキがなく、特定のテーマに特化したものが評価されます。
「Authoritativeness(権威性)」は、「このサイトの言ってることは信じよう」と誰もが思うことです。テーマが絞られ、その分野に特化した記事が充実している、Webサイトを長く運営しているようなサイトは高く評価されます。
最後の「Trustworthiness(信頼性)」では、その情報が信頼に値するものかどうかを評価します。匿名ではなく実名、個人よりも企業のほうが情報に信頼性があると認識されるため、著者情報や運営者情報をできるだけ明記することが大切です。
「E-A-T」は簡単に対策を施して順位を上げられるものではありませんが、Googleがどのようなコンテンツを高く評価するのかは、知っておくようにしましょう。
それではSEO対策を施して、検索順位の上位に表示されることにはどのようなメリットがあるのか解説します。
SEOで検索エンジンに上位表示されると、クリックされる確率が高くなるため集客率が上がることが最初のメリットです。
Googleなどの検索エンジンを利用してキーワードで検索した人は、表示された結果の上位にあるものをクリックすることはよく知られています。SISTRIX社が公表した2020年7月の調査結果によると、広告などを含まないオーガニック検索で表示された検索結果のうち、1位に表示されたサイトのクリック率は28.5%、2位で15.7%、3位で11.0%と検索順位が下がるにつれて数値が低くなっています。
検索順位で10位に入ったとしてもクリック率はわずか2.5%と、100人のうちわずか2〜3人にしかクリックしてもらえないことになります。1ページ目に表示される10位でもクリック率が2.5%であることを考えると、2ページ目以降となると厳しいと言わざるを得ません。そのためSEO対策を行い、検索結果上位に表示させることは集客するためには大切なことなのです。
検索エンジンにキーワードを入れて検索する人は、そのキーワードに非常に関心が高いため、優良見込み客になり得ることが2つ目のメリットです。検索エンジンから流入するユーザーは、確度の高い見込み客だということです。
ホームページの集客は、数が多ければ多いほどいいわけではありません。少なくとも、自社の商品やサービスに関するなにかに興味や関心がある人を呼び込まないことには、結果に結びつかないことは容易に予測がつくでしょう。
検索エンジンで集客すると、ふるいにかけられた層だけが流入してきます。ホームページにアクセスした時点で高い関心を持っていることが明らかなユーザーを絞り込むために、SEOは有効です。
SEO対策を施して検索順位で上位に表示されるようになった場合、クリック率は高くなりますがいくらクリックされても広告費が発生しないため、費用対効果が高いことが3つ目のメリットです。
広告費を払えば、オーガニック検索のさらに上部に広告を表示することができ、潜在顧客の流入が期待できます。しかし広告はクリックや表示されるたびに課金され、そして広告出稿を停止すればそこで表示も終了します。
SEO対策を施してページが上位表示されれば、広告費不要で優良見込み客の流入が期待できますが、検索順位を10位以内に上げるには努力と時間は必要なことは理解しておきましょう。
それではSEOで上位表示させるためには、どのような対策が必要なのかを解説します。
前述した「Googleが掲げる10の真実」や評価基準の「E-A-T」からも分かるように、Googleは「ユーザーにとって価値があるコンテンツ」を高く評価しています。そのためホームページには、「価値ある内容の良質なコンテンツ」を用意しなければなりません。
価値あるコンテンツを作るためには、ユーザーがページにたどり着くために検索したキーワードから意図を読み取り、そのニーズに応えるものにする必要があります。ユーザーが「ためになった」「おもしろかった」と感じる内容であることはもちろん、文章が読みやすい、事実確認がなされて信頼性が高いことも必要です。
良質なコンテンツを制作するためには、まず「Googleが掲げる10の真実」や評価基準の「E-A-T」をしっかり理解するようにしましょう。
SEO対策は、表面に見えることにはとどまりません。Googleは内部構造についても、ユーザーにとって使いやすいものになっているかを重視します。
アクセスしてから表示される時間が速い、モバイル対応されていることはもちろん、ユーザーが今ホームページのどこにいるのかがひと目で分かる「パンくずリスト」を作成する、内部リンク適正に張る、タグを最適化するなど打ち手は多く、ひとつずつ対応していかなければなりません。
サイトの内部対策を行うために課題を発見したいときには、Google AnalyticsやGoogle Search Console、PageSpeed InsihtsなどGoogleが提供しているツールを活用するとよいでしょう。
Googleから評価を受けるためには、コンテンツを充実させていくことが大切です。ホームページは定期的に更新し、ユーザーにとって有益なページを増やしていく必要があります。
コンテンツの追加や更新は、自社で対応できる人材がいるのであればコストは発生しません。新しいコンテンツを追加することも、更新システムが備わったホームページを導入しているのであれば可能です。
しかしその内容が、きちんとSEO対策が考えられたものかどうかは重要です。キーワードを選定し、検索ボリュームを調べ、適切なディスクリプションやタグを設定するには一定のノウハウが必要になります。また内部対策については、HTMLやCSSなどホームページ制作に関する高い知識が要求されます。
そのため基本的には、SEO対策は外注することをおすすめします。一般的に外注費は、検索キーワードの上位表示の結果に応じた「成果報酬型」、SEOコンサルティングとして月々支払う「月額固定型」、記事の納品や修正箇所に応じて一括で支払う「一括支払い型」などがあります。
成果報酬型の場合、キーワードの検索ボリュームによって報酬は異なり、ビッグキーワードだと1つにつき月10万円ということも。月額固定型も、サポート内容によってさまざまで、月10万円からスタートというところが多いようです。
一括支払い型では、1記事につき3千円〜3万円、内部SEO対策で10万〜100万円などボリュームによって異なります。
依頼したい内容や、会社によっても費用は大きく異なるため、複数の会社から見積もりを取るようにしてください。
ホームページを制作するときに、どのCMS(ホームページ制作ソフト)を使用するかによってもSEOに差がつきます。ホームページ制作ソフトのなかでは、「WordPress」がSEOに有利であることはよく知られた事実です。
それはWordPressにはURLを正規化する、内部SEOを自動的に行う仕様になっていること、またSEOを強化するプラグインが豊富にそろっていることなどが理由として挙げられます。とくにGoogleのクローラーが、クロールしやすい構造になっていることは見逃せません。
そのためホームページ制作を外注するときにも、WordPressでサイト構築をしてくれる制作会社を選ぶことがおすすめです。WordPressを利用している制作会社がほとんどですが、念のため確認するようにしてください。
ホームページに集客するなら、検索順位で上位表示するSEO対策が重要であることを解説してきました。検索上位に表示すれば、自社の商品やサービスに興味・関心の高い優良見込み客にターゲットを絞って集客できます。
しかしSEO対策は簡単にできるものではなく、また効果が出るのに時間がかかることも知られています。自社にSEOに詳しい人材がいない、もしくはリソースが割けない場合には、外注も視野に入れるようにしてください。