アクセス解析
5分でわかる検索順位の調べ方!チェックツール・・・
2023.03.17
TRASPコラム
アクセス解析
更新日:2023.04.02
公開日:2020.09.16
ホームページを制作したあとは、そのままなんとなく運用していては目標を達成できません。日々ホームページの状況を確認し、分析と改善のPDCAを回していくことが大切です。
しかしホームページ制作会社にアナリティクスなどのアクセス解析を導入してもらってはいるものの、毎月送られてくるレポートをなんとなく眺めて終わりにしている企業も多いようです。
そこでこの記事では、自社のホームページの状況を、自分たちでしっかり確認できるように、代表的なアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の基本的な見方を解説します。
目次
Googleアナリティクスは、Google社が提供している、アクセス解析としてはシェアNo.1を誇るツールです。Googleアナリティクスを導入すると、自社のホームページがユーザーにどのように利用されているのかをほぼ把握できるため、サイト運営には欠かせません。
Googleアナリティクスは「ホーム」と呼ばれるトップの管理画面で、訪問者数やページビューなどを一覧で確認できるようになっています。さらに詳細を確認したいときのために用意されているのが、以下の5つのレポートです。
次章からそれぞれのレポートの概要、そのレポートからわかること、活用方法を紹介していきます。
まずは「リアルタイムレポート」の詳細を紹介します。
リアルタイムでは、今、この瞬間のサイトの状況がわかります。リアルタイム以外のユーザーや集客などのレポートは、アクセスがあったそのときに数字が反映されるわけではありません。レポートに反映されるまでには、一定の時間を要するものです。その点リアルタイムレポートでは、ページビューが発生してから数秒後に反映されるため、現状の確認に適しています。
リアルタイムレポートには、以下のメニューが用意されています。
リアルタイムレポートは、概要(サマリー)で全体の動きを把握・監視しつつ、気になるセッションが発生した場合にメニューから詳細を確認するといいでしょう。
リアルタイムレポートは、新しいキャンペーンやサイトの変更を加えたとき、それがサイトにどのような影響を与えたかを確認するのに役立ちます。
たとえば新しいページを追加したとき、想定していた導線でちゃんと流入が発生しているかを確認したり、SNSに投稿を行ったときに、トラフィックにどの程度影響を与えているかをチェックしたりできます。
またとくに変更を与えていないのに急にトラフィックが増加するなどしたときには、どこかで炎上が起こっている可能性などが考えられ、そのような異常の検知にも役立ちます。
続けて「ユーザーレポート」の詳細を紹介します。
ユーザーレポートは、ホームページに訪問したユーザーの数や閲覧したページ数、ユーザーの所在地、閲覧環境などを確認できます。ユーザーレポートは、アナリティクスでデータ解析をするときに、もっとも基本となるレポートです。
ユーザーレポートには多くのメニューが用意されていますが、サイトを運営していくうえでは、概要(ユーザーサマリー)で表示される指標の意味を知ることがもっとも重要です。ユーザーサマリーで表示される指標を紹介します。
このような重要な指標のほか、ユーザーがアクセスしてきている国や市町村、OSで使用している言語、使用しているブラウザや、モバイルのOSなどの属性を確認できます。
ユーザーレポートでは、まずはユーザーサマリーを毎日確認し異常値がないかをチェックすることが重要です。セッションが急に減っていないか、直帰率が高くなっていないかといった変化を見逃さないようにしましょう。
アナリティクスでは2期間での比較もできるため、1年前の同月との比較、あるいはサイトに変更を加えた前と後の1カ月ずつなどを比較するのも現状把握に役立ちます。
実店舗のある企業では、アクセスの発生している市町村がターゲットに沿っているかをチェックすることも重要です。モバイルからの直帰率が高ければ、モバイルサイトの構造に問題があることを疑う必要があるかもしれません。
このようにユーザーレポートは、サイト改善の要となるレポートです。まずはユーザーレポートの指標を理解し、読み取れるようになりましょう。
次にユーザーの流入経路を知るのに役立つ「集客レポート」について解説します。
集客レポートは、ユーザーの流入経路についてまとめたものです。ユーザーが検索エンジンでキーワードを検索して流入してきたのか、それともSNSを経由してきたのか。SNSからであるならTwitterなのかInstagramからなのかなど、詳しい流入経路がわかります。
またGoogleのリスティング広告などに出稿している場合には、キャンペーンごとの流入数なども確認できます。
集客レポートには、以下のメニューが用意されています。
集客レポートも、まずは概要(集客サマリー)を毎日確認することから始めましょう。集客サマリーを毎日見ていることで、どのチャネルからの流入が多いのか、どのチャネルからの集客がコンバージョンにつながっているのかなど、大まかな傾向がわかるようになります。
流入が大きなチャネル、流入は少ないけれどもコンバージョンに至る確率が高いチャネルなどが把握できるようになると、今後どのチャネルでの集客に力をいれるべきかが判断できるようになります。集客レポートは、マーケティング施策を立てるときに活用するようにしてください。
ユーザーがサイトを訪問してからの行動を知る「行動レポート」を紹介します。
行動レポートは、ユーザーがサイトを訪問してからどのように行動したのかを詳しく知るためのレポートです。ユーザーが最初にランディングしたページや、そこからどこに移動して、どのくらいの時間滞在したのかなどを確認します。
行動レポートでは、まず概要(行動サマリー)に以下の内容が表示されます。
行動レポートでは、ユーザーがランディングしてからどう移動し、どこで離脱したのかが視覚的にわかる「行動フロー」や、すべてのページのページビュー数や滞在時間が分かる「サイトコンテンツ」、ページの読み込み時間が分かる「サイトの速度」などのメニューが用意されています。
行動レポートも、行動サマリーを毎日確認してどのページにどの程度セッションが集まっているのかを確認しましょう。やがてどのページに問題があるのかが見えてくるようになります。
たとえばユーザーが最初に着地するランディングページで離脱が多ければ、ユーザーのニーズに合致していないなどなにか問題があると考えられるでしょう。またコンバージョンポイントに近いのに離脱が多いページがあれば、そのページの問題を解決することでコンバージョン率があがる可能性が高くなります。
行動レポートは、サイトの問題点をあぶり出すのに役立つ指標があふれています。ユーザーレポートとあわせて、サイト改善に活用しましょう。
最後に「コンバージョン」レポートとはどのような内容かを紹介します。
「コンバージョン」では、サイトの目標の完了度や、そこに至るユーザーの行動を確認できます。そもそもサイトを運用するには「商品を販売したい」「資料請求をしてほしい」などの目標があるはずで、コンバージョンレポートはその目標達成までの道のりをさまざまな確度から分析するためのレポートです。
コンバージョンレポートは、そもそも目標を設定していなければ使用できません。サイトの目標は、コンバージョンの概要をクリックすると、設定画面へのリンクがあるので、設定がまだの場合はそちらから目標を設定しましょう。
コンバージョンが適切に設定されている場合には、サマリーから目標の全体の完了数とコンバージョン率、目標ごとの完了数などが分かります。また目標を完了したURLがどこなのか、どの参照元から目標完了に至ったのかなども確認可能です。
コンバージョンレポートでは、「目標パスの解析」でユーザーがコンバージョンに至るまでのステップが分かります。どういった導線でコンバージョンに至っているのかが確認できるため、導線強化の施策をたてやすくなることがメリットです。
また「目標到達プロセス」では、どのプロセスで離脱が発生したのかをチェックできるので、コンバージョン率を高めるための改善ポイントが明確になります。サイト運営をしていくうえで、コンバージョン率を高めることは最終的な目標であるはずです。サイトを開設したらまずは目標を設定し、レポートを活用してコンバージョン率を高めましょう。
Googleアナリティクスは、ユーザーの動きを知ることでサイトの現状を知り、課題を洗い出して改善を行うのには欠かせないツールです。
まずはそれぞれのレポートで最初に表示される概要(サマリー)を毎日確認し、どのような指標があるのかを知ることから始めましょう。アナリティクスの数字はすべてが必要なわけではなく、自社にとって重要な指標がやがて固定してきます。
今回の記事を参考に、アナリティクスと仲良くなって、サイト改善に役立てるようにしてください。