SEO
seoの分析方法とは?自社サイトと競合サイト・・・
2022.01.18
TRASPコラム
SEO
更新日:2023.04.02
公開日:2020.09.29
ホームページ制作においては機能の実装やデザインの工夫だけでなく、キーワードの選定も重要になってきます。そしてキーワードを選定する際は、ユーザーの意図を理解しながらほどよくキーワードをホームページ内に散りばめていくのがポイントです。
対策したいキーワードが見つかっても、ユーザーの検索意図とずれていると閲覧はされません。中にはあえてキーワードを一部ずらして競合を回避する「ずらしキーワード」といった手法もありますが、まずはユーザーの検索意図をしっかり汲んでコンテンツを用意するという基本を理解しておきましょう。
今回はユーザーの意図に応じた検索タイプの種類、そして検索タイプを上手に活用してSEO対策を行う方法もご紹介していきます。
目次
ユーザーが検索エンジンで情報を調べる際、入力するキーワード群を「検索クエリ」と呼びます。検索クエリにはユーザーの検索意図が詰まっており、内容によってどのようなSEO対策を行えばよいかは変わってくるのがポイントです。
Googleはユーザーの検索クエリに応じて、どのようなコンテンツを表示すればよいのかを判断します。たとえば
といったように内容は検索する都度変化します。ユーザーの検索履歴によっても検索結果は違ってきますが、基本的にはユーザーの検索ニーズをクエリから理解して対策するのがカギです。
検索ニーズをキーワードから理解できれば、ユーザーの悩みを解決できるコンテンツを確実に用意できるようになります。キーワードをただ見るのではなく、そこから「なぜユーザーはこのキーワードの組み合わせで検索を行っているのか」を理解しましょう。
ホームページにおいてユーザーが入力するクエリは、次の4タイプに大きく分類可能です。
4つの分類はGoogleが公式で発表しているものであり、検索エンジンの判断にも活用されています。
キーワードに関して基本的な情報を知りたいという方が利用するのが、「Knowクエリ」です。
といった知識や仕組みに関する検索が多いのが特徴です。
Knowクエリを調べるユーザーは指定されたキーワードに関して詳しくない可能性が高いので、具体的なアクションまでは考えていない場合も多いです。そのため対策しても直接的なコンバージョンにはつながりにくいのが欠点になります。
ただし基本情報について調べるユーザーは多いので、対策をすれば複数のユーザーの流入を見込めるのがメリットです。見込顧客を増やしてその後のコンバージョンへとつなげたい際に、Knowクエリが活用できます。
Knowクエリを調べるユーザーに対応するためには、難しい単語を使わずに内容を噛み砕いて分かりやすく説明するのがポイントになります(「中学生にも分かるように」といったように比喩を行うメディアも存在します)。ホームページを制作する際に、「つい自分たちにしか分からないような専門語を使ってしまった」というケースも多く見受けられます。ホームページを制作した後にもう一度内容を見て、初心者が理解できないような単語はないか、また場合によって単語に説明を入れながら解説を行っているかなどを確認しておきましょう。
情報を検索した上で何かをしたい(アクションを行いたい)と考えている方が利用するのが、「Doクエリ」です。
といったクエリが当てはまります。
Doクエリを活用するユーザーは、すでにどんなアクションを取りたいかがある程度決まっています。そのため基本情報を調べたいユーザーよりは検索ボリュームが少なくなる傾向にあるのが、デメリットです。
ただし自社のコンバージョン目的に合わせて適切なDoクエリで対策を行えば、アクションしたいユーザーを効率よく集客できるメリットもあります。
Doクエリで検索を行うユーザーを集客するためには、アクションを取るためにはどうすればよいか具体的に提示してあげるとよいでしょう。たとえば「SEOツール 活用 ポイント」の場合、活用するポイントを紹介しながら自社のツールの紹介も混ぜてあげるとコンバージョンにつながりやすくなるでしょう。
CtoAを用意してあげないとユーザーが行動に移れないので、「お問い合わせ」、「資料請求」といったアクションボタンを用意して適切な個所に配置するのもポイントです。
「ローカルSEO(地域に特化したSEO)」に関係するクエリが「Goクエリ」です。「付近の店舗を調べて来店したい」といったニーズを持っている方がGoクエリを基に店舗を探します。
たとえば
といったキーワードが、Goクエリの例として挙げられます。
ローカルSEOはスマホの普及により一気に需要が高まりました。その場でスマホを使って情報を検索して、店舗を選定する方が増加したためです。
そしてGoogle側でもローカル情報検索のニーズ上昇を受けて、
といった対策を行っています。
「東京のユーザーを中心に集客を行いたい」というように地域に根差したSEO対策を行う場合は、Goクエリの選定が重要になってきます。地域に特化しているので、全国の競合を相手にする必要があるSEO対策よりも対策はしやすいでしょう。
またGoクエリを活用する場合は、Googleマイビジネスへの登録もポイントです。地域に関係する情報に関しては、店舗情報がローカルパックとして検索結果に表示されます。Googleマイビジネスへ登録してGoogleマップで上位表示を狙えばローカルパックに表示されて、集客効率が高まります(直接ローカルパックに表示されなくても効果はあります)。
Googleマイビジネスとホームページを連携させると、集客に関して相乗効果が見込めるのでおすすめです。弊社ではGoogleマップ上でのSEO対策ともいえる「MEO対策」にも対応しているので、気になる方はこちらをチェックしてみてください。
ちなみに商品やサービス名を直接検索する場合も、Goクエリに該当します。指名検索が多いということはそれだけ自社の商品やサービスの認知度が高いというのを表しているので、ブランディングが成功しているかどうか計測する際に指標となり得ます。
「Buyクエリ」はDoクエリと同じようにアクションを伴うクエリであり、購入に関するアクションに特化したタイプです。
たとえば
といったキーワード群がBuyクエリの例として挙げられます。また「水」といった1単語だけでも、Buyクエリとして関連の結果が表示される場合もあります。
Buyクエリは商品やサービスの購入段階にある、あるいはそれに近いユーザーが利用するので、極めてコンバージョンに近い検索条件であると言えるでしょう。「ECサイトで商品を販売している」といった方は、Buyクエリを重要視して対策を行う必要があります。
ただしBuyクエリにおいては競合が有料広告を出している場合も多く、「Amazon」といったネットショッピングサービスが上位に表示されやすい傾向にあります。そのため自社のホームページだけで商品購入までつなげるのは難しいでしょう。
Buyクエリで対策を行う場合は、有料広告の利用も検討してみましょう。またネットショッピング内部での検索対策も行い評判を高めることで、ネットショッピングの検索結果が上位表示された際に自社の商品が閲覧されやすくなります。
ここからはホームページ制作において、検索タイプを活用する際のコツをご紹介していきます。
クエリに応じてメリット・デメリットがあるのは先ほど説明したとおりです。集客できる顧客の質(すぐコンバージョンにつながるかつながらないか)やボリュームはクエリによって変化するため、自社の目的に応じて最適なクエリを活用してSEO対策を行うのがポイントになってきます。
たとえば
となるでしょう。
ユーザーのニーズはクエリによって大きく異なるので、自社の目的に応じてクエリを選んだうえでユーザーの希望に沿ったコンテンツを提供しましょう。
実際に指定キーワードで検索を掛けて、上位表示されている記事の傾向を調べると検索タイプを判断しやすくなります。
たとえば対策したいキーワードが「洗濯 洗剤」の場合、何を書けばよいのかがいまいち分かりません。しかし実際に「洗濯 洗剤」で調べてみると、
といったページが上位に表示され、ニーズが高いことが分かります。
このように対策したいキーワードを入力して上位表示されているページを調べると、ニーズの傾向が分かるのでホームページの内容を考える際参考になります。
ちなみに検索意図をより深堀したい場合は、ロングテールキーワード(3語以上のような検索意図がある程度はっきりしているワード)で調べてみましょう。ロングテールキーワードを調べた上で上位表示されている記事を表示させて、実際に内容を確認していきます。
競合を調べる上で「競合はこのキーワードに対して弱そうだ」、「この情報に関しては古いので更新した内容を上げれば有利になる」といった対策方法も見えてくるでしょう。最低でも上位10記事の内容は完全に把握しておくと、対策すべき内容も理解しやすくなります。
キーワードを選定し終わって検索タイプも理解した後は、実際にコンテンツを作成していきます。
この際キーワードをただ詰め込んだだけのサイトを作るのは無意味です。ユーザーが検索した悩みを解決できる、100%満足が得られるコンテンツを制作していきましょう。
コンテンツを作る上ではキーワードとの関連性の他、
などが重要となります。
最初は制作が難しいかもしれませんが、「コンテンツSEO(コンテンツの質に焦点を当てたSEO)」を意識して対策を行っていくことでどうやって執筆すればよいか分かってくるようになるでしょう。自社でユーザーニーズをクリアできるコンテンツを作成するのが難しいという場合は、専門業者へ外注して効率化するのも手です。
今回はホームページ制作における検索タイプ理解の重要性、そして検索タイプの種類と活用のコツもご紹介してきました。
SEOキーワード選定の際は、ユーザーのニーズを検索タイプとして読み取る必要があります。KnowクエリやBuyクエリといった各クエリを理解して、ユーザーがなぜそのキーワードの組み合わせで検索をしたか把握できるようにしておきましょう。