マーケティングガイド
マーケティング環境分析とは?効果を出すための・・・
2022.03.01
TRASPコラム
マーケティングガイド
更新日:2023.04.06
公開日:2021.12.14
「マーケティングで成功している会社は、どんなことをしているのだろう…」と思っていませんか?
マーケティングでは「かならず成功する方法」が存在しないため、実際に成功している企業の事例から、成功した理由を学ぶことが大切です。
そこで本記事ではマーケティングの成功事例12選について、コンテンツ・ECサイト・SNS・Web広告の4カテゴリーから紹介していきます。
マーケティングで多くの会社を支援してきたTRASPが、プロ目線で成功のポイントを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
マーケティング戦略とは、
を考えることです。
また、顧客と自社や製品・サービスとの関係を構築することもマーケティング戦略に含まれます。
近年、インターネットやスマートフォンの普及によって企業と顧客が接点を持つことが増え、消費者のニーズや価値観が多様化したことにより、マーケティング戦略がより重要になっています。
マーケティングといっても豊富な種類があり、手法によって成功のポイントが異なります。
そのためマーケティングの種類を意識したうえで事例を確認し、自社に活用できるものを落とし込んでいきましょう。
そもそもマーケティングの種類について知りたいという方は、まずは以下の記事をご覧ください。
コンテンツに関する事例では、3つのオウンドメディアについて紹介していきます。
経営ハッカーは、会計・人事労務ソフトの開発を手掛けているfreee株式会社のオウンドメディアです。
BtoBビジネスのジャンルとなり、経営や経理に関する情報を発信しています。
全フリーランス必見! 嫌な思いをしないために知っておきたい法律の基礎知識
のような基礎的な知識から、
創業3か月で3.4億円を調達、爆速で成長するビットキーのマーケティング戦略を江尻祐樹CEOに聞く
といった経営戦略・マーケティング戦略についてのインタビュー記事も掲載。
自社で行っている領域の知識だからこそ、ほかの媒体よりも具体的な内容が特徴といえるでしょう。
また企業の人事部や経理部など、明確なターゲティングが多くのファン獲得に成功している理由と考えられます。
Lideaは、生活用品メーカーであるライオン株式会社のオウンドメディアです。
BtoCのビジネスジャンルとなり、生活に役立つ情報や、便利なアイテム情報を発信しています。
具体的なコンテンツの内容では、
といった、くらしのアイデアの投稿が人気で、多くのファンを獲得しています。
またコンテンツ内で自社商品を効果的に宣伝することで、企業の売上アップに成功した事例といえるでしょう。
自社商品の魅せ方が上手く、ユーザーにとっても宣伝が不快に感じないバランスがポイント。
商品と親和性の高いキーワード選定やコンテンツ内容は、どのWebサイトも参考にしたい事例です。
SUUMOタウンは、不動産情報サイトとして有名なSUUMO(スーモ)が運営しているオウンドメディアです。
主にBtoCのビジネスモデルとなり、街や駅名に焦点を当てた情報を発信しています。
SUUMOタウン最大の魅力は、オリジナル性の高いコンテンツ内容です。
SEOを意識したサイト設計やキーワード選定ではあるものの、独自の観点から街を紹介し、一般的なコンテンツと差別化を図れていることが特徴。ついつい笑ってしまうような内容に、多くのユーザーから支持をされています。
オリジナル性はSEOで重要な要素のため、表現の仕方やコンテンツの構成は参考にすべきポイントです。
ECサイトに関する事例では、以下の3つに厳選して紹介していきます。
世界中で人気のアパレルブランドであるユニクロは、ECサイトの活用によってマーケティングに成功した事例です。
ECサイトでは実店舗では置いていない特別なサイズを展開しているなど、明確な価値付けがポイントといえるでしょう。
また各商品ページにはレビューの投稿があるため、第三者のリアルな声を確認できます。特にアパレルは想像していた商品と違ったという場合も多く、商品のイメージを伝えることは簡単ではありません。その点、レビューを確認できれば安心して購入ができます。
加えて頻繁に配布されるクーポンなどアプリ面を強化していることも、総合的にECサイトでの売上アップに成功している要因です。
ZOZOTOWNはアパレルショップのオンラインモールとなり、日本を代表するECサイトの一つです。
最大の強みは最短でトップページから購入ページまで移動できる、考え抜かれた導線設計となります。一般のECサイトであれば、商品をカートに入れるまでにいくつかの段階を踏まなければいけないことや、カート内での操作が多いといえるでしょう。
しかしZOZOTOWNでは商品のサイズや色を選択するだけでカートに入れられ、その後もスムーズに購入が行えます。
最終的なコンバージョンに直結する箇所だからこそ、ユーザーが離脱をしないように設計されている導線やWebサイトのデザインは、参考にしたい特徴です。
職人醤油は、醤油の販売を行っている株式会社伝統デザイン工房のECサイトです。醤油の販売だけでなく、醤油に関するコンテンツも発信しています。
なかでも職人醤油の特徴は、40名を超える醤油職人がそれぞれの想いを紹介しているオリジナルページがあることです。
醤油を作っている背景や職人の顔写真を見ることができ、スーパーで販売している醤油より付加価値を感じますね。
通常であれば作り手の情報までを知ることは少ないため、ユーザーにとっても魅力的で興味をもつコンテンツといえるでしょう。
ECサイトの構成やコンテンツ要素で差別化を図りたい場合には、おすすめの事例となります。
SNSに関する事例では、以下の3つに厳選して紹介していきます。
シャープ株式会社が運営しているTwitterアカウント(@SHARP_JP)は、大企業のアカウントとは思えないほど自由な発言が特徴です。
具体的な例として、
といったツイート。
企業の公式アカウントらしかぬ発言ではあるものの、ユーザーからは「面白い」と良い評判が多く80万以上のフォロワーを獲得しています。
また新商品の発表時にも、ユーモアを交えたツイートを行い、宣伝のように感じさせない点も人気の理由といえるでしょう。「きょうの晩ごはん」など本来の業務とは無関係なツイートは自社のイメージダウンや炎上のリスクが伴うため、慎重に運用しなければなりません。“シャープだから許される”自由な投稿は、これまでの企業の地道な努力の上に成り立っているとも言えます。
ユーザーとの積極的なコミュニケーションや、興味をそそる発言内容がシャープ株式会社の成功のポイントと考えられます。
ハーゲンダッツジャパン株式会社は、Instagramのアカウント運用を活用し、ユーザー参加型のキャンペーンで成功した事例です。
キャンペーン内容はこちら。
「ハッシュタグ『#クリスピーサンド』をつけて写真を投稿すると、毎日抽選で10名様にクリスピーサンド2個が当たる」
クリスピーサンドはハーゲンダッツのなかでも人気商品のため、多くのユーザーがキャンペーンに参加し盛り上がりをみせました。
キャンペーン後には新商品の発表など、獲得したフォロワーを上手に活用している点も注目すべきポイント。
ユーザーとのコミュニケーションが取りやすいSNSだからこそ、参加型のキャンペーンは活用したい成功モデルといえるでしょう。
YouTubeチャンネルの「武田塾チャンネル|参考書のやり方・大学受験情報」は、武田塾が運営している公式アカウントです。
大学受験生をターゲットに効果的な受験勉強や参考書の選び方を発信しており、10万人のチャンネル登録者数をもちます。
しかし武田塾が人気の理由は、ただの役立つ情報を発信しているだけではありません。
大学へ行くことの価値や人生相談など、若者をうまく惹きつける内容が特徴。ターゲットの潜在的ニーズを考えた発信によって、塾の価値を高めている点といえるでしょう。
そのため武田塾のチャンネルを見る視聴者にとどまらず、生徒として新規入塾生の獲得に成功しています。
「ユーザーにしっかりと価値を届ける」の重要性を改めて実感できる事例です。
Web広告に関する事例では、以下の3つに厳選して紹介していきます。
ニトリホールディングスは、Google広告によって実店舗への来店数を高めた事例です。
具体的にはGoogle広告の機械学習をいち早く取り入れ、ユーザー一人ひとりに最適化した広告を配信。いまでは機械学習の活用が一般的ですが、2018年当時はまだ新しく積極的に取り入れているケースは少ない状態でした。
そのため機械学習による成果も未知数だったといえるでしょう。
しかし来店計測やオンライン広告の成果を機械学習で計算し、来店見込みのあるユーザーに絞った広告配信を行ったのです。
結果的に、入札価格の調整から広告費の削減、来店数の上昇につながり、機械学習で成果を出すことに成功。
広告管理の工数も削減され、運用の自動化を可能とした事例になります。
https://www.tiktok.com/@dominos_jp?
株式会社ドミノ・ピザ ジャパンはTikTok広告を活用し、多くのユーザーに影響を与えた事例です。
一般的な広告は動画を配信するだけですが、株式会社ドミノ・ピザ ジャパンではハッシュタグチャレンジ広告を活用し、ユーザー参加型の企画を実施。内容は「#ドミノチーズ100万」というハッシュタグを設定後、ピザのチーズを伸ばしながら魅力を表現するというものです。
TikTokのインフルエンサーも活用したことで企画は一気に拡散し、多くのユーザーを巻き込むことに成功。
自社の認知拡大に大きく貢献した手法になります。
今回はハッシュタグチャレンジでしたが、ほかの媒体でもハッシュタグを利用した発信は効果的といえるでしょう。
LINEマンガは、YouTube広告を活用し、アプリのインストール率を高めた事例です。
従来までのLINEマンガは、新規ユーザーの獲得がうまく進んでいませんでした。
しかし電子コミックの特徴を活かしてYouTube広告を配信したところ、従来までのアプリインストール単価を10%以上改善。
実際に配信していた広告を見ると、マンガの一部を掲載することで続きが気になる状態を作り出し、アプリのインストールへと上手に誘導しています。
すでにアプリをインストールしているユーザーにおいても再度利用をしはじめるほど効果があり、従来とは比べものにならないほど利用ユーザーを拡大させたといえるでしょう。
マンガの特徴を捉えつつ動画広告によって上手に表現した点は、さまざまな広告に活用できるポイントです。
マーケティングを成功させるには、明確なターゲット設定とPDCAサイクルの2点が重要です。特にターゲット設定は、マーケティングには欠かせない要素といえます。ユーザーに響く内容を考えるためにも、まずは自分たちが求めるターゲットを明確にしましょう。
ここでは、マーケティングを成功させるポイントについて詳しく解説していきます。
マーケティングを成功させるには、明確なターゲット設定が欠かせません。事例を見るとわかりやすいですが、ターゲット設定をせずに成功したものはないといえるでしょう。
なぜならターゲット設定がない場合、ユーザーに響く内容が作れないためです。
近年でいうとWeb広告が急増していることもあり、ユーザーも広告に対する免疫や知識をもっています。仮に広告がありきたりな内容であれば、大半のユーザーは興味すら持ちません。
しかし細かくターゲット設定されている広告の場合、ユーザーの悩みや考えをくみとった発信ができます。
ユーザーにとっても他人事に感じず「続きが気になる」など、広告に興味を持つきっかけが生まれるでしょう。
ほかのマーケティング手法にも共通することになるため、明確なターゲット設定はかならず実践しましょう。
マーケティングで成功する2つ目のポイントが、PDCAサイクルを回すことです。
PDCAサイクルとは4つの項目を繰り返し実行することで、継続的に改善を行うための考えになります。
上から順に実行し、「改善」の後は再度「計画」に戻るのが一連の流れとなります。
PDCAサイクルを行うべき理由は、目標が明確化し効率的に取り組めるからです。各段階でやるべきことがはっきりしているため、迷わずに業務をこなせます。
またPDCAサイクルは個人、組織が関係ありません。大企業だとしても大枠を決めた後に、各個人で再度PDCAサイクルを考えれば実行に移せます。
実際に多くの企業が取り入れている内容にもなるため、PDCAサイクルは積極的に実行しましょう。
またマーケティング戦略に必須な4C分析について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
本記事ではマーケティングの成功事例12選について、コンテンツ・ECサイト・SNS・Web広告の4カテゴリーから紹介してきました。
事例ごとに成功ポイントは異なるものの、明確なターゲット設定や、ユーザーに価値を届けていることは共通しています。
そのため現状でうまくいっているとしても、上記2点は再度見直すことが重要です。
TRASPはマーケティングのなかでも、お客さまに合わせたターゲット設定を得意としています。ターゲット設定によって成功するかが決まると言っても過言ではないため、上手に設定できる自信がない場合には、お気軽にお問い合わせください。