オウンドメディア
オウンドメディアでマネタイズするには?手順や・・・
2023.03.01
TRASPコラム
オウンドメディア
更新日:2023.03.22
公開日:2023.01.23
自社のマーケティングを実践するにあたり、オウンドメディアの導入を検討する企業が多くなってきました。
しかし、そのようななかで
「そもそもオウンドメディアとは?」
「オウンドメディアの成功事例を知って、自社の運用に活かしたい」
「運用する際に気を付けるべき点を把握しておきたい」
と悩まれている、ご担当者さまもいらっしゃるでしょう。
オウンドメディアは広告を使わなくても、ある程度安定的な集客が見込める点が最大のメリットだといえます。しかし確実に成果を出すためには、正しい知識を習得することが欠かせません。
そこで、この記事ではオウンドメディアで参考になる事例10選をご紹介!
自社コラム運用でアクセス数を1年で10倍にしたTRASPが、成功に導くための活用術を伝授いたします。
目次
オウンドメディアとは、「自社のサービスや商品に関する知識やノウハウなどの情報を発信するWebメディア」のことです。「検索流入における高い集客効果」「見込み顧客の育成・ファン化」などのメリットに注目が集まっています。
そこで、「なぜオウンドメディアを運用するの?」と疑問をお持ちの方に向けて、その目的を下にまとめました。
リード獲得
オウンドメディアの記事一つひとつが検索エンジンにおいて集客の役割を担ってくれます。
また自社のターゲットに向けて関心が高いコンテンツを発信すれば「この会社は面白い」「何だか気になる」とファン化でき、その結果、SNSで拡散され一気に認知度が高まることも。したがって、“能動的に見込み客を獲得すること”にすぐれているといえるでしょう。
ブランディング
オウンドメディアは自社が独自に運用できるため、自社のイメージにマッチするデザインや施策を打ち出せます。そのぶんターゲット層に合うマーケティング戦略を行えるため、有益な情報を提供できるでしょう。その結果、最終的に「〇〇といえば、この会社」という印象を持ってもらいやすくなり、うまく自社のブランディングを強化できます。
採用力の強化
オウンドメディアで「自社の経営理念」「社内の雰囲気」「実際に働くスタッフの様子」などを掲載すれば、リアルな雰囲気が伝わりやすくなり、自社に対して興味を持つ求職者を増やせるでしょう。求人情報の出稿コストを抑えられるだけでなく、文字数・媒体などの制限がないため、自社が発信したい情報を自由に発信できる点も魅力的です。
このようにオウンドメディアは、企業のニーズに応じて幅広いシーンで活用できます。加えてユーザーにとって魅力的な情報を発信できれば、自社が提供する商品・サービスの知名度や好感度がグッと上がり、うまくコンバージョンに誘導できるでしょう。
そのため「自社のマーケティングをより軌道に乗せたい」「さらに収益UPを目指したい」という中小企業は、オウンドメディアを活用することをおすすめします。
この項目からは、オウンドメディアで参考になる事例10選を、BtoB・BtoC・採用と目的別に紹介していきます。
まずは「BtoB」のオウンドメディア事例4選をピックアップしました。
東京都を拠点に、ホームページ制作・マーケティングを手がける株式会社LIG。同社が提供する「LIGブログ」では、主にWebに関するノウハウを公開しています。
そのほかにも「会社で一番の功労者だった手書き帳票(貴婦人)の送別会をしてみた」などの面白いタイトルが付けられた記事もプラス。専門性の高さが伝わる内容と、自社が持つ明るさが伝わるエンタメ性がある内容をバランス良く織り交ぜることで、ユーザーを飽きさせないよう工夫されています。
また他社にはない戦略として、“社員の個性を活用し、インフルエンサーに仕立てること”が挙げられます。それぞれのキャラクターを前面に押し出した内容によって、多くのユーザーに親近感を与えている点にも注目です。
実際に同社のオウンドメディアはたびたびSNSでバズり、着実に企業の知名度を上げてきました。現在ではTwitterでは2万人、Instagramでは約2,400人のフォロワーを有しています。オウンドメディア×SNS集客の代表的な成功事例として、非常に参考になるでしょう。
freee株式会社のオウンドメディア「経営ハッカー」では、主に中小企業の経営者や個人事業主に向けたコンテンツを配信しています。
これまでに「青色申告」「確定申告」といったキーワードで検索上位を獲得したことも。1ユーザーのエンゲージメント率が高く、PV数は月間100万件を超えているそうです。
また「会社設立」「経理・財務」などのカテゴリーや、「決算」「IPO準備」などのキーワードごとに記事を分類しています。ほしい情報がサッと手に入る利便性の高い設計により、メディア内の回遊率を自然に高められている事例でしょう。これにより、同社が提供する「クラウド型会計ソフト」を見込み層へリーチし、うまく販売につなげられる可能性が高いです。
日本電気株式会社が運営するメディア、「wisdom」。同サイトではビジネストレンドをはじめ、新技術やソリューションを国内外問わずに紹介しています。
そのほかにも同社と関わりがあるクライアントへの取材記事、イベントレポートなど独自性が高いコンテンツも豊富な点が魅力的。各内容とリンクする写真やイラストを効果的に用いることで、サクッと目を通すだけで同社の特徴を理解できるでしょう。
さらに各記事の下部からは記事の評価・コメントが送信できる設計となっており、ユーザーとの接点を増やせるようになっています。このような設計を取り入れているメディアは珍しく、うまく差別化を図れているといえるでしょう。
大阪府を拠点に建設・美容・飲食業界など、さまざまな業種のホームページ制作やマーケティングを手がけるTRASP。最後に当社で運営する「TRASPコラム」について、ご紹介させてください。
当コラムは、昨年より本格的にコンテンツ運用を開始。“流入数が少なく、集客面が弱い”という課題を解決するため、「半年~1年」「約100万円の予算」をかけて、新規記事の配信やリライトを実施してきました。
当社ではSEOを意識したライティングはもちろんのこと、「コンバージョンにつながる」「ユーザーの心に響くコンテンツを作成できる」ノウハウを培ってきました。またこれまでに400社以上のWeb集客を支援した実績をもとに、独自のメソッドを構築。お客さまの狙いたいキーワードに応じ、最適な施策を提案できる点が当社の強みです。
中小企業のオウンドメディア構築・運用代行サービスを承っています。
「オウンドメディアでの集客を強化したい」「プロのライターに記事を執筆してもらいたい」「コラムの運用を任せたい」と考えている企業様は、ぜひ一度ご相談ください。貴社専用のオリジナルプランで見積もりを作成いたします。
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続いて、「BtoC」のオウンドメディア事例3選をそれぞれ紹介します。
「北欧、暮らしの道具店」は株式会社クラシコムが手がける、ECサイト兼オウンドメディアです。北欧雑貨や食器といった、オリジナル商品を主に扱っています。
当サイトはほかのオウンドメディアとは異なり、ECサイトとの一体型となっている点が特徴的です。右側サイドバー内にある「ミニコラム」では、バイヤーへの取材記事や新作案内、商品の開発秘話といった、バラエティ豊かな情報が紹介されています。
さらに「スタッフ着用レビュー」のコンテンツも別に用意されており、非常に読み応えがある内容に。自社商品に対する愛着が伝わるだけでなく、スペックや使い方が十分に説明されているため、ユーザーの興味をグッと掻き立てられるでしょう。
また、SNSにも注力しており、Instagram約126万・YouTube約55万・Twitter約5万の登録者・フォロワーを有しています。同社のミッションである「フィットする暮らし、作ろう。」が視覚的に伝わる写真・動画を多く発信し、ブランディングに成功しています。ユーザーとの長期的な関係を構築し、ファンの獲得につながっている事例でしょう。
「土屋鞄製造所」のオウンドメディアは、スタイリッシュな印象を感じさせる画像を中心に掲載。職人が実際に作業する風景をはじめ、“ものづくりへのこだわり”が伝わるものを随所に散りばめています。サイトを閲覧するユーザーが、直感的に「革製品のプロ=同社」という印象を抱きやすくなり、自然に権威性を高められるでしょう。
また、企業ロゴの直下にある「読み物」内では、革製品のメンテナンス方法や職人のインタビューを紹介し、素材へのこだわりや品質の高さを訴求しています。
加えて当ページ内では、ビジネスバックのカテゴリーを「働くひとの鞄」と表現するなど、ユニークなワードセンスが光っています。親近感を与える言葉を要所に織り交ぜることで、ユーザーからの共感をより得やすくなるでしょう。
https://www.hoshinoresorts.com/sp/hitoritabi/
「大人の自由な一人旅」は、全国的にリゾートホテルや温泉事業を展開する、株式会社星野リゾートが運営しています。
当サイトは「一人旅」とキーワード検索すると、上位に表示されます。「一人旅が好き」な層にターゲットを絞り込むことで、「自社の施設が持つ魅力」「旅の楽しみ」がより深く伝わるコンテンツを展開。SEOキーワードによる成功を収めている点にも注目です。
また全体を通して、エリア別・ジャンル別におすすめのプランも掲載されています。各エリアならではの魅力や、プランごとの強みをシンプルに紹介。内容を連想させる写真もあわせて紹介されており、つい目で追ってしまうでしょう。
「行先が決まっていない」「でも旅に出たい」と考える人の気持ちに寄り添い、読むだけでワクワクするメディアに仕上げています。
オウンドメディアを通して、企業のリアルな雰囲気が伝わる情報を発信すれば、より求職者からの注目を集めやすくなります。さらに「思っていたイメージと違っている」というミスマッチを防げるため、採用活動にもしっかり活かせるでしょう。
ここでは、「採用」のオウンドメディア事例3選をそれぞれ解説します。
「OnLINE」では、ページ全体やサムネイルなどを緑色で統一。自社のコーポレートサイトと色を合わせることで、瞬時に「LINE」をイメージできるようになっています。
こちらで発信されている記事では、社内が実践する取り組み・カルチャーなどを詳しく解説。“ありのままの姿”を包み隠さず発信することで、読み手に誠実な印象を与えやすくなります。LINEに興味を持つ求職者に、安心感を持ってもらえる点がメリットです。
また、記事を「VISION」「CULTURE」「WORKS」の3つのカテゴリーに分類し、わかりやすくテーマを整理しています。ユーザーの目的に合わせて情報を探しやすい導線を組み込むことで、うまくユーザビリティの向上を図れている事例です。
このようにほしい情報に気軽にアクセスできる設計により、ユーザーの負担を軽減できれば「もっとほかの記事を読みたい」と感じてもらいやすくなります。その結果、サイト内の回遊率も上がり、より自社への関心を寄せる人も増えていくでしょう。
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/
「ジモコロ」は株式会社アイデムと、株式会社バーグハンバーグバーグが共同運営するオウンドメディアです。
2015年に「あなたがどこに暮らしていても、もっと地元が好きになる」というコンセプトで運用開始。これまでに地方の魅力的な「場所」「仕事」「小ネタ」などの幅広いテーマを軸に、地元愛を感じさせる記事を発信し続けてきました。
当サイトでは「【ピザハット】ド素人だけどピザ屋で体験アルバイトしてみた」など、インパクトが強いタイトルが印象的。加えてフランクさを感じる言葉を使ったり、記事のトップ画像にビビットな色を活用したりと、視覚的に「面白さ」「親しみやすさ」が伝わるよう配慮されています。
「求人サイト=堅いイメージ」という概念を覆すコンテンツにより、うまく他社との差別化を図れています。
またこのような施策によって、実際に“アルバイトや正社員に求人応募するユーザーの約10%が、当サイトの来訪者”となったそうです。「求人=アイデム」という印象付けを行い、採用面での効果を高められている点は真似したいポイントです。
デジタルマーケティング事業・モバイルアプリ紹介サイト・カーリース事業などを手がける、ナイル株式会社のオウンドメディアです。2018年7月頃から運用を開始し、企業理念を訴求するためのコンテンツを提供しています。
「NYLE ARROWS」では、実際に働く社員の人柄・温かさが伝わる記事を積極的に発信。「入社に至るまでのプロセス」「仕事への向き合い方・やりがい」などが、丁寧につづられています。白を基調とした、余白を多めに取り入れたシンプルな構成により、コンテンツ内容が引き立つよう計算されている点にも注目。読み手が直感的に“同社の強み”を理解できるようになっています。
こうした施策によって、企業・求職者間が持つ認識の相違を防げるでしょう。自社とマッチした人材を獲得しやすいメディアに仕上がっています。
TRASPは建設・飲食・美容など、これまで幅広い業界のホームページ制作やマーケティングを手がけてきました。ユーザー心理・行動を踏まえ、効率的にアプローチできる点が当社の強みです。いままで効果が出なかった企業のホームページの課題を見つけ出し、業界やターゲットを絞り、より効果の高いオウンドメディア制作・運用代行を行います。
お問い合わせは無料。オウンドメディア運用を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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前述した通りオウンドメディアの運用を成功させるには、押さえるべきポイントがあります。そこで、この項目では成功に導くための活用術を3つピックアップしました。こちらもぜひ実践してみてください。
まずは、運用目的を明確化しましょう。なぜなら、あいまいな理由でオウンドメディアを構築・運用しても、成功する確率は極めて低いためです。
オウンドメディアといっても、販促したい商材が属する業界・市場シェアやターゲット設定などにより、実践すべき施策は大きく異なります。そのため、運用の目的を明確にしなければ、方向性がブレてしまい「ユーザーに伝えるべきことは何か」「サイト内でどういったアクションを取ってほしいか」など、具体的なビジョンが見えなくなってしまうのです。
一人でも多くのユーザーからの関心を引くためにも、明確な目的を決めたうえで、それに見合う戦略を実行しましょう。
自社商品やサービスの架空のユーザーである、「ペルソナ」を設定することも重要です。ペルソナとは、“自社の商品やサービスを利用してくれそうなユーザー層を細かく作りこむこと”を指します。
混同されがちな「ターゲット」とあわせて、具体例を下記に挙げています。
ターゲット
大阪府在住
20代
女性
ペルソナ
山田かなこ
27歳
女性
大阪府大阪市在住
会社員(通信業)
年収400万円
夫と二人暮らし
趣味は食べ歩きと読書…etc.
このようにペルソナはターゲットよりも、人物像を深く掘り下げる必要があります。年齢・性別・地域に加え、職業・趣味といったライフスタイルが垣間見える情報などを絞り込むことで、「何に関心があるのか」「不安・課題はどのようなものか」などを把握できる点がメリットでしょう。
またペルソナを細かく設定すれば、メディアが掲げるテーマの軸が定まるぶん、情報を発信したい層に対して「自分に向けた記事である」と認識してもらいやすくなります。親和性の高いユーザーのニーズを満たせば、自社に対してより深く興味を持ってもらえるため、最終的にオウンドメディアのアクセス率を図れます。ユーザーの心に刺さるコンテンツを生み出すためにも、ぜひペルソナを活用しましょう。
ペルソナ設計について解説した記事がありますので、参考にしてください。
成功目標に対して分析・改善を徹底し、メディア運用を続けていきましょう。
なぜならオウンドメディアは公開して終わりではなく、あくまでも開始してからが本番だからです。ユーザーのニーズや検索エンジンの仕組みは日々変化しているため、常にサイトやコンテンツの分析・改善を繰り返すことが大切です。
そのためには、Googleアナリティクスなどの分析ツールを使用するのがおすすめ。ユーザーの行動や流入経路をはじめ、「どのページにアクセスが集中しているか」「各記事の検索順位はどれくらいか」などを把握すると良いでしょう。
おすすめのアクセス解析ツールを知りたい方は、こちらを参考にしてください。
また、当社では数多くの企業の市場分析やアクセス解析を手がけてきました。実際の改善事例を含め、詳細を下記ページで詳しく説明しています。ぜひご覧ください。
アクセス解析について
ここまで、参考になる事例や成功に必要なポイントを紹介しました。最後にオウンドメディア運用において、気を付けるべき点を見ていきましょう。
オウンドメディア運用で注意すべき点として、次のようなものが挙げられます。
すぐに成果は出ない
どのようなコンテンツを作成するにしても、発信した情報がユーザーに認知されるまで、一定の時間がかかります。そのため短期間で目立った効果を得るのは困難でしょう。
ノウハウの習得が必須
成果を出すのに時間がかかるとはいえ、ただやみくもにコンテンツ作成をするのはNG。なぜなら、それだけでユーザーからのアクセスを獲得できるわけではないからです。効率的に情報を拡散させるために、専門的なノウハウをしっかり習得しましょう。
多くの人に自社が発信する情報を届けるためには、記事の品質を高めるだけでなく、SEO対策をはじめ、メディアのアクセス率を向上させるための施策を取り入れることが大切です。
運用体制を整える
ほかの業務とあわせて、オウンドメディアの運用を行うケースも珍しくありません。そのため運用自体が負担となり、本来すべき業務に支障が出る事態を防ぐことも重要。自社の運用体制を見直し、スムーズにオウンドメディアを運用できる環境を整えましょう。もし社内のリソースが不足しているのであれば、外部の制作会社に依頼するのもおすすめです。
当社は“分析と運用×プロモーション×戦略的なデザイン”の3つの軸を中心に、お客さまに合った最適なプランをご提案しています。
また、実際に「広告を使わずにサイトアクセスが10倍以上に伸びた」などの実績も保有。これまで数多くの企業さまのWeb集客改善に成功してきました。詳細をまとめていますので、気になる方はこちらもぜひチェックしてみてください。
TRASPの強みとは
この記事では、オウンドメディアで参考になる事例10選を紹介しました。成功に導くための活用術も解説しましたが、いかがでしたか?
オウンドメディアと一口に言っても、企業の特徴やターゲット層、設定した目的によって打ち出すべき内容は異なります。
アプローチの仕方も幅広いため、自社に合う施策を実践すると良いでしょう。「運用目的を明確化する」「分析や改善を徹底する」など、当記事で紹介したポイントを意識することをおすすめします。
当記事でご紹介した10の事例を参考に、自社のオウンドメディア運用に役立つヒントを見つけてみてくださいね。